出発まで

くるりワンマンライブツアー2009〜とろみを感じる生き方〜」が広島に来ないと知り、「なんで・・・なんでよ・・・」と暗くなり、ツアースケジュールをじーっと眺めていたら、ひらめいた。3連休の中日である22日の金沢公演なら行ける!チケットとホテルは押さえていたものの、旅に出る直前に家庭の事情であわあわ。行っていいものか。悩んでいたところ、心優しき女性から金沢の選りすぐりマップが届き、「行く!絶対に行く!」と気持ちが固まった。この旅の半分はやさしさで出来ているのでありますよ。

金沢到着

6時前の各駅停車の鈍行に乗って広島、そこから新幹線で新大阪まで行き、特急・雷鳥に乗り換えて金沢に到着したのは13時過ぎ。うす曇りで少し肌寒い。雪吊りされた松と鼓門が出迎えてくれました。

駅前からは「ふらっとバス」「兼六園シャトル」「まちバス」などが出ていて、時間がなくてワープ(笑)したいとき以外は徒歩とバスであちこち移動することが可能です。駅から徒歩10分程度の金沢シティホテルに荷物を預け、歩いて近江町市場へ向かいました。が、さすがに3連休の中日。どこも人が多くてかなり並ばないといけない雰囲気。食事は諦めてふらりと散策することに。

尾山神社

きょろきょろしながら裏道を進んでいると「尾山神社」の看板が。「尾山神社って、どこだっけ?なんだっけ?」と思いつつ、歩いて裏の方から入っていくと、ガイド本で見ていたステンドグラスがはめ込まれた建物が見えました。

「確か、ここって前田利家ゆかりの神社なのよねー」と思って歩いていたら、いらっしゃいました!前田利家とおまつさん。
 
かぼちゃを背負ってる・・・わけじゃないと思う。

金沢21世紀美術館

中央公園で靴擦れ防止パッドを足の裏に貼り、21世紀美術館へ。

「雲を測る男」今日の雲はそのものさしじゃ測れまい。
MASA♪Oさんから「チケット売り場が混むから、ローソンチケットなどで先にチケットを購入していた方がよいですよ」というアドバイスを受けていたので、スムーズに館内へ入ることが出来ました。まずは当房優子さんの「色合せの楽しみ」から。色とりどりのバッグやマフラーが天井から吊り下げられている様子にキラーン!と目が光った気が。撮影可だったので、好みの色合せのバッグを見つけては撮影。赤×ベージュ×黒白ドットのバッグが好きだったなぁ。
 
オラファー展は撮影不可のため、写真はありませんが、人間の体と、そのしくみ、光や水を使った試みが面白くて、普段使ってない脳の領域が刺激された感がありました。自分の目と強いライトだけで、スローカメラを使ったように流れ落ちる水の粒が見えたり、見る世界がモノクロに染まったり、いくつもの自分の影の重なりが虹色に映し出されたりするのです。自分の体が作品の一部ってのがとっても楽しかった。
 
天気が悪かったので、スイミングプールの写真はイマイチの出来ですが、きっとまた来るから大丈夫!

とろみを感じる生き方

美術館を出て、加賀ゆびぬきを眺めたりしながら香林坊辺りまで出て、ミスドでかなり遅い昼食代わりのドーナツとアイスコーヒーを取る。APAホテルのコインロッカーに荷物を置いて、金沢エイトホールへ移動。旅先でのくるりライブにドキドキも頂点。岸田くんのブルースハープ姿がキュートだった「Ring Ring Ring」から始まって、アンコールの「東京」まで、とろっとろにとろけてしまいましたことよ。ドンファンの時より色っぽいうねりが感じられて、足元ふわんふわん。小さなライブハウスの方が、より良く感じられる気がする・・・生々しくて、なんだろう、あの空気の濃さは。もっと語りたいんだけど、ここからはR-18指定になっちゃいそうよ。弾き語りの「男の子と女の子」も切なくって良かったぁ。同じ時代に生きててよかった。金沢まで来てよかった。

1日目終了

ライブハウスを出るとぽつぽつと雨が降っていて、「やっぱり、くるりに雨はつきものなのね・・・」とくすっと笑いつつ、タクシーを拾いホテルへ。くったくたになってしまい、外に出る元気もなく、ホテルの割烹もんぜんに注文して部屋で晩ご飯を食べた。海鮮丼、けっこうおいしかったですよ。さっとシャワーを浴びてマッサージチェアに座ったら、あっという間に眠くなってベッドヘ。さて、明日はどこへ行こうかしらん。
  

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