『日本の、これから』「格差社会」

「一番弱かったプロ野球チームはどこか?」と昨日書いたら、調べてトラックバックしてくれた方があった。
ほんとに詳しく調べてあって面白いので、見てみてください。
http://saodake.at.webry.info/200504/article_1.html

これを見ると、昔から戦力の不均衡ってすごかったんだなあ。弱いところはとことん弱かった。それも見ようによっては面白いと思うけど。
そういえば、弱いのが売り物のプロレスラーというのも、昔は結構いた。見る側も、楽しみ方が今より豊かだったような気がする。そうでもないかな。
高橋ユニオンズというのは、なにぶんずいぶん昔の球団で、佐々木信也が居たということ以外、ぼくはよく知らないんだけど、たしかこの「高橋」というのは、オーナーの名前なんだよね。



ところで、表題のNHKの番組、全部ではないけど見ました。
堀江貴文金子勝、斉藤貴男、山田昌弘本間正明重松清など、生鮮感たっぷりの豪華なコメンテーター陣。
以下、簡単な印象。ただし、見てない方にはあまり参考になりません。ごめんなさい。

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死の文化 その2宣長・篤胤

きのうの続き。


昔、小林秀雄の戦後の代表作、『本居宣長』について悪口を書いてやろうと思い、新潮文庫から出ている上下巻をしつこく読み込んだことがある。もともと、宣長の文章など読んだこともなかったので、自分でも要領を得ない駄文しか書けなかったのは当たり前だが、読んでみての正直な感想は、戦後の小林も宣長もぼくは嫌いではあるが、言ってることはたいへんよく分かるということ、宣長の文章を読んでいると、自分は精神的に非常に安定する面がある、ということだった。
この本のなかに、宣長の弟子たちへの返答の、次のような一節が引かれている。

「(前略)御国にて上古、かかる儒仏等の如き説をいまだきかぬ以前には、さやうのこざかしき心なき故に、ただ死ぬればよみの国へ行物とのみ思ひて、かなしむより外の心なく、これを疑う人も候はず、理屈を考る人も候はざりし也、さて其よみの国は、きたなくあしき所に候へ共、死ぬれば必ゆかねばならぬ事に候故に、この世に死ぬるほどかなしき事は候はぬ也、(後略)」
                (小林秀雄本居宣長新潮文庫版下巻p235)

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