アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WHO’S SCREWIN’ WHO?

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人々は愛によって生きている。だが、自己に対する愛は死の初めであり、神と万人に対する愛は生の初めである」

By レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*さようなら(?)WRX−STI

 予定は未定であり決定ではないのがアレなのだが、来年の今ぐらいにはクルマを買い替えるつもりである。多分同じ事考えてるのはワタクシだけではないと思うが、来年4月には恐怖の消費税アップが待っているからである。現在の第一志望は14年モデルのR35。まだまだR35を乗りこなせていないというのと、外車はまだまだワタクシにゃ敷居が高いと感じたのと、国産にはR35の走りを超えられるクルマが来年4月までに存在しないだろうからである。でも時間がある&可能性はある限りは、国内外問わずウォッチし続けるつもりではある。当然、その中にはワタクシの前の愛車だったWRX-STIも含まれている。現行がモデル末期だけに次期モデルの噂がチラホラ出るようにはなったが、ソレも【次期WRX-STIはインプレッサ派生の新型ワゴン車がベース車両になる】といったモンだったりする(´・_・`)まだ確定情報じゃないからアレだが、シャレになってないぞコレは(;´Д`)ワゴンスタイルの5ドア、パワーダウン確実な1.6リッターエンジン、そしてワタクシの天敵であるCVT(笑)この上デザインが悪くて重かったら、元GDB乗りとして泣くぞマジで(爆)


 まぁ規模の小さな会社で、しかも実用的大衆車路線を明確に打ち出してきた今のスバルにとっちゃ、やっぱスポーツモデルを2車種ラインナップに加える余裕はないのであろう(^_^;)特にBRZという稀代のピュアスポーツカーがラインナップに加わったんだから「BRZ=スポーツとしての走り」「次期WRX-STI=実用としての走り」って住み分けるのが自然っちゃ自然な話ではある。ワタクシは元GDB乗りだから分かるのであるが、やっぱ走りのAWDが失われるのは勿体無い:

こーゆー走りもスバルAWDスポーツならではだからである(笑)リカバリーの際にノーズでグッと引っ張っていって、シッカリしたセンターデフ制御で挙動を安定させて立ち上がる。コレがFRやMRだったら、高い確率でケツから逝ってただろうこと請け合いナシだからである。でも何ちゅーか、インプWRXの時代も、インプvsランエボの時代も、もう完全に終わっちゃったんだなぁと感じてしまうのである(´・ω・`)


*クルマvs自分

 クルマ好きにとってのクルマってのは、いわば己の分身である。クルマ好きは自分自身の人生哲学を、クルマというキャンバスを用いて表現するのである。だからクルマをどう扱ってるのかを見れば、オーナーがどういう人なのかが分かってくるのである。オーナーは幾らでもウソをつけるが、クルマはウソをつかないからである。でも残念な事に、ウソをつきたがるオーナーって結構多いのである( ̄〜 ̄)ちゅーのも「クルマは己の分身」なのだから、ソレを逆手に取れば「クルマを良くすれば、オーナーである自分も良く見られるかも」っていう解釈もできるし、そして実際にソレやるヤツが少なくないからである。ワタクシは何時も思うのである。もしも世界中で「出力に比例したドラテクを持った人じゃなきゃクルマを買えない」って法律を施行したら、世界中のスポーツカー専門高級メーカーが倒産してしまうんじゃないかなと(笑)


 チューニング業界が波はあれど決して廃れないのは、つまりそーゆー事だと思うのである。特に高級車オーナーに多いのであるが、チューニングショップに200〜300諭吉持ち込んで、一言「速くしてくれ」と言ってクルマ置いてくヤツって実際居たりするのである。自分の運転の特徴を分析して「ココをこうすれば速くなるだろうから、そうしてくれ」って言うんじゃなくて、ただ単に「速くしてくれ」である。でもって速くしたテメェのクルマで走り込むのかといったら、答えは「ノー」なのである。そのクルマをプロドライバーに運転してもらって、そのタイムを自慢するのである。先日も言った通りであるが、民衆は正しい人ではなく、力を持つヤツについて行くモンなのである。でもって大金かけて作ったクルマってのは、いわば経済力の象徴になるからである。この手のオーナーをチヤホヤするヤツってのは、良く出来たクルマでもオーナーの人柄でもなく、オーナーの経済力に集っているのである。


 言うまでもないと思うが、ワタクシはそんな自慢合戦には一切興味が無い。ワタクシが興味を持つのは、優れたクルマ乗りが持つ優れた人生哲学を学ぶ事と、優れたクルマから得られる”クルマ道”を極める事、この2点だけである。人気者になって他人からチヤホヤされる事も、人間関係の中でプレゼンスを得る事も、ワタクシにとっては些細な事なのである。ロンマニアの皆様は条文のオーナーを見て「なんという自己愛野郎だ(-_-;)」と思われるかも知れないが、ワタクシはヘタしたらソレ以上の自己愛野郎なのである(笑)第一、モノの自慢ってのは賞味期限が短いだけでなく、もっと優れたモノに駆逐される→不毛なチキンゲームへと突入していくからである。でもって、多少の覚悟さえあれば、モノを買うためのカネを工面するって意外と簡単なのである。そう、ワタクシがモノによる自慢を好まないのは、ソレが簡単に手に入るからである。簡単に手に入るモンに面白いモンがあった試しは、ワタクシの経験上皆無に等しい。


*理想のSTIモデル

 話を元に戻すとしよう。分かった、ワゴンボディーも許そう。1.6リッター直噴ターボも、低速からトルクフルであれば許せる。CVTは絶対許さんが(笑)3ペダルMTも設定すればおkである。でも全ては「軽量ならば」の条件付きである。そう、ワタクシの要求は「WRX-STIGC8に回帰すべき」の一言に尽きる。330馬力あるけど1600kgのクルマと、240馬力しかないが1200kgのクルマ。どっち選ぶかと問われたら、確実に後者である。そもそもインプレッサの速さの秘密は「軽くて小さなボディーにハイパワーエンジン&4WDを積んでいたから」なのである。生産終了から14年経った今でもGC8に乗り続けている人が多いのは、つまりそーゆー事なのである。ところがGDB以降から大型化&高出力路線に踏み切っちゃったから、ソレがケチの付き始めなのである。もう最速でもない上に、必要以上に重たくなってしまったんだから当然である。


 だから軽くする。ロータスケータハムみたいに、最大出力&最大トルクは低くても良いから、パワーウェイトレシオやトルクウェイトレシオで速さを叩き出すってワケである。そう考えると、理想はやっぱBRZSTI化だと思うのである。もうシンメトリカルAWDは実用車のシステムと割り切っちゃって、スポーツ性能の追及はGRB/GVBからBRZに移行させちゃうのである。その方が確実に速いし、何より運転する楽しさはBRZのが遥かに上だからである。何度も言うが、クルマの醍醐味は速さだけじゃないからである。もしも速さを自慢するんだったら最速でなければ説得力が無く、残念ながらスバルAWDはもう既に最速じゃないからである。だったら走る楽しさを優先した方が良いし、走る楽しさならピュアスポーツカーであるBRZが最適なのである。まぁ噂通りなら今年にも次期WRX-STIは出るらしいので、元スバリストとして楽しみにしていようと思う今日この頃であった。