Hatena::ブログ(Diary)

川越ニューサウンド KAWAGOE NEW SOUNDS このページをアンテナに追加 RSSフィード

- RELEASE INFORMATION -
2016 MAY 11th on sale !
Takayuki Niwano
“Beatidically” KNS-008
→Amazon
→Apple Music
→iTunes Store
→TOWER RECORDS
→Bandcamp

DENNIS DENIMS
"livetourism" KNS-007
→Amazon
→iTunes Store
→TOWER RECORDS
Takayuki Niwano
"Elektricity" KNS-006
→Amazon
→iTunes Store
→TOWER RECORDS
→Bandcamp

□□■

2016-06-19

レーベル公式HPと代表・庭野の個人ブログ一本化します。

ので、このサイト多少ごちゃごちゃします。よろしくお願いします。

誰がAmetsubを殺したのか - エレクトロニカ進化論(仮)・序(転載/再掲載)

Ametsubを理解せしめんと。

誰が為に音は響る。。


以前エレクトロニカがせわしないカットアップ音楽に成り下がったと書いたことがあるのだが、その瞬間にまず頭に思い浮かんだのがAmetsubというアーティストだった。だが世間的にはAmetsubこそがエレクトロニカであって広く受け入れられるべき電子音響なのだ。その点においては、僕が間違っているような気がするし、Ametsubの音楽を「せわしない」の一言で片付けてはいけないと考え、気付くと、僕は一体音楽の何を聴いているんだろう?と自問自答を繰り返していたわけだが


ところで「せわしないカットアップ」という言い回しは実はマッシュアップというDJ文化の延長にあるようなムーブメントに出くわした時に思いついたもので、その実演動画を観て、こんなものが共有されてちやほやされているのか?という嫉妬的な憤りの末に出た「せわしなっ!」という憎まれ口がそれなのだが


そのせわしなさをはっきりとAmetsubの音楽に感じたのかと問われれば、実際にそのような印象を直接受けた記憶も無く、いつからAmetsubマッシュアップのようなものを一緒くたにしてしまっていたのかも思い出せない。図らずもAmetsubが僕にとって何らかの音響的な象徴であったことは確かなのだが


マッシュアップエレクトロニカを「せわしないカットアップ」で結び付けてしまった一つの要因として、それらを制御しているMIDIコントローラを操作する姿にあるように思う。矢継ぎ早に様々な曲・ループをパッドに割り当てたり、リアルタイムで叩いたりする手法なのだが


そういった印象をAmetsub以降、ゼロ年代の和製エレクトロニカに持っていた。だが驚くべきことに、AmetsubはそういったMIDIコントローラの操作によるライブ演奏をしていないのである(そもそもライブを観たことも無い)。すなわち僕はAmetsubに違和感を感じたのではなくAmetsub周辺の音響ムーブメントを疑っていたことになるのだが


何故今このようにしてAmetsubにまつわる記憶を辿っているのかというと、AORというユニットのデビューEP「ONE」の宣伝文の中に「Ametsub, shotahirama 以降の電子音楽はこうなっていくのではないか」というフレーズを見つけたからなのだが


その時に、先入観を取り払ってAmetsubを聴き返してみても、私の抱いた「せわしない」という感情は強固な不理解となって脳内にこびり付いて離れなかった。いや、頭では分かっているのに体が、聴覚がそれを拒否してしまうのだ。私のゼロ年代エレクトロニカに対する不理解はアレルギーと化し、もはや指先で扱われる心地よいBGMにしか聴こえなくなってしまっていたのだが


テクノがその指先を介して脳とサウンドを直接繋いでいたのならば、それがいつのまにかテクニック化して行ったのではないかというのがその頃の和製エレクトロニカに対する見解であった。そんな状況を「エレクトロニカフュージョン化」と言い表したのがzoo tapes主宰の佐々木秀典氏なのだが


果たしてその表現が私のせわしないという感情と一致するものなのか定かではないが、フュージョン化を経たエレクトロニカにとってネット社会多様性やルーツを掘り下げない若者リスナーの感性は人レベルを超えた細分化を推し進めるカンフル剤であった。そして和製エレクトロニカはやがてせわしないという感情では計り切れないほどにカオス化し、テン年代に入って一つの終焉を迎えることになるのだが


そのサウンドのせわしなさはともかくも、細分化が進んで情報過多になりつつあるエレクトロニカに終止符を打ったのは、90年代すでにサイン派によるダンスビートを完成させ、テン年代を迎えてもエレクトロニカ最先端で居続けた音楽家、池田亮司である。彼はゼロ年以降あらゆるジャンルや表現手法へ飛び火して行ったエレクトロニカサウンドを半ば強引に圧縮し、再び電子ノイズに還元することでエレクトロニカをゼロ地点へ収束させたのだが


その真逆の方法で情報カオス、無意味化寸前のエレクトロニカを粉微塵にしリサイクルでもするかの如く再構成し、私が抱いたせわしなさをも増幅させ、それ自体を新たなビート/グルーヴにしてしまったのがshotahiramaである。この16ビートからも解放された新たなミニマルミュージックはもはやポストエレクトロニカとしか定義できない(すなわちエレクトロニカではない)のだが


つまりはそのせわしなさ無くして新しい音響表現は生まれ得なかったということではないだろうか?私はその新たなものへの経緯を文字通りのノイズと捉えてしまっていたのかもしれない。結果的にマッシュアップがもたらすせわしなさとは似て非なるものでもあったわけだが


エレクトロニカ収束し電子ノイズノイズ以外の音色と並列化した現在、改めてAmetsubが醸し出した「せわしなさ」が、決して文字通りのノイズではなく嫌悪の対象でもない、テクノ以降の電子音楽エレクトロニカ以降の新たな音響世界へ導く「予兆的グルーヴ」だったということに気付かされるわけだが


今その解釈を経て再び繰り返される

僕は一体音楽の何を聴いているんだろう?

みなさんは一体音楽の何を聴いているんですか?

2016-05-19

<Apple Music配信開始記念>ジャケットデザインで振り返る川越ニューサウンド〜あえて名盤ジャケットと徹底比較してみよう!

f:id:KNS:20100705204757j:image:w350

f:id:KNS:20160222133442j:image:w200 f:id:KNS:20121008164827j:image:w200

metaphoric - confirmed lucky air

プレス盤リリース1作目はmetaphoricの2ndアルバム。デザイナーから図案が送られてきて想起したのは武満徹図形楽譜(いきなり比較対象が楽譜ですがちゃんとレコジャケに使われております)。盤面の図案と並べるとこの通り。この図形楽譜は武満氏にまつわる展覧会で実物を観ました!杉浦康平との共作だけあってデザイン性も高いのでどうにか入手できないかと長いこと思ってますがこのアルバムのおかげで多少その欲求が中和されました。

武満徹 - 武満徹の音楽1(LP)


f:id:KNS:20110629130750j:image:w350

f:id:KNS:20160220213604j:image:w150 f:id:KNS:20160220213942j:image:w150 f:id:KNS:20160222134351j:image:w150

metaphoric - initiative sense plans

metaphoricの3rdアルバムは顔ジャケです。ミュージシャンなら一度は作りたい顔ジャケです。ソロ作品じゃないのに自分の顔写真をデザイナーに送りつけ、この顔をメチャクチャにして欲しいとお願いしました。欲を言えば裏ジャケをメンバーの佐々木くんの顔にしたかったです。細かい拘りですが、写真のみでタイトルなど文字は無しにしました。最近ふと部屋に転がっていたこのCDを遠目に見て「あれ?ダンサーインザダークのサントラって持ってたっけ?」と見間違えたのでとりあえず並べてみました。あと私の中で顔ジャケ1位はエイフェックスツインのこの作品で、同じくらい見る度にゾッとするのはマイルスデイビスのTUTUです。

Bjork ‎– Selmasongs

Aphex Twin ‎– ...I Care Because You Do

Miles Davis - TUTU


f:id:KNS:20120715103953j:image:w350 f:id:KNS:20160220214622j:image:w200

Takayuki Niwano - Surroundly

代表庭野の1stアルバムはサウンド面も含めプロトタイプ感を出したかったので何か分からないけど何かの表面にしてほしいとデザイナーにお願いしたのを覚えています。未だに何の表面かわかりませんが、三角といえばコレしかないですよね!

Pink Floyd ‎– The Dark Side Of The Moon


f:id:KNS:20160223012640j:image:w700

f:id:KNS:20160226105536j:image:w200 f:id:KNS:20160226105320j:image:w200

DENNIS DENIMS - DENNIS DENIMS

レーベルを続けるにあたってデザインや音の制作などにいろいろな人を巻き込みたいと思っていた所に声をかけてくれたのがsonny+starcutsの堀口氏と佐山氏でした。コンセプトの取り決めやプロダクションもスムーズに進んで気付いたらアルバム一枚分曲が出来上がっていました。私はスタジオや家でギターを弾いてボソボソと歌っていただけなのですが、二人の編集スキルが見事に発揮された希有なサウンドスケープになりました。デザインも彼らつながりの方に依頼。エレクトロニカな感じではなく、サイケ・オルタナな感じでお願いしました。サウンド同様にコラージュ感のある仕上がりでポップさも相俟ったこのジャケットですが、似ている物がありそうで無い!なんというオリジナリティ!ということで見開きでご覧下さい。強いて挙げるならレッドツェッペリンのこのアルバムでしょうか。実はそれ以前に思い出したのがすかんちのベストアルバム。個人的にはすかんちツェッペリン(元ネタ観てびっくり)です。ちなみに私の3大ギタリストはジミーペイジ、ローリー寺西イングヴェイマルムスティーンです。

Led Zeppelin ‎– Led Zeppelin III

すかんち - SWEETS〜BEST COLLECTION


f:id:KNS:20140504093415j:image:w350 f:id:KNS:20160221212736j:image:w200

Takayuki Niwano - Elektricity

庭野2ndのテーマは電気。このころ日本のダヴィンチこと平賀源内に興味を持っていてエレキテルの本とか読んでたのでその影響が強いのですが、その辺の話をしてデザイン案を待っていたらこんな分かりやすい絵が送られてきたので思わず柏手を一つ打って即OKしました。よく観ると雷の横にエレキテルらしき箱が飛んでいます。雷ジャケはハードロック界隈に石を投げればいくつかの作品に当たりそうですが、私の中ではこれしか思い浮かびません。ていうかラフを観た瞬間もうコレじゃん!って思いました。ちなみにホワイトノイズはバンド名にノイズと入ってますがイギリスラジオ局で働くサウンドマニアたちが実験音楽スタジオで夜な夜な作り上げたサイケデリック/ストレンジポップスです。あえぎ声がコラージュされてるあたりモンドミュージックとしても十二分に機能しそうですが、90年代のモンドブームではお見かけしなかったですね。ならば僕はどこでこの作品を見つけたのでしょうか。。

White Noise ‎– An Electric Storm


f:id:KNS:20150514093908j:image:w350 f:id:KNS:20160221213734j:image:w200

DENNIS DENIMS - livetourism

デニスデニムスの2ndはこの頃メンバーとして加入したイラストレーター/映像作家でもある高安君が担当しました。素晴らしい森ジャケ!文字のデザインは当時リーダーの堀口氏がファクトリーレコード作品のデザインでも有名なピーター・サヴィルを例に挙げたりして拘ってくれた為、こんなカッコいい感じに仕上がりました。森ジャケも沢山ありそうですが、私が思い出したのはデヴィッドシルヴィアンのこの作品。日本のアニメを代表するあの作品のあのシーンを思い浮かべてしまうので私だけでしょうか。。関係あるのか無いのか、このアルバムには大友良英を始め当時即興シーンで活躍していたミュージシャンが何人か参加しており、ジャケットデザインや使われている絵も日本人の名前がクレジットされています。

David Sylvian ‎– Manafon


f:id:KNS:20160213100805j:image:w350 f:id:KNS:20160223014427j:image:w200

<リバーシブルデザイン>

f:id:KNS:20160318090855j:image:w215 f:id:KNS:20160322084134j:image:w265 f:id:KNS:20160322084133j:image:w97

f:id:KNS:20160304005855j:image:w150 f:id:KNS:20160304010101j:image:w150 f:id:KNS:20160304005856j:image:w148

Takayuki Niwano - Beatifically

今年の最新作は庭野の3rd。レーベル開設以降初めてジャケットも自分でデザインしました。で、行き着いたのがホワイトアルバム・・これもミュージシャンなら一度は作りたいやつでしょ!ビートルズのそれとは微妙に違うかもしれませんが、白地に文字だけっていうことでこれを差し置いては語れません!レーベルのカタログ的にも黒が続いたので今回は白かなと。近いジャンルの白ジャケも数点並べておきましょう。白でシンプルにした反動でCDは全部を裏返すとカラフルになるリバーシブルジャケット仕様となっております。裏ジャケの素材は左から、家にあったフライパンの裏の柄、個人的に収集している印刷所の試し刷りらしき紙、ファッション誌の写真を切り抜いて繋ぎ合わせたコラージュです。

The Beatles ‎– The Beatles

The Future Sound Of London‎ – ISDN

Ryoji Ikeda ‎– +/-

Hecker ‎– Articulacao

2016-05-17

川越ニューサウンド全作品AppleMusicで配信開始記念〜せっかくだからアーティスト別に振り返ってみよう!

今年も無事新作をリリース、同時に今までの作品を含めてAppleMusicでの配信も開始しました。ということでここで改めて過去作品を紹介させていただきたいと思います(アーティスト名をクリックするとAppleMusicのアーティストページにアクセス出来ます)。


metaphoric

CONFIRMED LUCKY AIRinitiative sense plans

confirmed lucky air (2010)

initiative sense plans (2011)

現在カセットレーベルzootapesを主催している佐々木秀典がグループでのスタジオセッションを録音しそれらの音源を使って編集、再構築を行った1作目(厳密にはセカンドアルバム)。それに感銘を受け、その後に佐々木が録音した様々な素材を使って庭野が編集した2作目。両者に共通するのは即興セッションを素材としていることと、それらをDAW上で編集しているという点。どちらも90年代〜ゼロ年代初期に影響を受けた作品でありながら、佐々木はドローン的なアプローチの音響作品、庭野はテクノポストロックなどのビートを強調した作品であり、それぞれの遍歴が総括されたような対照的なサウンドになっている。


Takayuki Niwano

SURROUNDLYELEKTRICITY f:id:KNS:20160213100805j:image:w73

Surroundly (2012)

Elektricity (2014)

Beatifically (2016)

metaphoricの活動を一区切りしそれぞれの活動に移っていく。音楽的なネットワークを広げながらアンダーグラウンドシーンを形成しようと精力的にイベント企画や制作、他アーティストのバックアップなどに取り組む佐々木、それらの一部を共同で企画、参加しながらも庭野はレーベルの運営に力を注いでいく。年に一枚アルバムをリリースするという公約を打ち自身の制作環境を整えながらアルバムを想定した曲作りを始めmetapphoric2作目の翌年に初のソロアルバムをリリース。DAW環境での制作ベースでありながらもそのセオリーには囚われない発想、90年代の影響下から脱却し次世代へつながるような音響作りを目指し、既存のダンスビートを解体したような奔放なエレクトロアコースティックを志向したサウンドが一部で評価を受ける。その後1stで構築した制作ベースを発展させバグやエラーなどを誘発させるグリッチノイズを独自の解釈で制御しハーモニーやリズムを展開させた2nd、さらに解釈を飛躍させグリッチ電子音そのものを解放させるというコンセプトを音像化させた3rdの三部作リリースに至る。


DENNIS DENIMS

DENNIS DENIMSLIVETOURISM

DENNIS DENIMS (2013)

livetourism (2015)

庭野の3枚のソロアルバムリリースの間の年に2枚のアルバムを制作したこのグループはmetaphoric活動期にライブイベントで出会ったsonny+starcutsという電子音響ユニットと庭野によるトリオ編成から後に映像作家で音楽家でもある高安恭ノ介が加入し四人編成となった。左記ユニットのメンバー堀口の指揮(ほぼ全編に渡りミックス、編集を担当)により氏の音楽遍歴が伺えるアメリカンルーツやアシッドムーブメント以降の音響シーンなどが混じり合った無国籍コラージュサウンドが展開された。


Taylor Deupree

ニューヨーク電子音レーベル12kをオーガナイズ、90年代から先進電子音楽を牽引してきたアーティスト。99年に氏がコンパイルしたコンピレーションアルバムmicroscopic soundで電子音響シーンを更新したことは記憶に新しい。近年では坂本龍一とのライブセッションやコラボ作品リリースなどかねてから日本の音楽シーンとの繋がりも深いデュプリー氏は当レーベルのほぼ全作品のマスタリングを手がけている(metaphoric”initiative sense plans”のみcorey fullerだが、彼もデュプリー氏と繋がりのあるアーティストで12kから作品もリリースしている)。
※当レーベルのアーティストではありません。

2016-05-11

Beatifically / Takayuki Niwano (KNS-008)

f:id:KNS:20160213100805j:image:w500

f:id:KNS:20160312094932p:image:w500

レーベル代表・庭野孝之の3rdソロアルバムはサラウンドリィシリーズ3部作の完結編。制御不能のプラグインエフェクトがエレクトロアコースティックを次のステージへ誘う。ミクロ微粒子のビート片と乱反射するハーモニーを繋ぎ合わせることで生まれる未知なるグルーヴ、すなわち脳で踊るフリーエレクトロ!アシッドアヴァン!新しい音楽は聴覚を更新し続けてきたリスナーが作り出す!!※CDは裏返して使えるリバーシブルジャケット仕様!!!→裏ジャケ装着例

2016年5月11日発売 KNS-008 CD \2160(tax included)

→Amazonで購入

→mona recordsで購入

→TOWER RECORDSで購入

→AppleMusic

→Bandcamp

-----

試聴

→SoundCloud

D

2016-02-13

Takayuki Niwano 3rd solo album "Beatifically" May 2016 on sale

f:id:KNS:20160214095051j:image:w130

01 Beat Heart (MP3 Audio)


02.Beat Love


03.Beat Human


04.Beat 8.0


05.Beat 8.1


06.Beat 10.0


07.Beat 10.1


08.Beat 0.0


09.Beat 0.1


10.BFY 368 (MP3 Audio)


11.BFY 400


12.BFY 456


13.BFY 345


14.Beat Red


15.Beat Black


16.BFY 090


17.BFY 909


18.Beat If I Cally

Produced,Composed & Designed by Takayuki Niwano

KNS-008 CD \2000 (+tax)