伊豆病患者の末路 飯食って風呂入って

a view of Mt.Fuji from Daikan-zan

さ〜て予告通り本日は伊豆ドライブだ〜!
・・・と、いいつつも、なんか私の伝えた出発時間が間違って伝わっていたらしく、私はまだ暗いうちに出発したかったのだが、同居人はまたクラブ遊びで帰ってこなかった。そんなわけで朝はほとんど諦めかけてふうこと寝ていたのだが、0830になって行かないのか?と言うので、それから支度。0900過ぎて伊豆行っても、多分小田原で引き返してくるだけじゃねーのか・・・?と、出発することは出発したのだが。
昨夜も面倒くさくなってそのまま寝てしまい、風呂にも入っていない。まあいいや、ちょうどいいから箱根で風呂に入って帰ってくればと出かけたのだが、本日もおかげさまで快晴につき、三京に乗ったところから富士山がくっきり見えている。そういう貌を見せつけられると、さの西伊豆から見た景色を思い出し、よっしゃ行ける所までいったるか!と欲目も出てついついアクセルを踏む足にも力が入ってくる。

時間がないので普段は滅多に乗らない新湘南バイパスにも乗って、平塚で30分ほどロスはしたが、なんとか1130小田原通過、さらにケツに火がついている状態につきターンパイクで山頂に駆け上る。というわけで、なんとか正午に大観山に到着! 今回はいい天気で、駐車場は2輪4輪と人でごった返している。前回、ここだけドン曇りで1枚も写真を撮れず悔しい思いをした借りを返すべく、撮影開始。当日記連日の富嶽百景で、もう撮っている方もお読みの皆さんも食傷気味!? いやいや、美しい富士はいくら見つめてもよろしいじゃございませんか・・・

本日のプランとしては、先日鎌倉の日記に書いたように西伊豆稲取の周回コースを予定しているため、ここであまりゆっくりもできず、ふうこもトイレを済ませたことだし再出発。朝晩は冷え込んできた昨今だが、おかげさまで西湘を通っている間は屋根を空けてちょうどいい位の暖かさだった。1,000m近い山頂に上がってもあまり寒さは感じず(人・犬とも完全防備だが)、「だるま山高原レストハウス」を目的地に設定してカーナビの推奨ルートを見たところ、1国を下って三島・沼津市内を通る道を出してきた。は?いや、伊豆スカ行った方がどう考えても早いだろ?アホかい、どっちにしたって景色を楽しみにしてるんだ、なんで町中走らにゃならんの、ということで当然無視。こちらの予定では亀石で降りて修善寺に抜けるルートを取ることにした。

オープンドライブで絶景を楽しみつつ、今回は先を急ぐので十国峠も滝知山の展望台もパスし・・・たいところだが、春のドライブで花曇りだったために富士山がくっきり見えず、今ひとつの出来であった車とのカラミ十国峠の駐車場で撮影。今回は富士山は良かったのだが、天気がいいと今度はモンテベロ・ブルーの車の方がつぶれてしまう・・・おまけに、洗車していないので真っ茶色。
亀石で伊豆スカを降りて、だるま山高原レストハウスでトイレ休憩の後、戸田峠を経由して西伊豆スカイラインに、10分ほどで達磨山山頂直下の駐車場に着く。

さて、ここからが本日のメイン、ハイキング・・・といいたい所だが、こちらは大観山とは比較にならないほどの寒さ! とにかく、人間も犬も着込めるだけ着込んで半山装備で出発。寒いけど、相変わらずの絶景を楽しみながら登って行けば体も温まってくる。山並みを縫って走るバイクの連中も楽しそう。駐車場には我が307CCがポツンと1台だけ停まっている。こんな季節に山稜の遊歩道を歩く物好きなど1人もいないので・・・

しかし、頂上にはなぜか親子連れの3人が座って弁当を食べていた。座れば一面のクマ笹が遮ってくれて風は防げるものの、気温が・・・すでに0度近いのではないか。よくこんな所にいられるな・・・こちらは高低差80mほどの斜面を汗だくで登ってきた直後で、しばらくは暑くて上着を脱ぐほど。

山頂は982m、天城峠から約35kmにもわたる伊豆山稜線歩道のコース中、北部では一番標高が高い。南の方角を望んでも、天城山に連なる南部の山なみまでは、すべての山を見下ろすばかり。緯度からしてもこの程度で森林限界を超えているはずはないのに、背の高い木は1本も見えず一面のクマ笹で覆われている。

直下に見えるのは戸田の街。その向こうには駿河湾が広がっているが、西方は前回よりも若干視程がいいのか、三保の海岸までくっきり見えた。

そんでもってお約束のショットだが、なにせ寒いものでモデル度胸抜群のふうこのモチベーションも下がりまくり、場合によっては動物虐待に捉えられかなねいこのふてくされた表情を見よ! なぜかこの辺りになると雲も出てきて、日も陰ってしまった。これはたまらんと、来た道を引き返す。というわけで達磨山登頂は往復45分ほど。さすがにこれからの季節は寒いかも・・・でも、雪山になるわけでもなく、駐車場からなら特別な装備も要らずハイキング気分で充分歩いて行けるので、手頃な犬の散歩コースをお探しの方にはぜひお勧めする。なんと言っても山頂で出迎えてくれる絶景は一見の価値あり!

このままでは散歩には短すぎるので、場所を変えてもう少し歩くことにする。やって来たのはこちらも前回以来おなじみの仁科峠。前後は森林コースになってしまう達磨山に比べ、育成牧場の敷地の縁を歩くこちらは草原コースで、ハイキングとしてはこちらの方が好みかも。ただし、仁科峠―風早峠間1.3kmは高低差125m、しかも一度高い所まで上がるので実質150m程にもなるアップダウンはなかなかきついぞ!

達磨山と違い、階段のない登山道でふうこの足にも優しく、ヒ〜ヒ〜言いながらも楽しく風早峠までの往復を楽しんだ。こちらのタイムは往復で約1時間。車1台で行くとどうしても片道行程ができず、どうしても出発地点まで戻って来なければならないのがもったいないが・・・この時点ですでに1600近く、もう薄暗くなってきた。そろそろ下界に降りよう。エンジンをつけたら、マルチファンクションディスプレイの示す外気温はなんと3度!表示が点滅して、「Risc of ice」の警告が出た。うわ〜こんなの初めて見たよ・・・でも、確かに寒いけど、それほどかなあ!?

この後は前回と逆コースで、湯ケ島に降りた後国道414号を南下、さすがに日が暮れて旧天城トンネルを訪れる酔狂なことはせず、お世話になった「四季の蔵」を横目に見て河津―稲取に出、前回食べられなかった徳造丸で念願の金目鯛を頂くことに。入ったのは1800前で、まだ夕食時には早いのか店内はボチボチの埋まり具合だったが、我々の後から続々入ってきてあっという間に満員になってしまった。で、私は金目焼き魚定食2,100円、同居人は金目づくし定食3,000円を注文。して、この豪華さを見よ! 両方の定食が交じっているが、金目づくしは煮付けに刺身、カルパッチョ?のようなサラダ、じゃぶしゃぶ、さらにカニ汁までついてくる。金目は秋から初冬がシーズンだというが、いやその・・・うまいこと。味といいボリュームといい大満足です! ただ、同居人が指摘していたが、汁といいご飯といい、すべての料理がぬるかったのが若干気になったが・・・いやしかし、金目ってえのは旨いもんだね〜!
さて腹もいっぱいになったことだし、次は風呂・・・現在時刻は1900、一応天山を予定しているのだが、箱根湯本までは80kmと出た。結構あるもんだな、伊豆の先っちょまで行くと・・・天山の営業時間は2200まで、80kmではどんなに飛ばしても2100過ぎ着になってしまう。う〜ん、今日もうまく組み立てたつもりだったが・・・しかし、1900も過ぎると道中はすでに渋滞もなく、熱海パークウェイ・真鶴の新道を使ってかっ飛ばしたおかげで2040には着いてしまった。しかし、風呂の方が、この時間になっても駐車場の大渋滞。さすが土曜の晩、皆考えることは同じで粘ること粘ること。
それでも、1日風呂に入っておらず山登りで汗だくになった体をゴシゴシ洗い、腹もこなれた頃でゆっくり温泉に浸かれば、秒刻みとは言わないまでも割と分刻みのスケジュールも思惑通りの進行で、やりたい事全部やれて良かったわい・・・とニンマリ。まだまだ伊豆箱根は楽しめるね〜、来週は無理だけど再来週はまた来てみっかな?と企むのであった。帰りは石橋、唐ヶ原、七里ヶ浜と定番渋滞ポイントをすべてすっ飛ばして、2日前に歩いたばかりの極楽寺坂切り通しを抜けて、朝比奈経由で0030帰宅。
本日の走行距離は419km、平均速度は43km/h、燃費は23日の鎌倉往復と合わせ、帰りの金沢で給油して満タン51.93リッター・走行545.5kmでリッター10.5km。しかし、稲取が意外に遠かったのにはびっくり。自宅から193kmだそうだ。房総のざっと倍、しかし高速をほとんど使わない道中・・・こりゃ、正気なら日帰りで行こうなんて考えんわな。