・米国経済タイタニック(モーゲージローン・パニック)

 米国経済がそろそろ本格的にヤバくなってまいりました。サブプライム*1問題で。つーか、どうやらすでにアメリカの住宅ローン市場バブルは完全に崩壊しているらしい。ブッシュ大統領や、米国の金融当局のお偉方や、日本の財務次官なんかは、米金融市場は堅調で不安がないと火消しに必死のようですが、不安がないなら世界中で協調介入なんてしないっつーのな。欧州ECB(約25兆3000億円)、米FRB(約7兆3000億円)、日銀(1兆円)と各国の金融当局が久々に足並みそろえちゃった。豪州、カナダ、ノルウェー、スイスまで資金供給してやんの。やべー。つーか欧州中央銀行のオペすげー(笑)。


 でも実際に、アメリカで住宅ローンの債務不履行者が急増しまくっているんだからしょうがない。貸し渋りがプライムローンにまで波及して、住宅ローン全体が焦げ付きまくり。不良債権サブプライムローン業者が倒産しまくり。日本の90年代バブルを髣髴とさせる。これで景気やマーケットに与える影響は限定的って言われてもね。
 つーかアメリカ人はどう考えても借金しすぎだっつーの。奴らはネコも杓子も借金してますよ。ほとんどみんなが借金大王ですよ。しかも日本のサラ金地獄みたいに多重債務なんてザラ。借金して住宅買って、それを担保に借金して住宅買ってって・・・。あんなの絶対おかしいって。そりゃ住宅価格が順調に値上がりし続ければ問題なかったのかもしれないけど、んなわきゃーないっつーのな(笑)。
 そもそも米国人に、貯金の概念があるのかどうかも怪しい。奴らときたら金があったら投資することしか考えてねーし。儲かるなら借金してでも投資って、金の亡者かっつーの。ちょっとは箪笥の中にヘソクリ隠す日本人を見習えっつーの。
 とはいえドル安の影響で米経済はそれなりに好調らしい。インフレ気味らしい。これは痛い。金利下げたいのに下げられないって、日本と真逆の意味で痛い。日本は金利上げたくても、上げられないのに(笑)。


 まぁ米金融当局(米連邦準備制度理事会)のお手並み拝見と行きますか。少なくともバブル崩壊の時の日本みたいなバカな政策は取らないだろ。できればソフトランディングして欲しい。でもまぁ、アメリカが調整局面に入るのは否めないので、そのうち世界中が不況にはなるわな。それぐらいアメリカ経済のインパクトはでかい。
 それにしても日本の株式市場はウザイ。上値は重いくせに、ちょっとした金融不安があるとすぐ暴落する。どんだけビビリやねん。なんでそんなにアメリカやヨーロッパにリンクしてんねん。いや、リンクしてもいいわけですが、限度ってもんがある。これじゃもはや日本の株式市場じゃないみたい。どうせ来週も暴落祭りだろ。野村證券新生銀行以外にも、日本の有名どころでサブプライムに投資してた所ってあるのかな?あったらヤバイかも(笑)。
 まあ円高になって今までの低金利で世界中に流出している資金が、ちょっとは日本に回収できそうなんで良かったんじゃないの。そのおかげでガソリン価格も、ちょっとは下がるかもしれないし。そのころにはとっくにお盆終わっちゃうけどねー(笑)。


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 ・米下院外交委員会、慰安婦決議案を可決(女子挺身隊)




タイタニック アルティメット・エディション
出演: レオナルド・ディカプリオ, ケイト・ウィンスレット 監督: ジェームズ・キャメロン

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*1:低所得者層など信用力が低い消費者層(サブプライム層)に対する融資のこと。主にサブプライム層に対する住宅ローンを指す。