2007/2/19 RAW
ショーン・マイケルズ演説
ロイヤルランブルで敗退し、王座挑戦権を得ることができなかったHBK。しかし、それでも王座挑戦への意思は捨てていません。アンダーテイカーが世界ヘビー級王座かECW王座に挑戦すれば、ジョン・シナの持つWWE王座への挑戦者が浮くので、自分が挑戦しようというのです。HBKに続いてリングに上がったジョン・シナは「あんたと闘いたいが、俺たちに決定権はない。アンダーテイカー次第だ」と、HBKの挑戦に及び腰。
ここでRKO指定が入場ランプに姿を現しました。
エッジは「WWE王座戦に出るのは俺だ」と主張。ランディ・オートンはパートナーのエッジに対して「お前はシナと何度もタイトルマッチを闘ったが、俺には一度も経験がない。今度は俺だ」と、こちらも王座挑戦を主張しました。最近微妙になっていたエッジとオートンの関係は、ロイヤルランブルを経て修復されるどころか一触即発の状態に。
シナはRKO指定を挑発し、リングに呼び込もうとします。
しかし、RKO指定がリングに歩みを進めたところで、タイタントロンにマクマホン会長の顔が映し出されました。
「勝手なことをするな。観客が見たがっている試合を決めるのは私だ」と釘を刺し、更に「今回のショーをファン感謝祭とする」とアナウンス。そして、その場でオートン&エッジ vs HBK&シナのタッグ王座戦を決定しました。
クライム・タイム(JTG&シャド) vs ワールド・グレイテスト・タッグチーム(シェルトン・ベンジャミン&チャーリー・ハース)
○シェルトン(ハースの低空DDT→タイツ掴み式エビ固めによるピンフォール)JTG×女子王座#1コンテンダー決定戦 メリーナ vs マリア
メリーナは試合用のコスチュームでは美脚を隠しています。いつもはミニスカートですから、試合用の方が露出が少ないという珍しいタイプです。それだけ真剣に“レスリング”に取り組んでいるということなのかも知れません。○メリーナ(鎌固めによるタップアウト)マリア×
このフィニッシュにはいささか驚きました。まさかメリーナが鎌固めのような関節技を使えるとは思ってもみませんでした。キングによると、技の名前は「カリフォルニア・ドリーム」だそうです。本人からメールで知らされたとか。
つまり、キングとメリーナはメル友だったのです。
バル・ビーナス vs ウマガ
ウマガの首の周りにあざができています。ウマガはロイヤルランブルのラストマンスタンディング戦において、ロープで首を絞められました。ジョン・シナという奴は、他人の首をロープで絞める残酷な男です。マクマホン会長演説
マクマホン会長がリングに上がりました。隣には大きな絵のようなものが置かれていますが、幕で覆われているのでそれが何かは分かりません。今回は「ファン感謝祭」ということで、観客の中から一人だけに素敵なプレゼントを贈るとのこと。会長が指名したのは、リングサイド2列目にいた、イカレたファッションセンスと爆乳を持つ女性でした。明らかに仕込みです。その女性をリングに上げると、「贈り物」の幕を取りました。中身は、ビンスが表紙を飾ったボディビル誌を引き伸ばしたパネルでした。1年前の話をまだ引っ張るか。その女性は複雑な表情。ビンスは「後で裏に取りに来い」として女性を追い出しました。
その後も取り留めのない話を続けていると、突然、タイタントロンに男の顔が映し出されました。それは本物のドナルド・トランプ氏でした。
トランプ氏は「そんな写真は誰も欲しがらない。私なら観客の求めるものを与えられる。そして会場内の全員にそれを与えよう。それは金だ。これから現金をばら撒く」と宣言。
すると、天井から大量の紙切れが舞い降りてきました。ビンスは「それは『モノポリー』で使うおもちゃの金だ」と馬鹿にしたのですが、しかしそれは本物の紙幣でした。観衆と視聴者の前で赤っ恥をかかされたビンスは怒りの表情で引き上げました。
だいたい、現金ばら撒くなんて悪趣味です。だから成金は嫌いだ。拾う方も拾う方です。もっとも、私がその会場にいれば大喜びで拾っていたでしょうが。
カリート&スーパー・クレイジー w/z トリー・ウィルソン vs クリス・マスターズ&ケニー・ダイクストラ
○カリート(バッククラッカーからピンフォール)マスターズインターコンチネンタル選手権試合 (王者)ジェフ・ハーディ vs グレート・カリ(挑戦者)
ウィスパー・イン・ザ・ウィンド食らって素でグラついていました。打たれ弱いなおい。無理やり場外に落としてカウントアウト勝ちしたものの、脆さを露呈してしまいました。しかもカウントアウトではタイトルは移動しません。
○カリ(カウントアウト)ジェフ×
※カウントアウトの為タイトル移動せず、ジェフの王座防衛
世界タッグ選手権試合 RKO指定(エッジ&ランディ・オートン) vs “ハートブレイクキッド”ショーン・マイケルズ&ジョン・シナ
ひでえ!なんちゅうひでえ試合だ!
非常に面白い試合でした。ですが、盛り上がったのはほとんどHBK、エッジ、オートンの力。殊にオートンがHBKに見舞ったドロップキックは素晴らしく、オートンの潜在能力の高さを印象付けるものでした。一方、シナはといえば、最後にちょこっと出てきておいしいところを持っていっただけです。
テキサスはHBKの故郷で、ファンはHBKの勝利を望んでいたはず。実際、HBKからシナにタッチした時には歓声ではなくブーイングが飛んでいました。しかし、シナはやられ役をHBKに押し付け、最後はあっさり自分で取ってしまったのです。タッチしてリングインしてすぐFU。“間”もへったくれもありません。試合終了のリングベルが鳴った時、歓声と罵声の両方が飛び交っていました。
○シナ(FUからピンフォール)オートン×
※HBK、シナ組が新王者に
あまりのことにHBKはシナを蹴り飛ばそうとしたのですが、未遂に終わりました。ですが、シナは自分のWWE王座ベルトを手に「これがほしいのか?タッグ王座じゃ不満なのか?」と、敬意が全く感じられない言葉で罵倒しました。誰に向かってそんなことを言ってるんだと。口の利き方がなっていません。HBKはシナを睨み付けます。
すると、突然鐘の音が鳴り響き、アンダーテイカーが姿を現しました。テイカーはロイヤルランブルで優勝し、王座挑戦権を手にしています。シナの王座を狙うつもりなのでしょうか?
しかし、テイカーは無言。その真意は分からず仕舞いでした。