田名部伸紀建築設計事務所

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2016-05-16

2016-05-05 春。 【編集中】

この春は豆に、冬の頃から西岡水源地に通う。

銀世界からグレー、緑多くなる変化は、湿地に

流れる水量と生まれる淀みの変化にも等しく。


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雪解け水が水位を上げ、この時期だけに流れ込む

淀みが毎年気になる。流れ込む時は早く、

継続時は静かに動き、やがて流れが断ち切れ、

真に淀み濁り、消えてゆく水のたまり。


この写真がこの春一番のお気に入り。

雪解水本流の外れ、止まっているかの如く静か。

でも、少し流れている。静かな動性は水盤の、

昨秋の植物跡に乱され幾重にも小さな渦を巻く。

眺めれば、雲の切れ間から覗く陽が移りこみ、

周囲の森の影が水盤下の枯葉を垣間見せている。


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緩やかな流れとは、スプーンでタッチした様な、

アイスクリームの表面のような、穏やかさ。


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水は透過と反射、時に水そのものを見せる。

静かな水盤はその何れをも映し出す。


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水場の影は底を強く見せ、明ある場所は反射が強く。

気付く事ができれば不思議な同居を探す事が出来る。


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淀みの表情は実に豊か。離れればまるで鏡面であり、

寄れば濁る水の表情。やや動きのある水盤は、

突き出た植物の淵の張力の水の輪があり、

埃を浮き上がらせつつ、僅かな陽も映えている。


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影は水盤の底を見透かし、


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焦点を合わせると森を精密に写している。


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緩やかな流れは反射映像を僅かに揺らがせる。

この具合、見事な様。身近にある抽象世界。

これを発見できていればモンドリアンに成れた。


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春の雪解水、流水から生まれた淀み、淀みから

切り離された小さな溜り、移り込む森の風景。

2016-05-02

西陽。

陽・・・光を得た時は出来るだけ感知したい。

そして、その光を楽しみ、感じたいと願う。


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妙な光色を感じアトリエの窓から眺める春の夕陽。


久しぶりに陽を浴び続けて疲れたような風景が、

暮れる前に色付いた強い光を浴びて影を多くし、

コントラストのみで作られる深い陰影の中に、

雨上がりのしっとりした中に浮かび上がる光景。




西日はあまり肯定して設計はしない。熱さ伴う、

日常では余剰のもの故になのではあるけれど、

既に朝は陽を見るには早く、見る余裕もなく。

思えば西陽は休日の夕暮れに眺めるだろうか。


低く大気を多く透過し辿り着く暮れる前の光は

殊更強く明るく熱い。この光の妙、捨て難い。




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ハイサイド・ライトは基本、北側に設ける。

北側ではあるけれど春分以降は陽は北に沈む。

ある現場、夕暮れ時に注ぐ低い日差しに驚く。

勾配天井に映える程に低い高度があるとは。


この住宅、お泊りさせて頂いてもいる。

朝は・・・弱いけれど、朝日でもこの風景を

確認する事が出来た。




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建築竣工時は基本、終日をその場で過ごすよう努める。

引き渡される直前までは自分の建築と思う。

その建築が、具体的にどう生活を支える器なのか、

得る光から確かめる、私にとって重要な時間。


この住宅、西陽が思いがけない現象を起こしていた。

低い日差しはドマの奥深くまで到達し、そのドマに

映えて光線を反射、階段の段板に陰影を生み出した。




二つの事例、どの季節にもあるものではなく、

ある季節にそこにある陽が生み出す光景。

刹那ではあるけれど、間違いの無い機会。




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故郷にある建築、その室内、暮れ行く最中の一枚。

人の目は確か、この時は照明なしで十分に明るい。

写真は柔軟ではなく、ただ、明暗を写し撮るのみ。

そのおかげで撮れた一枚。


正面が西、右手の北側からの光、左手南の光、

その多くは天空、空に残る光により、室内の

光空間が創られている。

窓ガラスを濾すと、光は残りわずかだと分かる。

その少ない光量にも関わらず、空間は宿る。


生死、自分、時と向き合う場を設計した。

住宅であっても、同じように取り組みたい。

僅かでもこれを教授し、創られる建築、その空間。


最後の写真の光景は想像していたもの。

これを創造できたのだと確信した一枚。


人工照明を使えば、再現性が担保できる。

しかし、作られたものに感銘は生まれない。

この光も、季節や天候に左右されるもの、

眺めた時、その時折で表情は変わる。

変わればその都度、想いを馳せる空間となる。


真摯に向き合える空間にも、

楽しむ事の出来る空間にも、

如何にもなる建築の可能性を模索したい。

2016-04-30

プロのカメラマン。

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半村さんというプロのカメラマン、関わりを

多く知らずにお付き合いして何年になるのかな?


ベテランの彼は古くから北海道の建築家と親しく、

これまで多くの写真を撮られてきたらしい。


前事務所時代に計画、実施設計、監理と全てを

担う、自分にとって貴重な設計機会となった

道南の家、彼に撮って頂いた時が初めて、

お会いする機会だった。


これまで幾人かプロの撮影現場に同行する事があり、

その度によくよく観察をさせて頂いていた。

皆、様々に成果を得るべく方法があり実践される。


写真はその際の一枚、撮影風景を。


横でカメラを構える私が煩かったらしい。

室内の一枚は、彼の作った構図を挑戦的に、

撮らせてやる!とお貸し頂いたっけ。


彼は毎年一度は北海道まで来られ、撮影をされる。

その際に札幌に寄られ、一晩飲む機会もあって、

その度に様々なお話を聞かせて頂く。


いつも目付きの悪いお前!なんて呼ばれながら、

まー楽しく、やや遠慮不足に付き合わせて頂き、

今に至る。


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彼に撮って頂いた住宅はこの住宅。道南に在る、

今は新幹線開通で今は賑やかであろう街の、

函館山を眺める場所にある平屋の住宅。



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彼への紹介は竣工時のこの寒々と降雪の時のもの、

二年後の撮影時にはオーナーが様々に手を加えられ

荒涼とした原野の・・・ではなく南国のリゾート?

という風でもあった・・・




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この春、彼に再び撮影頂く機会があった。

昨年竣工した東北で設計した住宅。


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本当はこの窓から・・・


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昨年の今なら満開の桜が見えた筈なのに、既に、

散ってしまったらしい。


北海道が春の足音が確かになったのやら、でも、

今日は雪が舞っていたのではあるけれど、

東北は一足早く過ぎ去っていたらしい。



東北は仙台近郊のこの住宅、自分の敷地では

ないものの、眼前にある桜は楽しみな春のもの。

夏場には適当な生き物の場所ともなるので、

個人的には至って好みの敷地だった。

この先、どんな風景が眺められるのだろうか。



写真家から写真が送られてくるのは間も無く。

楽しみに待ちたい。

2016-04-29

足跡。

この春は週末毎に西岡の水源地へと足を運ぶ。

とあるオーナーから三月末に春の知らせが届き、

自分でも探しに行こうと訪ねてみれば、未だ雪。

一週毎に風景の変わる様に改めて興味を覚える。


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そんな中出会ったこの足跡、主は誰だろうか。


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次の機会には、まるでパーティーの後の如く。

比較的大きな足跡、犬狐狸は同じ仲間、

4本の指が前にくる。この足跡は5本が前を向く。


水源地には管理棟があり駐在者がある。

棟は新築されて訪ねる人も多く賑やかだ。

聞けば、水源地にはテンの居ることを知った。


テン?聞いたことはあるけれど札幌に居るとは!

北海道でもまずお目に掛かる事のない野生動物。

それが車で15分程の場所に生活圏があるとは。


テンにも警戒されない位に自然の一部になりたい。


写真の足跡、候補はそのテンの他にもう一つある。

ラスカルだった。アライグマの。





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数年前、函館の現場に通う最にたまたま昼過ぎに

岐路に着く事があり、下道を通って伊達を過ぎ、

室蘭に差し掛かる手前で思い立ち、寄ったのが

北黄金貝塚。ここはお薦めスポットです。


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その時、施設前の広場で何やら作業中の集団あり。


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質良い黒曜石があれば自分でも作れそうな、

そんな石器を自ら使い・・・


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鹿の皮をなめしている風景であった。

北海道に住んでいた人、一万年以上前から、

2、3千年前位まではメジャーな道具だったはず。

石器と言っても、用途に合わせて様々に整えられ、

ガラスに近い黒曜石は鋭利でもあり、刃物全般に

使われていた素材。


博物館では見るものの、実際に自分で割った事も

あるのだけれど、使っているのを初めて見た。


伊達は噴火湾沿いの縄文探求が盛んな場所、

学芸員も多い。この時、私の好奇心は駆り立てられ、

若い一人の学芸員を捕まえてあれこれ話を聞かせて

頂いたのでした。


ところがその方、帯広の畜産大学で野生動物を

研究していた人との事。骨格標本製作の企画も

ありますので、是非どうぞとも案内を頂いた。


お聞きした話に・・・やっと最初の足跡の主の

話になるのですが・・・この学芸員の研究の

対象にアライグマがあったと記憶している。


一見、狸に似ているものの、狸はイヌ科の動物、

足跡が違うように種が違うらしい。北海道にも

狸は居るのだけれど、成体の体格は倍程にもなり、

明らかに狸の生活圏を脅かす存在なのだとか。


人事のようにも聞こえたのだけれど、こうして、

身近な自然の中にその存在を示すだろう跡を見て、

実に感慨深い。


アライグマは北海道の野山なら天敵はまずなく、

気性は荒く食欲旺盛で貪欲とも聞く。

市内近郊でも比較的豊かな自然のある西岡水源地、

そこで警戒心を感じさせる事なく遠慮もなく、

水場を、散策路を歩き、人の生活圏の先と重なる。


そのうちに街中で出会うこともあるのだろうか。


子供の頃にクワガタを採っていた森で、

いつしかカブトムシが当然のように採れるように

なっている故郷、同じことが起こるのかと疑えない。


連鎖の頂点に近い位置に立つ外来種が恒常的に

在るとなれば、何が起こるのだろう?

木の上の鳥達の巣、元来それを狙っていた蛇、

蛇から逃れていただろう小動物、それら小動物の

餌になっていただろう昆虫達、様々な仕組みが、

今後数年、数十年を経て変わってしまうのかも

しれない。

2016-04-23

久しぶりに縄文探検隊。 (編集中)

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地図を作るのは昔から好き。建築図面でも、案内図や配置図を描く時は夢中になれる。

悩むのは、どういうスケールでどの程度の書き込みをしようかなど仕様を考えること。

ここは試行錯誤を繰り返す。A4サイズに見易く納める事が出来たかな。


縄文への興味は継続していて、このGWに久しぶりに探検に出ることとなった。

新幹線が北海道に上陸したこの春、札幌まで延長されれば新幹線が通ることになる、

小樽−余市のルート。開発時には大きく地面を弄るので、きっと様々が掘り起こさる。

この地の現状を確かめるべく、探検は企画し、ルートを計画する・・・


探検なので、その目的を明らかにし、探検が有意義であるよう真剣に取り組むと、

・・・ただの遊びも何か、意味のあることに感じられるので不思議だ。

2016-04-14

確認申請 

設計には様々な業務があり、建築前に必ず行う一つに確認業務がある。


確認業務には『確認申請』、『中間検査』、『完了検査』などがある。

必要に応じて省エネの申請や地域の条例、開発行為の他、時に各種補助金の

対応も含まれるだろうか。

確認申請は建築主事の居る特定行政庁や、指定を受けた民間の確認機関にて行う。

建築には遵守すべき建築基準法があり、申請する建築がこれに適合するのかが

審査される。


法は建築が安全である事、良好な生活、利用環境が備わる事、健全な社会資本と

して適切である事等が基本である、と思う。



階数や建築規模が一般的な木造住宅であっても、昨年申請した仙台においては、

北海道で行われていない『中間検査』が義務付けられていた。震災被災地では

構造の確認も申請時にあり、伴い建築中に現場審査も行われる。


東北では他に二つ大規模の建築の申請にも携わった。申請先は民間機関。

札幌で申請出来るので重宝したのだけれど、開発行為や保留地の取り扱い、

緑化や広告など多くの手続きが必要でもあり、本当に様々な機関を訪ねた。

中でも仙台のとある消防は印象深い。担当者が北海道出身だったこともあり、

楽しくもあったけれど審査内容は非常に厳しく、難儀難航を重ねたっけ。


現在、道東で進めている住宅の申請は民間機関にて行う。ある部分について、

相当な時間を協議に費やす事となった。法では触れられず、指針はあるものの

適応するのが正しいのか、実況を考えると悩ましい部分。判断した設計者、

審査判断する者、責任をどう負うのか問われる。


設計している建築の要望に叶う判断は頂けなかったものの適度な解は得られた。

結局、最後に判断するのは人、人と人が誠意を持って話し合う事が欠かせない。






規模の大きな建築で、それが不特定多数の人が利用する建築は関わる法が多くなる。

伴い選択肢も増えるのだけれど、経済的な選択は欠かせず、遵守するに様々を

検討することになる。法では用途が想定され、各々に基準が設けられている。

施行令や告示、指針などで詳細にもなるのだけれど、実際の用途は様々であり、

どこまで必要となるのかはいつも、協議の対象となる。


対して住宅のように、特定の人が住まう、特定の人の財産となる建築は、

設計者に委ねられる判断も多い。一昔前なら審査対象であったことが、

現在は設計者責任として除外されている部分もある。設計図書は保管義務があり、

言い逃れの出来ないことなので、除外されていても当然、取り組んでいる。

使う人が特定でき、大規模ではない建築ではあるのだけれど、それでも、

コストを抑え限りある空間を有効に活用すべく取り組む最は悩む事が多々発生する。


今設計している住宅での事、これは主事により判断が異なる類のものだった。

こういう事は得てして起こり得る。協議を重ね審査に時間を要した事もあり、

相手も人、嫌われたなーと思っていたのけれど、想定よりも早くに審査が進んだ。

難しい案件であっても迅速に対応下さった事、今朝、一言お礼の電話をした。

2016-04-10

ふらりと日本海。

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風強く寒いよ海。でも、その温もりある風の速さは春?


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出会った場所は柵のない切り立つ岸壁際、凍えて望む。


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波際で歓喜したのだけれど濡れてはないよ!間一髪で。


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道中見かけた岩山の存在感に目を奪われた。



・・・凍えたので浜益の保養所施設で泉に浸かりました。

春景色

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雪融けの後に現われる作秋の痕跡が押花の様。それが実に絵画的。

2016-03-30

模型を貸し出す。

ASJ釧路のスタジオがリニューアルされたらしく、

建築家の紹介のスペースに模型を置きたいとの事、

幾つか、貸し出しました。


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とある住宅の計画時の模型。アイディアはとても

気に入っている。一見単純な矩形なのだけれど、

内部構成は複雑。オープンな空間を基本としつつ、

高低差や凸凹によりプライベートなスペースを

作り出している。


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随分前に紹介した模型。実現されなかったもの。

これも気に入っているプラン。ゆとりある敷地に、

景観と伸びやかに一体となるようプロポーションを

整えている。ガレージと趣味室が組み込まれている。

住宅部分はロフトの構成によりスペースは多く、

しかし実面積は抑え、現実的な提案としている。






模型、作るけれど手元に残るものは少ない。

全てを残しても大変な量になるのだけれど。

計画の時に作るもの、実施段階でつくるもの、

全体模型のみならず、部分模型やラフな模型、

パーツの実寸模型等、様々を作る。

模型は空間を追体験できる。

その迫真さはどの模型も印象深い。

2016-03-29

今シーズン最後の雪景色だったのかな?

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先週の雪、シーズン最後の雪となるのだろうか。

明るい雪夜、白い雪の明るさを実感できる夜とは、

しばしお別れとなるのかな?




冬初めの様に無垢な雪、堆積したものは既になく、

様々な痕跡を新鮮に残す。

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この写真、好きだ。


タイヤ痕は織物の様に道路を織り上げて行き、

車のライトに織りの僅かな起伏が浮かび上がり、

誰かが歩き残した足跡が車道に・・・

街灯に降る雪が照らされて浮かび、

交流電源の点滅で点々と雪の軌跡がチラつき、

積もれば明日は除雪か?と不安を残す夜。


様々が刻まれたにも関わらず、翌日陽が昇れば、

全ては消え行く刹那の跡をしばし眺め過ごした。


今はもう、市内で雪を探すのは難しい。

それに、吹く風は既に春らしい。

2016-03-28

未だ冬であった。

親しくさせて頂いているオーナーからのメール、

春らしい息吹を感じる写真が添付されていた。

おや?と、自分も探しに行こうかと思い立つ。

ではあるけれど、夕暮れが良いかと感じる。


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いつも訪ねる森はまだ、見事に冬景色であった。

それでも雪原は真白ではなくくすんでいる様子で、

おそらく陽の高い時は綺麗な風景ではなだろう。

夕暮れ時は鳥も泣き止み、風音だけが聞こえる。

眺める風景は寂しげな冬景色、そのもの。


・・・ではあるけれど、風がもう十分に暖かく、

凍える事なく暮れ行く森を眺める余裕があった。


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陽の沈む加減を見極められればきっと、綺麗な

写真が撮れるのだろうなと思う。

未だ葉のない樹幹を透かして陽が消えて行く。


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水源の池から流れ出る小川、水盤が広がっている。

夕陽を映えるだけ十分に広く、風景に色を添える。

こういう色付きが春を予感させるものなのかも。



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ところどころ、雪融けらしい水溜りがちらほら。

けれどまだ、生物の営みを実感するには乏しく。

あれこれ芽吹き春を感じるのは二週間程先かな。

2016-02-29

まるで冬に戻ったかのような朝。

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写真は昨日の西岡水源地に在る長老の木。

市内は既に白い雪はなく、まるで春の様。

けれど森の雪は雪球も出来ない粉雪だった。

知人からはゲレンデは絶好のコンディション!

とメールが届いていた。

と、思ったらまるで冬に戻ったかのような、

目覚めてもまだ早い?と思う、暗く寒い朝。

2016-02-25

間接照明だけで過ごせる家・・・M_house (編集中です。)

先夜に書いた記事、IKEAで思い出すのはこの住宅。

当時、特に親しくさせて頂いていた大工さんの家。

既にプランの決まっていた彼の住宅、それが輸入

住宅としてカナダから送られてくるというもの、

相談を受けて内装その他のデザインに携わる。


出来る事は限られてはいたものの、その頃は

若さ故の無謀さもあり、様々に取り組んだもの。


その思案と成果は、それまでに思い描いていた

事の実践であり、今も揺るがずに継続している事。

私の建築に対する姿勢そのものであると思う。


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限られた中で出来るのが空間を作る事、その中で

特に取り組んだのは照明空間だった。

昼光で空間を作る事が建築の命題、照明空間は

設計・デザインの都合で如何ともし得る。


自然光はこちらの希望や要望、都合を聞く事がない。

正しく臨まなければ、光ある空間を創造する事は

出来ない、絶対の建築要素。光はそれほど重要で、

私の設計においては常に最難関の問題でもある。


対して照明は、不足を補うことも可能な、都合良く

設える事が可能なもの。写真写りの良い建築写真の

多くは実は、人工照明、補助照明に助けられている。


都合良く人工照明を使う事は当時も今も好まない。

この住宅で取り組んだのは『間接照明』であった。

間接というのは面白く、実は、その効果は難解。

今はソフトも優れていて、明るさ感をシミュレーションする

事も出来るのだけれど、そうであっても難しい。


この住宅では、間接照明だけで生活空間を創る、

そういう取組みをした。もちろん、大工さんの

希望に合致した故に。




最初に1/50の模型を作り確認した後に結局は

1/30までスケールを上げた模型を制作し、

これに電球を仕込んだ、手の込んだ模型を作る。

このお正月にアトリエを整理した際に、この

模型と久しぶりに出会い、その仕事量を見て、

・・・再現できる気がしない。


最も、今の仕事量を当時の自分が想像出来る

わけもないのだけれど、故にこの時から継続し

築いた『経験』の大きさを実感する再開となった。


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模型は実際の質感に似せて仕上げて製作する。

羽目板の天井は近いテクスチャーの紙を選び、

ドライウォールとなる壁に似せてスプレーを吹いた。


模型では十分な効果を確認でき、イケル!と

確信し、GOサインを出す。その際の間接照明を

担う模型に仕込んだ電球の写真がこれ。


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竣工時の写真。IKEAの家具はまだ未設置なのだ

けれど、ダイニングには一枚目にあるペンダント

照明器具同様の器具が灯っている。


模型でのシミュレーション、補う経験値と想像が、

具現した創造。些細な住宅の空間に見えるかも

しれないのだけれど、切妻屋根をそのまま内観と

する住宅の夜を、間接照明だけで過ごせるだけ

十分にする取組みだった。


その成果は実は、明るすぎるくらいであった。

手のひらを翳すと、裏も表も影のない不思議な

光の空間が出来上がっていた。とても印象的。

照明が見えない空間なのに新聞が読める明るさ。


この時から、明るさを定量的に自分自身で

把握して設計する切欠を得ているのだと、

改めて写真を眺めて再確認をする。


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その間接照明、目線では見えないのだけれど、

高いところから写した一枚。切妻屋根を天井と

する平屋の住宅、その主照明を望む。



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写真は、当時親しくしていた写真館のK君に、

わざわざ白黒フィルムで撮って頂いた竣工写真。

スタジオ撮影専門の彼を連れ出して撮らせてしまう。


写真は、間接照明の主たる役割を果す天井です。

節のあるパイン材を張り詰めた天井は、考察の際、

イケルかもとまず思う素材であった。どこまで

機能するのかを模型も使い検証した。


写真では暗く写っているのだけれど、これは、

写真の特性故の事。


総じて見ると、随分以前の取組みを鑑みて、今も

同じ事をしているだと思い知る。様々な取組みは

あるのだけれど、自分の光への取組みは変わらず。








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2016-02-24 『SUKTINIS』

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バルト三国の一つのリトアニアのお酒らしい。

知人のお父様が昨夏に訪ねたと聞いていたので、

この偶然の出会いは、ともて興味深い。


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とある現場、プレカット材のシートには

フィンランドの名が刻印されていた。

木造在来工法であっても、今は大工の棟梁が

現場で墨出することは稀、ほぼプレカットが

主となっている。伴い材料は指定しない限り、

道産材になることはないだろうか。

木造住宅一つに携わるとしてもワールドワイド、

世界と関わるのだと実感させられる昨今。


表題の『SUKTINIS』というお酒、木製サッシの

営業で私の事務所を訪ねた方に頂きました。

・・・リトアニアの木製サッシ?


サッシは一般に多くは樹脂製が使われている。

フラット35等の融資基準にも合致する性能が

あり、広く普及し、また安価でもある。


デザイン性、ディテールの工夫を考えると

木製サッシは是非使いたい・・・が、高価。

けれど断熱性能を求めるなら当然の候補となる。


融資の基準等により水準を上げる等の

横並びの取組みではなく、個々に性能を

求める環境があるのか、寒冷地である

北欧で作られる木製サッシは、その性能の

高さは昔から定評がある。


今は道内でも綺麗な窓を提供してくれる上に、

細々、様々な要望に応えてくれる木製サッシの

メーカーがあるのだけれど、やはり高価だ。

樹脂サッシの二倍の価格でも収まらない程に。


輸入となる海外の木製サッシは、上手く使えば、

価格を押さえる事も出来なくはない。

がしかし、遠方故に制約も少なくない。


リトアニアからのメーカーの方のお話によると、

北欧は古くから技術の集積もあり、製品品質は

優れるものの、高価である事に違いはないと。

木材、その加工、ガラス、重いサッシを支える

金物など、複数の業者が関わるサッシ製造工程。

リトアニアは東側の国であった為に開発は後発、

比較的安価な労働力、資本の一括投入により、

より効率的な生産体制が整っているのだそうだ。

問題は知名度、ブランド力となるのだろう。


輸入の際は送料がまず大きな障壁となる。

一定量を確保し、コンテナを有効に満たし送る

事ができれば、空気を運ばずに済むので、

送料負担を抑えることが出来る。


随分昔、カナダから住宅を輸入を手伝った事が

ある。コンテナの隙間に当時まだ日本に上陸して

いなかったIKEAの製品を詰め込んだりした記憶。


大変興味深いリトアニアの木製サッシ、送料の

他にも輸入製品ならではの輸送時間の問題もある。

建築工期は数ヶ月単位の余裕が欠かせないだろう。

ハードルは低くはないものの、とても魅力的な

製品を知る機会であった。


久しぶりに英語を使わなきゃならないかなーと、

やや緊張して迎えたのに、日本語は上手な方でした。

彼の置き土産の『SUKTINIS』はネットで調べても

何のお酒なのか見当たらない。ラベルを眺めても、

リトアニアは何語を使っているのだろう?

原材料には、blueberryの他に、

「honey(country of origin Lithuania)」とある。

蜂蜜入りの度数50%のお酒。リキュールなのかな?


蜂蜜はバルト海の風吹く森でハチ達が蓄えた恵み、

なのだろうか。机の上に置いて透かし見る色、

蜂蜜の色味も加わるのかな。


寒冷地の北海道、現時点でコストパフォーマンスの

高い仕様設定は出来る。将来を考えると、今は先進と

なる仕様も普及する事になるだろう。性能を求める

設計環境はツールも揃うし、実はアイディアも在る。


このお酒は目の前にあるのにネットですら容易に

たどり着けない果ての国の文化。様々取り組みたい。

ハードリカーは好きなので、期をみて試したいよ、

『SUKTINIS』。




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2016-02-22

moai

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彼?が着てから暫く経つ。


覚悟を決めて取り組む道東の住宅設計、

言葉少ななクライアント御主人のもの、

自分のアトリエにて振り向くとモアイ。


自分のもの、以外のものが在ることに

慣れていないのだけれど馴染んで来た?

かも、しれない。


結構、平然と佇んでいて、朝日の元では

迫力の表情を見せるので引き締まります。