企業法務戦士の雑感 このページをアンテナに追加 RSSフィード

この日記のはてなブックマーク数

2017-01-09

[]2017年の法改正

日経新聞、今年最初の法務面に「法律・ルール 2017年こう変わる」という記事が掲載されていた*1

ここの記事に対しては、毎回、小うるさく注文を付けることが多いのだが、今回取り上げられているテーマに関しては、

・改正個人情報保護法、5月30日施行

・改正消費者契約法 6月3日施行

・企業統治関係のコード類見直し

ということで、まぁ、現在想定されている内容を取りあげる記事としては、無難にまとまっているように思われる*2

改正個人情報保護法にしても、改正消費者契約法にしても、改正のプロセスにおいて大山が鳴動した割には、(一部の名簿業者や悪徳商法の事業者を除いて)改正法のインパクトは微々たるものに留まるような気がするので、わざわざ紙面の大半を割いて特集しなくても・・・という気もするのだが、特に個人情報保護法のほうは、これから施行までの間に“マッチポンプ”的な動きが噴出することもあり得るだけに、冷静に動きを見ておきたい、と思うところである。

*1日本経済新聞2017年1月9日付朝刊・第15面。

*2:昨年の法改正の中では刑事訴訟法改正のインパクトが企業実務にとっても一番大きいのではないかと思われるが、施行時期はもう少し先になりそうだし、債権法改正等、今、まさに改正審議が進んでいる法律についても同様なので。

2017-01-04

[]1月1日〜1月4日のメモ

ポカポカ陽気に何となく気が緩んでいる間に、終わってしまった感がある三が日。

今年の休みはそうでなくても短かった上に、昨年末いろいろバタバタしていたこともあってほとんど休んだ気はしないのだが、それでも新しい一年は無情にも始まってしまう。

ということで、自分の頭の中はまだまだお休みムードではあるのだが、新年からネタを溜めこむのも縁起が悪いので、この辺で今年最初のメモを。

「経営者が占う」シリーズ今年も・・・。

毎年、新年の日経新聞紙面を飾っているのが、経営者による一年の株価為替等の予想記事なのだが、これが恐ろしいほど当たらない。

例えば、昨年の株価の予想を見ると、大方、高値が22,000円〜23,000円くらい、安値が17,000円〜19,000円くらいのレンジに収まっているのだが、実際には、高値が19,592.9円(12月)、安値が14,864.01円(6月)ということで、まぁ外れに外れている(笑)。

為替の方は、12月末時点の116円台、というレンジを予想している人はそれなりにいるからまだマシなのだが、6月末時点の102円台、という水準は当然誰も予想できていないわけで・・・。

もちろん、競馬の予想でもプロ野球の順位予想でも、メディアに出てくる予想が百発百中になることなどあるはずがないので、予想を外す分には構わないのだが、この企画が嫌らしいのは、どれだけ外しても懲りずに同じ面々が名前を連ねている、ということ。しかも前年の予想が外れたことについての弁解はなし・・・。

2016年に関しては、メディアも含めて、多くの有識者が予想できなかったBrexitショックだの、トランプフィーバーだのがあった関係で、例年以上に予想しづらい展開だったのは事実だし、あまり目立つ予想をして自社の株主に変な懸念を抱かせてはいけない、という周囲の深謀遠慮なども当然含めての「予想」なのは理解できるが、それでも、今年、株価の高値が21000〜23000円くらいのレンジで、しかも年後半にピークが来る、といったような予想が並んでいるのを見てしまうと*1、もう少し本気で当てに行ってほしいなぁ・・・と思わずにはいられない*2

給与所得者、ますますの負担増

これも、新年早々から景気の悪い話というかなんというか。

「年収1000万円超を超える給与所得者に対して、給与所得控除を縮小して所得税増税」、「年収1200万円を超える給与所得者を対象に、給与所得控除を縮小して住民税増税」、「介護保険料の総報酬割導入」といった悲しい見出しが次々と並んでいる*3

そうでなくても、報酬比例で天引きされる金額は、一定の所得水準を超えると右肩上がりで増えていくし、自営業者とは違って「交際費」も「必要経費」も、自分の財布から出さないといけない(そして、その手の支出は地位が上がり、求められる能力が上がるほど増えていく)立場だけに、これ以上搾り取ってどうするのか・・・という感情しか湧いてこない*4

そして、国内消費を喚起しよう、と躍起になっている今の政府が、もっとも消費支出を牽引できるはずの層に税制社会保障制度を通じて悪しきメッセージを送っている、という矛盾に、何とも言えない気持ちになるのである。

サッカー天皇杯フロンターレ、またしても無冠。

名将・風間八宏監督が率いる最後のシーズン、最後のカップ戦で初めての決勝進出を果たし、遂にこれで有終の美か!と期待させてくれた川崎フロンターレだが、またしても鹿島アントラーズの前に苦杯をなめる結果となってしまった。

石井監督が率いる今のアントラーズは、アンチの目から見ても掛け値なしに良いチームだけに、この結果自体は仕方ないと思うのだが、何で最後の最後にこうなっちゃうのか・・・という思いは残る。

決勝戦でも、後半同点に追いついた時間帯は、小林選手も三好選手もキレキレで、一気呵成に押し切れるムード満点だったのに、あと一歩のところで流れを掴み切れない空しさ。

リーグ戦終了後に囁かれていたとおり、風間監督の次の職場は名古屋、ということになったようなので、そこで徹底的に勝ち切るチームが作れるようであれば、「日本代表監督」の座も近づいてくると思うのだけれど、そこはお手並み拝見、といったところだろうか。

実業団駅伝の流れがこれで変わるのか?

もう一つスポーツネタ、ということで、元旦のニューイヤー駅伝の話。

去年まで箱根のスターだった神野大地選手は今一つ見せ場を作れず、他の区間でもかつての箱根の花形選手の名前を芳しくないポジションで見かけるなど、例年同様の憂鬱感を味わいながら見ていたのだが、終わってみれば、外国人選手を起用しなかった旭化成が18年ぶりに優勝する、という快挙。

元々は、この大会の常勝チームで、18年前の優勝も、川嶋伸次選手や佐藤信之、小島兄弟といった実業団駅伝の顔となる選手たちを擁して3連覇(しかもその前は一度の2位を挟んで6連覇していた、という恐ろしい状況だった)した時だから、まさかそれ以来、こんなに長く優勝できない状況が続くとは思いもしなかったのだが、今回、ようやく復活を果たすことになった。

思えば、旭化成の名前が優勝チームの欄から消えていた時期は、他の実業団チームの外国人選手たちが猛威を奮っていた時期と重なるのだが、2009年の「ルール改正」で外国人選手を使える区間が限定されたことや、外国人選手の実力が必ずしもチームの総合力と比例しない傾向が強まってきたこと*5が、結果的に、長年外国人選手を使っていない旭化成の不利を打ち消したのだろう。

これが、“今年限り”の奇跡なのか、それとも、この流れで、あえて外国人に頼らないチーム作りを進めていく会社が増えていくことになるのかは分からないが、いずれにしてもエポックメーキングな出来事だったことは間違いない、と思うところである。

それでも、まだ見られている紅白。

出場歌手の発表の時も、曲順発表の時も、お騒がせSMAPはともかく、和田アキ子が出ない紅白なんて誰が見るんだよ、と思って、自分は完全にそっぽを向いてしまったのだが、それでも今年の紅白歌合戦視聴率(関東)は、昨年を上回る40.2%、という数字になったそうである*6

視聴率の推移(歌手の中では、大トリの「嵐」が最高、全体では優勝決定場面、ということらしい*7)を見ると、「もしかしたら最後の最後にSMAPがサプライズで出てくるのでは?」的な願望が視聴率を押し上げたように思えなくもないのだが、いずれにしても、今年のコンテンツで「40%」という数字が出てしまう理由をどう考えればよいのか、自分にはよく分からない*8

「とりあえず大晦日にテレビを付けるなら紅白」という刷りこみに支配されている間は、永遠に昭和は終わらないぞ・・・と悪態をつきたくなるところなのだが、もしかすると、この状況は、「いい野党がいないから」という理由で支持される某政権と共通していたりもするのかもしれないな、と思い、余計に切なくなった。

*1日本経済新聞2016年1月1日付朝刊・第30面、第31面。

*2:普通に考えれば、トランプ大統領の就任から1〜2カ月くらいの時期が山でにどでかいヤマが来て、何かと不確定要素が多い年後半には相場が崩れる、と予想するのが常識的だろう、と思うのであるが・・・。

*3日本経済新聞2016年1月4日付朝刊・第3面。

*4:その結果、年収1000万円を少々超えたくらいでは、年収800万円台の時代と手元に残るお金がそんなに変わらないので、財布の紐は全然緩まない、ということになってしまう。自分の場合、それがそこからさらに飛び抜けるためのモチベーションになったから良かったものの、“手取り頭打ち”という現実がネガティブなモチベーションにつながるケースも時々見聞きするところではある。

*5:今年に関しては、DeNAのカロキ選手が抜群の走りを見せていたが、出だしが好調だった日清食品や、2連覇中だったトヨタの外国人選手はそこまでの力を発揮できていなかった。

*6日本経済新聞2016年1月3日付朝刊・第34面。

*7http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/01/04/kiji/20170104s00041000126000c.html

*8:「恋ダンス」は自分も見たかったし、RADWIMPSの登場場面などは万難を排して自分も見たのは確かだが、それ以外に何かあったのか。そもそも、数少ない秀逸コンテンツのいずれもがNHKオリジナルのものではない、という点に、最近の紅白のどうしようもなさを感じるのだが・・・。

2017-01-03

[][]誰も止められなかった深緑。

毎年、始まると何となく210キロ超走り終わるまでかじりついて見てしまうことが多かった箱根駅伝だったが、今年は幸先悪く往路の日に寝坊し、復路も途中から「優勝争い」という点では興味をなくさせるような展開だったこともあって、ここ数年の中では、一番醒めた感じで眺めていた*1

何と言っても、青山学院大学が強すぎたのだ。

往路こそ、1区で4位、2区でエース一色恭志選手を走らせても2位まで、と追いかける展開だったものの、3区で秋山雄飛選手が神奈川大学を交わして首位に立ってからは、ほぼ危なげない展開。

危うさを感じたところがあるとすれば、箱根初出場だった5区の貞永選手(区間8位)が後続の早大の猛追を受けていた場面と、エース格と見られていた7区の田村和希選手*2が、終盤脱水症状で大ブレーキを起こしたシーンくらいだが、それでも8区に引き継いだ時点で2位との差は1分21秒。

8区〜10区に1万メートル28分台の選手をずらっと並べる青学の選手層の厚さを考慮すれば、この時点で事実上勝負は決していた、と言えるだろう*3

終わってみれば、2位・東洋大に昨年以上のタイム差を付けて堂々の3連覇。そして大学駅伝3冠達成。

持ちタイムが速い選手を揃えても、それを結果に反映できなかった学校は過去にいくらでもあったから、選手層だけでなくチームマネジメントやコンディション調整も含めて称賛されるべきなのは間違いないが、今大会に関しては、他のチームがどんなに戦略を磨き上げても届かないくらい選手層の差が顕在化してしまった(それゆえに「勝負」の面では面白さを欠いた)、というところはあったように思う。

これで、名将の誉れ高い原晋監督の名がさらに轟くことは間違いないのだが、レース後のインタビュー等を聞いていて若干気になったのは、「あれ、この監督、もうすぐ辞めちゃうのかな?」という雰囲気が随所に漂っていたこと。

今年のメンバー*4を見れば、おそらく来年も十分優勝争いできるチームにはなるはずで、「4連覇」とか「2年連続大学駅伝3冠」といった偉業に挑戦できるチャンスがあることも考えると少なくとももう一年は監督を続けられるだろうが、その後、「4連覇」のメンバーを引き連れて実業団に打って出る、という可能性もあるような気がして・・・*5

今年のエースだった一色選手が、まだ実績のない「GMOアスリーツ」というチームに進路を定めた、というニュースと、原監督が既にそのチームの“アドバイザー”として名を連ねている、というところからしても(https://www.gmo.jp/news/article/?id=5221)、今後の動向が気になるところではある。

なお、今大会は昨年に比べると、2位以下の順位が比較的流動的で、順天堂、日体大といった名門校が終盤に追い上げて見せ場を作ったり、世紀の変わり目頃に一時代を築いた神奈川大、法政大といった学校がシード権を取り返したり、と、細かいドラマはいろいろあったのだが、個人的には、前評判の高かった1年生たちの不振*6を復路の上級生達が挽回してシード権を死守した東海大(10位)がピカイチだった。

鳴り物入りで登場した1年生トリオの一角が崩れて苦渋をなめた早大が、2年後に堂々の総合優勝を果たした例もあるわけで、現在行くところ敵なしの“深緑”を止める一番近い場所にいるのは、今回貴重な経験をしたスカイブルー軍団の1年生たちなのではないかな、と、自分は密かに思っている。

*1:それでも、いったんチャンネルを合わせると、そこから別のチャンネルに変える気にならない、というところに、TVコンテンツとしての駅伝の旨みがあるのだろうな、とつくづく思う。

*2:1万メートルの持ちタイムはチームの登録選手中最速。

*3:その意味で、今年のMVPは6区を区間2位で走り抜け、早大・東洋大といった実力校の追い上げムードを一気にしぼませた小野田選手なのかもしれない。

*4:走ったメンバー10名のうち4年生は4名だけで、控えに回ったメンバーも含めて実績のある下級生がまだまだ揃っている。

*5:今は、大学側のちょっとした力の入れ具合で選手の進路動向も大きく変わってしまうし、かつては名将と絶賛された監督が、悪いサイクルに嵌って低迷するチームの立て直しに追われているような気の毒なケースもあるので、旬のうちに転身する、というのはある種の英断といえなくもない。

*6:往路では、1区で2位に付けた鬼塚選手を除き、区間2桁順位を並べる散々な出来であった。

2017-01-02

[]年の初めに、我が身への戒めとして。

慌ただしい時には振り返る余裕もなかったのだが、少し時間ができた隙に、昨年接した論稿の中でとても印象に残ったフレーズを思い出した。

新しい年になり、春に向けてこれからいろいろと法改正や立法政策の話題も出てくると思うので、そんな裏仕事に関わる者、何よりも自分への戒めとして、ここでご紹介しておくことにしたい。

出典は、法律時報2016年11月号、「消費者契約法改正」特集の中の山本敬三・京大教授の論稿である。

消費者契約の規制に限らないことであるが、規制にあたってその適用範囲・基準を明確化することが今日ではますます強く求められるようになっている。これは、上述したように、事業者の事業活動に対して不必要な影響が及ぶことを防ぐという観点と結びついている。」

「この点については、前提として、適用範囲・基準の明確化の追求、つまりルール化には不可避的に限界があることを理解しておく必要がある。それは、第1に、ルールをいかに明確に規定しようとしても、自然言語を用いて表現される以上、不可避的に解釈の余地が残ることになる。」

立法にあたっては、第1の限界、つまり解釈が不可避であることをむしろ積極的に受けとめるべきだろう。どのようなルールを定めるにしても、それが適切に作動するためには、そのルールが適切に解釈されることが不可欠である。そうした適切な解釈が行われることが確保されていれば、適用範囲・基準の明確化を過度に追求し、そうした明確化ができないことを理由に規制を断念する必要もないはずである。

私法的規制に関しては、最終的には裁判所によってそうした解釈が確保されるものの、第一次的には私人がそれぞれの解釈を主張することになるため、事業者の側は対処に窮することがおそれられている。立法過程において、事業者側が適用範囲・基準の明確化を過剰なまでに要求し、それぞれの改正提案についても、最大限広く解釈された場合に不必要な規制をもたらすかどうかに注目するのは、そのためだと考えられる。しかし、実際に立法がされれば、そのように最大限広く解釈されるとはかぎらず、むしろ杞憂に終わる可能性の方が大きい。これでは、実効的な規制のための合理的な議論が成り立たないというべきだろう。

(山本敬三「2016年消費者契約法改正の概要と課題」法律時報88巻12号14〜15頁(2016年)、強調筆者)

だいぶ、つまみ食い的な引用になってしまっているので、山本教授のメッセージをより正確に把握したい、という方には、出典元に当たっていただくことをお勧めするが*1消費者契約法に限らず、ここ数年、この種の議論をする際に、既存の法律の条文や改正案の条文を過度に広く解釈して危機感を煽る風潮が企業実務サイドにもかなり広まってしまっているのは否定できず、自分自身、時にそれに乗っかりたい衝動に駆られることも皆無ではないだけに、ここまでズバッと問題点を指摘していただいたことで、いろいろと考えさせられることは多かった。

元を辿れば、“極端な安全サイド志向”を突き詰めすぎているだけで「明確化」を求める側の主張にも何ら悪意はないのかもしれないが、自分は、法律が本来備えているしなやかさを最大限活用し、裁判所を通じて理に適った解釈を導き出すことにこそ、「法務」という仕事の神髄があると思うわけで、

「慌て過ぎず、騒ぎ過ぎず。時には騒いでる連中を蹴飛ばす。」

というスタンスこそが、今求められているのではないかな、と思う次第である*2

*1:法律時報のこの特集は、他の論稿も含めてかなり充実した内容になっているので、手元においていただいて損はない。

*2:まぁおそらく、そうは言っても、今年もいろんなところで騒ぐ人は出てくるし、その受け売りで業界世論が作られてしまうことも一度や二度では済まないのかもしれないけど。

2017-01-01

[]もう一度、戦う準備を。

泣いても笑っても、時間は刻一刻と過ぎていき、新しい一日、そして新しい一年は巡ってくる。

かれこれ10年近く続けているルーティンを無事終え、街中を歩いても、テレビのチャンネルを回してもどことなく漂ってくる緩んだ空気にかったるさを感じながら、残り少ない休暇を惜しむ・・・それが元旦。

年の初めに目標を立てて、その実現に向けて真摯に取り組む、なんてことは、とっくの昔にやめてしまっている*1自分が、1月1日に何を語っても説得力はないのだけど、今思っていることがあるとすれば、それは、もう一度感性を研ぎ澄まして「戦う」準備をすること、だろうか。

元々、紛争事案には事欠かない環境で「法務」というポジションに飛び込み、はったりになけなしのロジックを混ぜながら腕を磨いてきた、というのが自分の原点だったわけだが、長い歳月の中で、その後の「予防法務」ブームだとか、「コンプライアンス」ブームといった波に巻き込まれ、知らず知らずのうちに、“お利口さん”な方向に舵を切ってしまっていたところはあったような気がする*2

いつの間にか、「就職活動の時から『法務部門』という選択肢が存在した世代」が過半を占めるようになった組織の中で、喧嘩の仕方を知らない世代の言動を何となくそのまま受け入れそうになって、ギリギリのところでふと違和感に気付く、という状況では、とてもじゃないが本当の危機は乗り切れない。

長年、知識以上に大事にしてきた「直感」(勝負勘)をこれ以上鈍らせないように、もう一度、自分の目と足で様々な事例を拾い上げ、街中の雑踏の中の声に耳をそばだて、感性を磨き続ける。それだけは、日々忘れずに意識していきたいと思っている。

もちろん、会社全体で腰が据わっていなければ喧嘩はできないし、一人でどうあがいたところで、悪い意味でのドン・キホーテになってしまうから事はそう簡単ではないのだけれど、

リスクがありそうだから、ここは慎重に。」などと、本物のリスクが顕在化する数百メートル手前のタイミングでバッテンサインを出すようなことはなるべくしないように、そして、相手が競合企業だろうが、当局だろうが、ネット上の見えない群衆だろうが、

「こちらに理がある限りは、筋を曲げない」

ということをギリギリまで貫けるように・・・。

それをやり切れれば、今の仕事にそこはかとなく感じている絶望感も、少しは変わってくるような気がするから。

*1:そもそも、短い休みの間の計画さえ、まともに立てない行き当たりばったりな人生である。

*2:もちろん、局地局地では、シビアな戦いをしないといけない場面はあったし、場数も経験値もそれなりに踏んではいるのだけど、全般的なマインドという点ではだいぶ鈍くなっていることは否定できない。あと、自分のステータスが上がるにつれて、元々は会社の外だけではなく中にもいた「敵」の存在が小さくなっていった、ということの影響も多少はある。

カスタム検索