おぼこ? それとも装った商売女?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html
久しぶりに来たわねWinnyの記事よ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
Winny開発者の裁判に村井教授が証人として出廷、検察側の主張に異議
京都地方裁判所で16日、ファイル交換ソフトWinny」を開発した金子勇氏が著作権法違反幇助の罪にあたるとして争われている裁判の第19回公判が開かれた。公判には弁護側の証人として慶應義塾大学環境情報学部教授の村井純氏が出廷し、弁護人からの質問に答える形で証言を行なった。
ってことで、興味津々なネタだわ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
Winnyは洗練された技術を用いたソフトウェア
そうねぇ。確かに洗練された「著作権を踏みにじるための」物だと思うわ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
村井氏はWinnyについて「2002年5月頃に、学生や同僚の研究者から話を聞いて知った」と証言。Winnyの特徴を「P2Pのコンセプトに基づいて、ファイルを共有するソフトだと理解した。ファイルを発見して共有する性能が優れており、中央のサーバーを持たない純粋のP2P型ソフト」だとした。
実際にWinnyを研究室で実験として動作させたこともあり、感想としては「洗練された技術が用いられていると思った」という。また、ネットワークアーキテクチャに関する大学の講義の中でもWinnyを題材として取り上げたことを紹介。インターネット上での共有のメカニズムでは、規模が大きくなるにつれて新しい技術を導入していく必要があり、Winnyの技術には学術的な意義が含まれていると考えたことから、講義の中で紹介したと述べた。
これはまぁいいと思うの。実際、P2P部分をベースに考慮したときに「学術的に面白い部分がある」ってのはわかるんですもの。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
金子氏の著書「Winnyの技術」も読んだことがあるとして、著書の中で解説されている階層化ネットワーク、クラスタ化、キャッシュなどの各技術について、どのように思うかという意見も披露。こうした技術はいずれもインターネット上のアプリケーションで利用されている技術であり、かつWinnyではファイル共有の効率を向上させるためにこれらの技術を洗練された形で使用していると述べた。
これもまぁ特に異論はなくってよ。もっとも、こんな技術的に高度な話を「素人さんの集まりである」法廷ですることにどんな意義があるのか、っていう部分で疑問がないわけではないんですけれども。
ただ、ここから先が、流石は学者先生*1だけあって素晴らしい見解を披露してくださっているわ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
さらに匿名性について、情報システムにおいては匿名性の確保は追及すべき重要性の高い技術だと説明。プライバシーの保護や、電子投票のシステムなどを考える上で、どのように匿名性を担保するのかといった研究は広く行なわれているとした。
そうねぇ。どうせなら「悪用の方向性とその抑止」についても研究していただけないかしら?
そういうことを考えないから「学者馬鹿」とか「世間知らず」って言われてしまうのよ?


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
著作権法違反行為を助長する目的で開発」とする検察側の主張に異議
弁護人は続いて、検察側の「金子氏が著作権法違反行為を助長する意図を持ってWinnyを開発した」という主張に関して、村井氏に意見を求めた。
これについては当初から微妙だと思っているわ。ただ「その意図がない」とは到底思えないの。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
村井氏は「効率の良い情報共有のメカニズムが、著作権法違反行為を助長させることに結び付くということは理解できない」と主張。検察側が、キャッシュやクラスタ化などのWinnyの個別の機能について、著作権法違反行為を助長させる目的を持って搭載されたものだと主張していることをどう思うかという質問に対して、これらの技術は「ネットワークの効率を上げるための洗練された技法であり、これを利用の目的と結び付けて考えるのは理解できない」と述べた。
またきれいに問題点を摩り替えたものだわね。この部分に関して明示するなら「効率のよい"匿名性の"メカニズムが著作権法違反行為を助長させた」ってのが現実を見据えた正しい見解ってもんじゃなくってかしら?
もちろん、検察連中の愚かさがこういった議論のすり替えをより容易にしているのは事実なんですけれどもね。
例えば

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
検察側は、金子氏がユーザーの要望を聞き入れ、バージョンアップを繰り返したという開発手法も問題視しているようだ
とか

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
また、検察側が提出した証拠のうち、京都府警がWinnyを使ったファイル交換の実験を行なった際の説明図についても、村井氏に対して質問が行なわれた。図版には、ルータの内側のネットワークではプライベートアドレスを利用するように書かれているが、実験を行なったというPCにはグローバルアドレスが割り当てられているように書かれており、これではインターネットには接続できず、書かれているIPアドレスやセグメントが間違っていると指摘した。
とか。


…で、結局、大分前にもあたしが言ったんですけれども、


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
金子氏が逮捕・起訴されたことで影響があったかという問いに対しては、「P2Pは大事な概念だが、その研究開発にブレーキがかかったと思う」として、逮捕を受けて公開を中止したP2Pソフトがあることなどについて残念に思っていると述べた。今回の事件に対しては「情報通信の基盤を開発することと、それがどう利用されたかを結び付けて考えられるべきではない。開発すること、運用すること、それがどのように利用されるかということは、分けて考えるべきだ」と語った。
でもわかるとおり。P2PWinnyをゴタ混ぜにした議論展開っていうのが平気でなされることになるのよね。
以降、愚か極まりない答弁が続くわ。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
Winnyが日本の社会でどのように利用されているかを知っているかという問いには、「さまざまなファイルの共有に利用されていると理解している」と回答。
様々ねぇ。是非その内訳について調査したうえでもう一度暴言なり虚言なり愚言なりを吐いていただきたいものだわ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html より
Winnyに関して様々な雑誌や書籍が販売されているが、そこではどのような紹介のされかたをしているかという質問に対して、「『悪用厳禁ツール』といった紹介のされかたをしている」と答えた。
………。
裏とか斜めとかに物事を読むっていう訓練はまったくなされていないのかしら?
だとすると…また詐欺師がよだれをたらしそうな状況だわねぇ。


なんか…どうもWinnyを一生懸命に庇護したがっている方々を大勢拝見するんですけれども。
どうしても、P2PWinnyとの混合とか著作権周りを見てないんだか見ないふりをしているんだか漁夫の利を狙っているんだか的状況と。…欲望の坩堝って感じがしてならないのよね。
欲望が悪いとは思わないんですけれども。もうちょっと、自分をきれいに着飾りすぎなんじゃなくってかしら?

*1:もちろん蔑称よ?

それって二流三流よ?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060214/229168/
えっと…とりあえずまぁタイトル見て頂戴。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060214/229168/ より
容易ではない,SEからコンサルタントへの転進
…微妙ねぇ。とりあえず内容見てから判断って感じかしら。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060214/229168/ より
長年のIT化で,業務の自動化・省力化はほとんど完成の域に達しつつあります。
あらやだいつの間になにが完成したってのかしら? 法律を楯にした言い訳の仕方? 「仕様です」って言葉の浸透っぷり?


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060214/229168/ より
しかし,高度成長が終焉し成熟経済となった今,同じ産業でも企業ごとに勝組と負組が分かれてきました。その違いは,個別企業の競争力や戦略の差です。IT はその重要なツールです。結果として,先進ユーザーは情報システムへ高い期待を抱くようになりました。しかし,競争力向上など経営に寄与するようなITの要件定義の能力は,プライム・コントラクタでもまだまだ不十分です。
…なんかこぉ…取ってつけたような内容だわねぇ。っていうか中身がすかすかで読むのに一苦労よ?


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060214/229168/ より
要求定義やビジネスの上流領域を押さえられなければ,大手ベンダーといえども下請開発屋です。しかし,SEをコンサルタントに転換させるのは容易ではありません。そもそも,テクノロジに興味があるSEをコンサルタントに転換させて,経営戦略を担当させるのは現実的でしょうか?
………はぁ?
なんていうのかしら……技術屋って商売を根本から根底から基本から応用まで徹頭徹尾勘違いしてらっしゃらないかしら?
あたしたちが作るものは「道具」でありそれは「魔法」なの。様々な人々が欲しいと思う「要求」を「充たす」ための「道具」を作るのが、技術者の仕事なの。
だから、欲しがる人たちが「何を欲しがっているのかを知る」なんてのは、技術って物をちゃんと系統立てて学ぶ人間にとっては必須の科目の一つなの。


なんだかものの見事に駄文だわね。…どんなバカが書いているのかしら?


http://itpro.nikkeibp.co.jp/watcher/tonami/index.html より
ユーザー企業のIT部門を振り出しに,多数のプロジェクトのシステム・エンジニア,リーダーおよびマネジャーを経験。その後,コンサルティング,IT雑誌等への寄稿・連載,セミナー講師として活躍。現在はSE研修を主軸としています。情報システムが抱える最大の危機は,戦略上流と構築下流との間,経営と現場とITとの合流点である「中流」が詰まって流れが悪くなっていること。SEが勇気を持ち,中流に上がって行かねばなりません。本音辛口カタルシスで“トナチャン”が熱く語ります。
まぁまぁ…へそで茶が沸かせてしまいますわ。ええもちろんあたくしが沸かすのは上品なお紅茶なんですけれども。全体的に…なんていうのかしら…どうももう一つ「技術者の心を打つ」ものになっていないのよねぇ。
例えば、戸並隆の「ITコーディネータからの手紙」*1 ってのをなさっていたようだわ。
で、いくつか*2記事を拝見したんですけれども。
全体的に視点が経営とマネージメントにより過ぎているのよね。「技術者としての経験をひとかけらたりとも感じ得ない」と言い換えてもいいかしら? 或いは、いわゆる古い「COBOL系技術者を技術者のスタンダードとして見ている」って見方もありかしらね。いずれにしても、ちょっと心に響くものがなさ過ぎると思うの。特に対技術者的にって考えたときに。
だから、全体的に「毎度おなじみ経営とかマネージメントが好きな技術に蒙昧な連中の戯言」以上の説得力をどうしても持ち得ないのね。


もちろん「経営/コンサル」と「技術」の双方で素晴らしくレベルの高いものを持つ、っていうのが限りなく困難であることはわかるわ。でも、それにチャレンジしてこその男なんじゃなくってかしら?
あたしも、技術的スキルとコンサル的スキルの融合自体はとても大切なことだと思うの。だからこそ、もっとマシな文章を書いていただけないものかしら、って思っちゃうのよね。
どんなもんなのかしら?