廃止廃止と世知辛い世の中よ

寝台特急出雲廃止
鹿島鉄道廃止
・うちの目の前走っている土浦−下妻上町(なんと南筑波線というご大層な名称がついている)のバスの篠崎転向場−下妻上町間廃止


と廃止が目白押しであります。海沿いのローカル線をディーゼル機関車で走り抜く気合いの寝台特急。日本最古の気動車を有し、石岡の車庫はさながら博物館の様相を呈している私鉄線。細い旧街道をすれ違いに四苦八苦しながら下妻まで1時間半、合併前のつくば市の各町村の主要部を結びかつては古河まで、それなりに華やかな時代があったであったことが想像される一日6往復のローカルバス。


寂しい…そして車と道路中心に動きつつある世の中の交通を恨むで。
立場が変われば意見も自分の損得で変わるのが人の常ですが、例え車が容易に手に入れられる年収を手にしたとしても、こればっかりは変わりまへん。
そして新幹線ばっかり作って、ローカル線や寝台列車、長距離列車をろくな営業努力もせずに切り捨てるJRも恨むで。
出雲に関しても、かなり古くなっていますがこんな記事が。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/108243006.html

結局、金が拠出されない限り、地元がいくら残してと言っても残さないんだよな。今更だったら「もっと乗っとけよ」というだけで、自分たちの鉄道のサービスの質を高めるとか、自動車と競るとか、そんなことは幹線以外ではほとんど考えていないわけで。ここで「中距離の急行列車の復活を…」なんて言ったらJRの人ラーメン吹いちゃいそうだ。

ついでに

最近変てこな路線の「愛称」をJRが表記に用い、旧来の路線名を使わなくなっていることも腹が立つ。とくに本線を本線と言わなくなっていること。本を抜くだけでも我慢できないが、言い換えになるともうセンス悪いとしか感じられない。宇都宮線ってなんじゃ?宇都宮の人には悪いが、東北本線という名称に比べると一気に格が落ちる。山陰本線嵯峨野線とかも俗悪。森と水のロマンの鉄道、とか頭悪そうだし、ズンドコ気動車に毎日乗っている人はなんじゃそりゃだろう。確かに本線とそれ以外の路線の区別なんて、もうする必要はないのかも知れないけど、それでもやっぱり多くの人の認知地図の中で東北本線日光線烏山線が同等なはずもなく、本線は本線であると思うのです。