油脂類交換

1月20日にやった作業なのでだいぶ前なのですが….
アルテッツァを中古購入しましたが,前オーナーのオイル管理がどの程度されているのかわからなかったので,交換できる油脂類は全部交換してしまいます.
結論から言えば,前オーナーはちゃんと油脂交換をしていたようで,しかも売りに出す直前に車検を通しておりおそらくこのタイミングでほとんど油脂を交換済みのようです.

なお,手がぎとぎとになってしまったので,写真はほとんどないです….
今回のでコツはつかんだので,次回(1年後の車検前w)に写真をうpします.

交換した油脂

パワステフルードは汚かったけれど,直接性能に大きな影響は与えないので今回は交換しません.

車種は TA-GXE10 AS200 6MT 2002年4月初度登録の中期型アルテッツァです.
RS200 もほとんど作業は同じですが,エンジンオイルのところだけ違うかな.

MTオイル

ちょっとギアが固い気もしたので,純正の固さを選択.
サービスデータによると,トヨタ純正 MGギアオイルスペシャルII (API GL-3, SAE 75W-90) を使用する,とあります.容量は1.95L.
交換部品は次の通りです.

プラグは再利用してもいいとおもいますが,万が一に備えて買っておきました.

フィラ側を最初に開けますが,24mm メガネレンチが必要です.ボックスレンチはスペース的に入りません.
ストレートでも大丈夫だと思いますが,ぼくはちょっとだけオフセットのついた KTC のレンチを事前にジャンク屋で買っておきました.あまりにオフセットが強いとそれはそれで入らないので,少しオフセットがあるくらいでいいです.

写真中央がフィラ側プラグです.右側は車体でして,クリアランスがあんまりないことがわかると思います.

下部にドレンプラグがあります.
こっちはボックスでも大丈夫だと思います.ぼくは同じメガネレンチで開けちゃいましたが.

MT 車のミッションオイル交換は初めてで,感じがつかめなかったのですが,フィラもドレンもプラグを開けるのが大変でした.レンチは大型のものを用意しておいたほうがいいですね.

ガスケットは,90430-18008 を注文したのですが,モノタロウ的には同等品の 90430-18001 が届きました.
「あれー?」感ありますが,使えそうだったので,そのまま使っちゃいました.

このあと,ミッションオイルをオイルシリンジで入れるのですが,もう手がべちょべちょで写真はなし.
シリンジの先端〜ミッションフィラまで 内径 8mm の耐油ホースでつないでいたのですが,1m じゃたりないですね…難作業でした.
とくに,シリンジの先端からオイルを吸入して,ホースを接続&押し出しをするわけですが,ホースを抜いたとき片手がふさがってしまいシリンジを引けないということに気づかなかったのはアホだと思います!

MTオイルにはカストロールの 75W-90 を使用. 1L 缶,2本です.

他の人と違って,ぼくは2缶ではあふれてきませんでした.

そうそう,写真見るとわかりますが,ミッション,一度割ってますね.オーバホールはちゃんとされている模様.
ついでに TRD のクロスミッションに変えていてくれないかな〜と期待したのですが,後日ギア比を計算したところ,普通のファイナル4.3の標準アイシン6MTだとわかりました.残念….

デフオイル

ぶっちゃけこのデフがオープンデフなのかトルセンデフなのかはわかってません.タイヤ回したぐらいじゃ違いは出ないし.
ただ,AS200も6MTは標準でトルセンデフということなので,トルセンなのかもしれません.ATは基本的にオープンらしいです.

サービスデータによると,アルテッツァ トルセンLSD なデフ(F19TX)の推奨オイルは トヨタ純正 ハイポイドギヤオイルSX(API GL-5, SAE 85W-90) を 1.00 L だそうです.なお,トルセン LSD なし車は 1.05L で,推奨油脂は同じ.
AS も RS 純正ならも同じだとおもいますが,AS300 なジータは違うデフなので容量が違うようです.

もう開けちゃっていますが,デフのフィラ・ドレンプラグは,10mmヘキサゴンレンチです.普通の六角ではまず外せないくらい固着しているので,素直にヘキサゴンソケットなどで大型のレンチと接続しましょう.ぼくはこれを使いました.

じょぼじょぼ.

ドレンとフィラプラグにガスケットを組み付けてあります.
これを組み付けた後,オイルシリンジでギアオイルを入れていきます.
こちらも 1L 突っ込んでもあふれてきませんでした.

デフも割った痕がありますね.前述の通り,トルセンLSDのままなので,ただのオーバーホールでしょうかね?

エンジンオイル

このあたりから疲れてきて写真はなしです….
フロアカバーを取り外さないとオイルフィルターにアクセスできませんので,フロアカバーを外します.なにげにビスが多くて大変です.

オイルフィルターは結構奥まったところにあり,潜り込んで手探りで交換する必要があります.
そのうち油圧・油温計を取り付けようと思っていましたが,これは,ショートタイプのオイルフィルターしかつけられなくなるかも…と躊躇してしまいます….

なお,ドレンガスケットを買い忘れて再利用w

オイルは,ストックしてあった,キヤッスル 5W-30 です.
サービスデータでは,トヨタ純正モーターオイルの 5W-20(1G-FE・2JZ-GEに限る), 5W-30, 10W-30 を推奨しているようです.5W-20 とかアリなんすね…意外.
1G-FE の 2WD アルテッツァは,オイルのみ交換で AT: 3.5L, MT: 3.6L,フィルタも同時交換で AT: 3.7L,MT: 3.8L です.他のエンジン車や四駆は容量がまた違うので注意.

エレメントはモノタロウの安いやつ

参考までに,純正の品番は次の通り:

  • ドレンプラグ: 90341-12012
  • ドレンプラグガスケット: 90430-12031
  • オイルフィルター: 90915-20003

ブレーキフルード

ブレーキフルードカストロールの DOT4 です.サービスデータではトヨタ純正 ブレーキフルード 2500H (DOT3) を推奨とのこと.

特に何事もなく金属製ワンウェイバルブ+シリコンホースなワンマンブリーダーで交換.

なお,前オーナーがかっちょよく赤くキャリパー塗装してくれているんですが,ブリーダープラグまで塗装してくれていてですね,ブレーキフルードで塗料が溶けてみすぼらしかったです.あとね,ちゃんと養生してから塗装してくださいよ.キャリパーだけじゃなくローターにもかかってるじゃん.いや,ぼくは別にきにならない人なのですが.

クラッチフルード交換

油脂は トヨタ純正 ブレーキフルード 2500H (DOT3).サービスデータでも,これを推奨しています.

アンダーカバーと,ミッション側のクラッチレリーズを保護しているカバーを外して,ブリーダープラグを緩める…なのですが,なにこれ全然緩まない….
FLAG のフレアナットレンチでは歯が立たず,KTC メガネに交代.これも歯が立たず.
だんだん頭がナメ気味になってきたので,素直にディーラにいって交換してもらいましたとさ.
ディーラはどうやって外したんだろ,すげえっす.ディーラの人曰く,頭以外は大丈夫だけど,グズグズしてきてるから,次回は交換.

まとめ

実は一番大変だったのはジャッキアップ.
車高短なもんで,フロアジャッキが入らないんですね….
なので,パンタで一輪ずつ浮かせてレンガを挟んでからフロアジャッキを入れたりするのですが,下ろすときとか超怖いです.
今後の課題ですな.

純正ポップアップナビ加工

中古購入した我らが AS200 アルテッツァ(2002年4月初度登録 中期型)ですが,純正ポップアップナビがついていたのですが,ナビ本体などは取っ払われていて,パイオニアのポータブルナビ AVIC-T07 が純正ポップアップナビの前に鎮座しておりました.
今は,下部の 2DIN にサイバーナビ AVIC-CZ901 が入っていますが,視認性が悪く,HDMI 経由で車載オンダッシュモニタに画面のミラー出力をしていました.

せっかく純正ポップアップモニタがあるので,そこにオンダッシュモニタを埋め込んでみることにします.

機材

純正ポップアップナビ

なぜか前期型がついていました.おかしいな,2001年5月〜は後期(の初期は中期型)のはずなんですが….
しかし,あったのは 5インチ の前期型です.ひょっとすると,最初からナビ非搭載車両で,パネル代わりに前期のディスプレイ取り付けたのかしら?
前期型・後期型について:

  • 前期型: 1998/10〜2001/5 SXE10, GXE10共通, 品番 86111-53010 で,富士通テン(今のデンソーテン)製.5インチ
  • 後期型: 2001/5〜2005/7 SXE10, GXE10およびジータ共通, 品番 86111-53020 で,パナソニック製.7インチ

前期型に7インチディスプレイを埋め込む場合は,窓枠を削って広げる必要があり,めんどうです.後期型はあまり削らなくてもいいはず.
なお,前期型と後期型はディスプレイサイズも違いますが,コネクタの信号も全然ちゃいます.
前期型の配線方法は先人がいろいろ紹介してくださっていますが,後期型はほとんどないですね.後期型を入手された場合は,配線艤装図をよく読んでから進めましょう.

埋め込みモニタ

amazon で売っている,「CAIRUTEK 7インチの超薄型16:9 HD 高画質「800*480」カラーTFT LCDモニターヘッドレストモニタータッチボタンモニター画面(AV HDMI VGAビデオ入力あり)12V / 24V互換」です.

← なぜか商品紹介表示されんのよな….これです.

ポイントは,HDMI 入力があって,本体も 12V 給電というところでしょうか.しかも,〜24V までいけるので,通常14V程度出ているアルテッツァでも安心です.レギュレターいらず.

問題は,色が悪い.なんか青白くなる.RGB色補正などはできない模様.輝度とコントラストしか設定項目はないもよう.

加工

ぱぱぱっとバラして組んじゃったので,例によって写真は少なめ.

ばらすのは簡単ですよね.
画面手前の床をめくってねじを外して手前に引っ張るだけ.ぼくのばあい,床パネルも,ねじも,取っ払われていて引っ張るだけでとれちゃいました….

開けてみます.
まごう事なき前期型.
画面もアルテッツァ前期型によくあるガビガビ症状.

後ろはこんなかんじ.

前期型ポップアップモニタのコネクタはこうなっています.

こちらを参考に適当に半田付け.
動作確認後はグルーガンで絶縁します.
けっこう狭いんで,半田付けしんどいです.でも,もしも外れたりすると,一発ショートなんで気をつけましょう!!

どうでもいいけれど,モニタ前の床パネルないのもダサいですよね.ゴミとかはいりそうだし.
センタレジスタオープニングカバー(前期・後期共通)の品番は 55544-53010 らしいです.まだ売ってるかなあ.

バラしていきます.
手順とか覚えてないです.
手順は,「アルテッツァ ポップアップ 加工」 とかでググるとわんさか出てきます.
見た感じほぼ前期型の手順なので,後期型ナビを改造する方はご注意を.

埋め込みモニタ側の分解です.
ねじを外して中身を割るだけです.簡単.
リモコン部は圧電素子なのかな?こちらも基板を剥がして,基板をおらないように粘着テープをはぎ取って,無水エタノールで粘りを落としておきます.このリモコン部はシールで包んでもちゃんとボタンを押せるので,カーボン調シールを巻き巻きして,モニタ枠下部をちょっと大きめに削って埋め込みます.ボタンの場所はわからなくなるので,感で操作しますw

いきなり完成です.
写真にはありませんが,いろいろとハマりました.

  • 雑加工でパネルの見栄えが悪くなった.カーボン調シールで誤魔化してますが,嫁さんチェックがきびしい.
  • 7インチだとHDMIコネクタが地味に邪魔になる.基板をずらしたいところだけれど,ディスプレイ⇔基板間のフラットケーブルがちぎれそうなので,あまりずらせず.HDMIケーブルが柔らかいものを使うべきでした.
  • HDMIコネクタの雌側が地味に大きく,大きくポップアップナビの外装に穴を開けなければいけなかった.
  • 思いの外ケーブルが増え,なかなか車両にインストールできない….

結局,HDMIケーブルが太いのが災いして,2回に1回はエンジンOFF時に自動で閉じてくれません.ナナメ45度で殴るとしまってくれますが….
そのうちやりなおそう.

うまく自動で動いてくれない人は,こことか参考にするといいかも.私はハマりませんでしたが….