認識って一番難しいものよ?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20050901/220482/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20050825/220123/
セキュリティ関連のお話よ。どちらも「無料会員登録」が必要なPageだから、ちょっと引用が微妙になってしまうんですけれども。
まずはこちらから。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20050901/220482/ より
「自分だけは個人情報を漏らさない」と思っていないか
まぁこれはよく耳にする話よね。というよりも多分もうちょっと事態は深刻で、漏洩っていうこと自体を認識していない人も多いと思うの。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20050901/220482/ より
「個人情報管理のための業務ルールの順守や教育を徹底していたつもりだった」という企業は少なくない。
まさに本質を突いてるわね。「つもりだった」。これほど便利で無責任な発言もそうはなくってよ?
結局のところ

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20050901/220482/ より
しかしまずは、「自分が紛失することはない」、「まさか盗まれはしないだろう」という甘い意識を持たないようにする施策が必要ではないだろうか。このような油断を払拭しない限り、どんな対策も機能しない。
がとても正しいんですけれども。…出来たら苦労はしていないわねぇ。
あたし的にはとりあえず「金額という数字を目の前に突きつける」ことで、ある程度の理解を促したりはするんですけれども。
で、もうひとつの記事よ。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20050825/220123/ より
アプリケーションの脆弱性診断サービスが拡充
これについては…あたしはちょっと危惧していることがあるの。
ひとつはこのあたりよ。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20050825/220123/ より
診断で脆弱な個所があぶり出された後には,アプリケーションの改修作業が待っている。上記4社のうち,ラックを除く3社は基本的に改修作業を請け負わない。
これってどうなのかしら?
脆弱性が発見された」→「では"いつか"改修しよう」→「では稟議を」→「これは何のために必要なんだ?」→...
ってループが発生したら何の意味も成さなくってよ?
でも、あたしはさらに怖いことをちょっとだけ考えているの。
「**社にチェックしてもらったからうちは安全だ」
こんな「無意味な看板」「自己満足と自己欺瞞のための」セキュリティサービスが発生してくることなの。
そうして、そういった連中が真に怖いのは「クラックされても気づきにくい」事よ。米国の、彼ららしい「素晴らしく大規模な」クレジットカード情報流出の事件。あれがいったいどれだけ長期間「気づかれずにいたか」ご存知よね?


知るだけで全てがどうにかなるわけではないの。でも知らなければ全てが「どうにもならない」のよ?

苦渋の選択だったのかしら?

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050905i301.htm
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051.html

音楽配信…というよりも、もうちょっと平たくiTunes Music Store ( iTMS-J ) 関連のお話よ。
ソニー・ミュージックエンタテインメント( SME )が楽曲提供を考えている、っていうお話なの。
まずはすぐに消えてしまいそうな読売さんの記事からよ。


http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050905i301.htm より
ソニー、ネット音楽配信でアップルに楽曲提供
国内レコード会社最大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は4日、インターネット音楽配信で世界最大手の米アップルコンピュータの「iチューンズ・ミュージックストア」に、年内にも配信用の楽曲を提供する方針を明らかにした。
まぁすごいわ。本当に年内にどうにかなるのかはあたし的にはちょっと疑問なんですけれども。そうはいってもとりあえず「楽曲提供の意思がある」っていう英断は素晴らしいことだと思うの。
もっとも「取り合えず進展の可能性を公表することで不平分子への一時的アピールとしている」可能性を否定しないわけではないんですけれども。


http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050905i301.htm より
ソニーとアップルは、デジタル携帯音楽プレーヤーやネット音楽配信でライバル関係にある。SMEの楽曲提供は「敵に塩を送ることになる」(業界関係者)が、ネット配信で利用者が最も多いiチューンズに参加しないと、音楽配信に意欲的な所属アーティストの不満が高まる恐れもあり、配信代行手数料などで合意し次第、曲の提供を始めることになった。
まぁ結局のところは「お金的な合意がとれたら」ってところかしらね。まぁソニーさんにしてみたら「moraを事実上つぶしてまで参入するか否か」ってところが焦点なんでしょうけれども。あとはPD機器周りも絡む感じになるのかしら?
それにしても…ベータといい、ソニーってこういう「ハード合戦」にはとことん弱いわよねぇ。やっぱりマーケティングが下手なのかしら?


http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050905i301.htm より
8月4日に日本でもサービスを開始したiチューンズは、国内レコード会社15社と契約して約100万曲を配信しているが、洋楽が中心で、邦楽分野の充実が課題とされていた。人気アーティストの多いSMEの参加で、日本国内の音楽配信ビジネスでも一段と優位に立ちそうだ。
SMEは中島美嘉平井堅ら日本の人気アーティストの曲を多数保有する。また、国内レコード会社が共同出資するネット音楽配信会社「レーベルゲート」の運営の軸となるなど、国内レコード業界に大きな影響力を持つ。SMEは、iチューンズにも曲を提供することで収入増を図る。
ふぅ…あたしとしてはこのあたりがちょっと「怖い」ところかしら?
なんか一気に大量の曲をまた「大人買い」してしまいそうだわ…


で。ソニー・ミュージックエンタテインメント様のご担当者様が、ご丁寧にもインタビューにお答えになってらっしゃっているサイトを発見したの。
その玉言を少し追いかけてみるわ。


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051.html より
iTMS-Jへの楽曲提供は検討している」――SME、音楽流通への考え (1/2)
CDパッケージ以外にも、音楽配信や着うたフルなど多様化する音楽流通の手段。レコード会社はこの現状をどう捉えているのか。iTMS-Jへの楽曲提供も含めてソニー・ミュージックエンタテインメントに話を聞いた。
というわけで、担当者からのヒアリングが始まるの。
伺うのは

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051.html より
そんな多様化の時代に、“レコード会社”はどのような考えを持ち、どのようなスタンスで挑もうとしているのか。ORANGE RANGEASIAN KUNG-FU GENERATIONOASISAEROSMITHなど人気アーティストを擁するソニー・ミュージックエンタテインメントの井出靖氏(コーポレート・スタッフグループ 広報チーム シニアマネージャー)に尋ねた。
素敵ねぇ。広報のシニアマネージャーですって。
いったいどんなお話が伺えるのかしら?

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051.html より
――CDの販売を始め、レンタルや携帯電話向けサービス、音楽配信など、音楽流通の手段が多様化しています。この状況をどのように受け止めてらっしゃいますか?
井出氏: リスナーの手元へ音楽を届ける手段が多様化していることについては歓迎しています。ただし、その手段によって具体的な方法が異なることに注意しなくてはならないとも思っています。
言い古された表現かもしれませんが、“音楽の再生産”というサイクルを確保できる方法にならないといけません。アーティストへの還元を考えると、野放図に音楽がコピーされてしまうのは避けなければなりません。ある程度のコントロールが必要になるでしょう。
すてきねぇ。「アーティストへの還元を考えると」野放図に音楽がコピーされてしまうのは避けなければなりません、ってあたりが。このあたりが高尚な著作権思想につながっていくのね。
それとも、そういった思想が、あの偉大なるCCCDとかってモノを導入しようとかっていう暴挙…もとい、英断につながるのかしら。


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051.html より
――2004年9月にレーベルゲートCD(レーベルゲートCD2を含む)の終了を発表し、今年7月末からはレーベルゲートCDでプレスされ続けていたタイトルについてもCD-DAでの再出荷を開始しています。それも“ある程度”のバランスを考慮した結果なのですか?
井出氏: 日本市場にはCDレンタルという手段もありますが、当社としては購入することでCDを入手してくれたユーザーが、そのCD で幅広く楽しんでくれればいいと考えています。当時の情勢を考えれば、レーベルゲートCDの出荷が違法コピーへの抑止力にはなったと思っています。(レーベルゲートCDの)終了を決定したのは、レーベルゲートCDのシステム利用者があまり多くなかったという理由もあります。
あら? あたし的には「レーベルゲートCDの出荷が違法コピーへの抑止力にはなったと思っています」と「(レーベルゲートCDの)終了を決定したのは、レーベルゲートCDのシステム利用者があまり多くなかったという理由もあります。」との文章にもうひとつ整合性が感じられないんですけれども。
きっと何か深い配慮とか思索とか背景とかがあってのご発言なのね?


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051_2.html より
――既に御社でもbitmusicやMoraを通じて音楽配信を行っていますが、これらから楽曲を購入してもiPodでは楽しめません。ソニーグループの 1社として、“ソニーミュージック所属アーティストの音楽を外へ持ち出したければ、ソニー製プレーヤーを購入してbitmusicやMoraからダウンロードしてほしい”という囲い込みは意図していないのですか?
井出氏: それは考えていません。ワールドワイドで見れば、すでにiTunes Music Storeへ楽曲を提供しているソニー系レコード会社があります。日本だけで囲い込みを行うというのはおかしいですよね。
あらあら。随分と愚かな質問だわねぇ。囲い込みを考えていなければもちろん「囲い込んでいない」としか答えようがないですし。
もし「囲い込みを狙ってる」としても、現状を考えて囲い込みきれない状況がはっきりしている以上、対外印象的にそんなこと言えるはずないじゃない。そんなことも解らないのかしら?
一方で井出様は素晴らしく模範的な回答をなさってますわ。「日本だけで囲い込みを行うというのはおかしいですよね。」っていう発言も素敵よね、色々な意味で。是非「正常な」会社としてのプライドを持った舵取りをしていただきたいものですわ。


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051_2.html より
井出氏: 当然、iTMS-Jへの楽曲提供は検討しています。販売チャンネルの増加は賛成であることは既に申し上げましたし、歓迎もしています。実際に楽曲提供を前提とした交渉を行っていまして、それが8月4日には間に合わなかったというだけです。
iPodユーザーならびに潜在的iPodユーザーへも楽曲を提供するすることは、レコード会社としての役割だと思っています。開始時期についてははっきりと申し上げられませんが、提供する予定で交渉を行っていると考えてください。ただ、提供するとなれば短期間でのお付き合いという訳にはいきませんから、日本の音楽配信を育てていくという考えをもって、慎重に考えなくてはいけないのも事実です。
すてきねぇ。「日本の音楽配信を育てていくという考えをもって、慎重に考えて」らっしゃるのね。…で、その結果が現在のところ、moraとかいう「愚かで身勝手極まりない」醜悪なサイトなんですけれども。そのあたりはちゃんと改革とかなさるおつもりなのかしら?


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051_2.html より
井出氏: iTMS-Jの開始以来、bitmusicやMoraでの売り上げもこれまでにない上昇率を見せていますが、PC向けよりも価格が高く、DRMも厳しい携帯電話向けサービスがあれだけヒットしているという現状を考えると、私たちのサービスも含めて、音楽配信はまだまだ“試行錯誤の段階”であると感じます。
そうねぇ。その試行錯誤が「ユーザのことをもう少し考慮に入れた」ものであるととても嬉しいんですけれども。今のままの「いかにメーカが儲けてJASRACが寄生できるか」が主体の試行錯誤なら…いらないわぁ。


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051_2.html より
それに、弊社の秦(コーポレイト・エグゼクティブ 秦 幸雄氏)が“ユビキタスは既にCDで実現している”と言っているように、CDは汎用性も高く、メディアとしての限界を迎えているとは思えません。利便性を考えれば、音楽流通のメインはまだCDであると考えています。
moraを基準に考えるなら「利便性を考えれば、音楽流通のメインはまだCDである」んでしょうねぇ。iTMSを基準に考えると微妙なんですけれども*1


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/02/news051_2.html より
各社の展開する音楽配信サービスと、それらに対応する携帯プレーヤーがどれだけユーザーに受け入れられるかは、もう少し時間がたたないと見えてこないと思います。音楽配信をより拡大するには、DRMやファイル形式などに何らかの統一規格を導入し、ユーザーへわかりやすさを提供することが必要なのかもしれません。
音楽配信は確かに脚光を浴びていますが、“配信ならでは”という、CDを上回る楽しさやメリットがはっきりしたときこそが、本当のブレイクタイミングだと考えています。
そうねぇ。「ユーザーへわかりやすさを提供することが必要」なのは事実なんですけれども。そのファクターとして「DRMやファイル形式などに何らかの統一規格を導入し」ってくる時点ですでに「メーカ本位」な姿勢が丸見えだわ?
そんなに下心が見え見えじゃ、誰でも乗せるイエローキャブなメス犬達だって裸足で逃げ出してしまってよ?


ソニーさんにしてみれば「如何に自分達がうまい汁をすえるか」が重要なんでしょうけれども。ちょっとばっかりユーザのことを軽視しすぎているわね。
本当にうまい男ってのは、女を持ち上げるだけ持ち上げておいてこっそりと掠め取るものよ。
もう少し、女心とかをお勉強してみてはいかがかしら?

*1:実際、いくつかの点において十分にCDを超える利便性があるわ