いい出会いでした。
昨日の日記に、医師の人材派遣の会社のひととあうということを書きました。
せっかく時間をつくって頂くのに遅れては申し訳ないし、医者ってこんなもんだよなって思われたくないので、20分前に待ち合わせの場所に到着、本を読みながら待たせて頂きました。
医者の人材派遣って、少々後ろめたいところがあるんです。特に田舎の方では。。
医者のエリートコースっていえば、卒業して、大学の医局にはいって、博士号をとって、大学やその関連病院でがんばって、いろんな業績をあげて、教授になったり、大病院や公立病院の要職につくことなんです。
それに対して、人材派遣会社に登録して、条件に見合ったところに自分の責任下で就職するっていうのは、大学中心に医者人生を考えている人からすると、アウトローなんです。一昔前までは大学中心で考えている人が大多数でしたから、肩身の狭い思いをしておられたでしょうね。
けれど、最近は特に、関東なんかでは、大学に縛られない、自分の技量をうって、いかにキャリアを積むかとか、いかにたくさんの報酬を得るか、というところにスポットがあたりはじめたので、自分で自分の責任下に就職口を探すという人が増えて来ました。
それに、最近の研修医制度の変化で大学にひとがいなくなり、いままで派遣していた病院に医者を派遣できなくなってしまい、病院のほうも人手が足りない、という状況で、需要と供給がマッチしつつあります。
そういう状況で、人材派遣会社の人と会わせて頂きました。
もともと、私の場合は、どこか、いい就職口がないかなあというつもりで登録したわけではなく、医師の人材派遣というのに興味があり、『虎穴にいらずんば虎子をえず』の気持ちで登録した次第でしたから、「いい病院があって、ぜひ紹介したいのですが。。」というお電話をいただいたときにどうしようか迷いましたが、いつまでもウソをついていると、自分もくるしいし、担当のかたにも迷惑がかかるし、ちゃんとお話ししようということで会うことにしました。
どういう思いで会いに行こうとしたかは、昨日の日記に書いた通りですが、結論からいうと、わたしの考えに興味をもって頂けた様でした。
結局一時間半ほど話を聞いてもらったり、会社の考えや会社としての時代の読み、個人的な考えを聞かせて頂きました。
わたしの考えにそうような病院があれば紹介していただけるそうですし、いま、会社の顧問をしながら、メールマガジンを出して、情報発信しておられる先生を紹介して下さるそうですし、わたしが宮崎でつくりかけているネットワークにも相互的に協力しあいましょうという話もいただきました。
なにより、いままで、もやもやとしていたものが、話をさせて頂いたおかげですごくすっきりしましたし、自分でもだいぶまとまって来てるんだな、というのが自覚できてすごく有意義でした。
これを言葉にまとめると、散漫になってしまうので、記事にはしませんが、とてもいい出会いであった気がします。
人とあうって素敵ですね。
病院内の勉強会ですけどね。。
病院内での勉強会の日程が決りました。3月7日だそうです。
スタッフ向けの勉強会。。
テーマは体液バランスについて、だそうな。
以前、勤めていた病院でつくったレジュメがあるので、それで済ませることも可能なんだけれど、折角なので今後の自分にやくに立つようなことをしたい、ということで、テーマは自由に決めさせていただいた。
さて、何を話そう。。
子供達へ伝えるのを考えた時と同じ。。
いまのスタッフに気付いて欲しいこと、うーん、なんだろう。
患者さん中心の医療とは。。人生の楽しみ方。。幸せを感じることとは。。これからの医療の流れ。。医療者としての喜び。。家庭と仕事の両立。。自分を活かすことと病院の発展について。。
いろいろあるけど、やっぱり、患者さん中心の医療とは。。という点かな。。
患者さんのためと思って私達がやっていることは、本当に患者さんのためなのか、自分達のためではないのか、医療者としての喜び、人としての喜びとは。。そういったところに光をあててみるかなあ。。
まずは日常、何気なくやっていることに、なにかしら疑問、問題を感じててくれてればいいけどなあ。。
私が感じている疑問をまずはぶつけてみよう。
子供相手というのも、子供の果てしない可能性をつぶさないように気をつけないといけないという難しさがあるし、今度は大人相手になると、価値観が出来上がってるから、そこを切りくずすのがむずかしい、なんかわくわくしてます。
中国の留学生
私が中国語がはなせるわけではありません。
自己紹介くらいはできますが、なかなか理解できません。しようと思ってないから、いつまでたっても理解できないんですよね。。反省。。
1月27日の日記に中国の留学生が腹痛でみえて、触診と症状、既往歴から虫垂炎だろうということで、手術をすすめて、結局お父様がいらっしゃる東京にいかれたと書きました。
その学校の通訳の先生が、別の学生さんを診察につれてきたといって、わざわざ挨拶にきてくださいました。
結局、東京では手術をしなかった様です。その件については、又後日書きますが、今回は別につれてこられた学生さんとお話をしました。
中国で卓球が上手で、その技術をかわれて、日本に特待生として留学しているそうです。
その子がときどき、胸に空気がつまった感じがするというらしいのです。いろんな病院にいって、検査をしてもらったけど、何も異常はなかったということです。
楽しいことをしているときは、それは感じないそうです。
まさに、心因性のものです。そして、本人も周りの先生方もわかってます、けど、彼女の精神状態をうまくコントロールするのが、どうもやり方がわからないんですね。
夢や希望を聞いたところ、もうすぐ受験なので、どうすれば日本の大学に入れるかとか、そのあと、いかにいい企業に就職しようか、というところに気持ちがあるようでした。
そこで、「いい大学にはいること、いい企業に就職することはきっと目的ではなくて、手段だと思うんよね、なにか大きな夢があって、それを実現するために、いい大学やいい就職っていうことは必要になると思うんよ、それはなーに?」
って聞いたら、
「いい家庭を築いて、お父さん、お母さんに親孝行できて、みんなが健康で暮らせればいいな、それが私の夢です。」
という答えが帰って来ました。
物質中心主義が台頭して来たとはいえ、さすが孔子を生んだ国です。儒教の教えがしっかり残ってるんですね。。すごい。。
「わたしも、自分の幸せって何かなと思ったことがあるんよ。
結局辿り着いた答えは、人に幸せを与えれることかな、でも、そのためには、@@さんが言うように自分の家族を幸せに出来ないと、人に幸せはあげれないのかな、と思うようになったんよね、
じゃ、どうやって家族を幸せにするかというと、何もしないでぼーとしているだけでは何も始まらないし、夫婦、家族で同じ目標をもって、何かをしようというときに、幸せを感じることができるんじゃないかなと思ってるンよね。
自分に何ができるんだろうって、思った時にまだ、なにも思い付かないかも知れないけど、そういうことを考えながら毎日一所懸命生活してたら、きっと見つかるんじゃないかと思ってるんよね。
もしくはもうすでに何かもってて、自分で気がつかないだけかも知れない、@@さんだって、中国の人でありながら、日本で勉強しているっていうことはすごく大きな武器、強みだと思うんよね。そういう自分の長所をちゃんと理解して、まわりを見渡してみて、自分に助けれる人がいないかなって思いを馳せてみると世界がかわるかもしれない。
それに、なにも考えないでぼーとしてて、結婚してから、夫婦でなにか目標をもとうと思ってもそれは無理な話だよね。
自分が何かに向かって進んでたら、きっと同じ方向をみて進んでいる人がそばによってくるはずよ。そんなひとと結婚して、夫婦で一緒に夢を実現しようとすると、最初に@@さんが言ってた夢はかないやすいんじゃないかな、
そうやって、毎日すごしてると、胸のつかえた感じなんて、そんなこと言ってる暇はなくなるはずよ、毎日が楽しくてしょうがなくなるはず。。
そう送りだしてあげました。
ほとんど、通訳なしで理解してたから、本当にすごいです。
日本語覚えるの苦労しただろうなあ、自分もがんばって中国語勉強してみようかな。。
今日もいい経験をさせてもらいました。感謝の気持ちでいっぱいです。謝謝。