田名部伸紀建築設計事務所

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2018-12-31

田名部伸紀建築設計事務所 ブログの案内です。

f:id:N-Tanabe:20161023225510j:image:left:w85 【 MoAi in ny 】

2016年秋、帯広で27坪の二世帯住宅、竣工しました。

f:id:N-Tanabe:20160930042914j:image:left:w85 【 MoAi in ny 設計story】

計画から引渡しまで設計の仕事を紹介します。現在、書き出し中!

f:id:N-Tanabe:20150925114823j:image:left:w85 【 DOMA/NATORI 】

2015年夏竣工。仙台近郊での住宅設計です。実りある経験でした。

f:id:N-Tanabe:20140126204324j:image:left:w85 【 DOMA/K House 】

2014年冬竣工。難しい敷地での設計となる函館の住宅です。

f:id:N-Tanabe:20111023191914j:image:left:w85 【 DOMA/yamanote 】

2010年冬竣工。札幌での住宅設計、『きらりと光る建築賞』受賞。

f:id:N-Tanabe:20161103011644j:image:left:w85 【 DOMA/yamanote 設計物語】

建築中の様子を伝えています。ジロ住む家です。

f:id:N-Tanabe:20110901002632j:image:left:w85 【 DOMA/hachiken 】

2011年夏竣工。札幌の住宅設計、難しい建築条件ながら無事竣工。

f:id:N-Tanabe:20120704003500j:image:left:w85 【 DOMA/道南の家 】

2009年冬竣工。北海道らしい風景の中の、函館近郊の住宅です。

f:id:N-Tanabe:20161103010838j:image:left:w85 【 DOMA/道南の家 設計物語 】

田名部の設計とは?設計始めから竣工までを丁寧に案内します。

f:id:N-Tanabe:20100427155535j:image:left:w85 【 bookshelf 】

2006年にネットコンペで最優秀、2007年竣工。10周年を迎えました。

f:id:N-Tanabe:20121022073413j:image:left:w85 【 BUTSUGWANJI 】

道東にあるお寺、その建設、増築、改修を記しています。

f:id:N-Tanabe:20150330203808j:image:left:w85 【 マンション・デザイン】

分譲マンションのデザインもしております。

【南14条 電車通り】 【N3E5 永山公園前】 【北1条マンション】

書き出したブログも早7年になります。書き過ぎたり、足りなかったり、気分次第の徒然ですが。

徒然過ぎて整理も間々ならず、それでも、あれこれ書きたい事はたくさんありつつ。

設計した住宅、建築についての案内を新たにしました。お読み頂けると幸いです。

帯広で竣工した【 MoAi in ny 】の設計時のお話を書き出しました。たぶん暫く続きます。

※写真をクリック頂くと写真集へ、【】のタイトルをクリック頂くと記事へ飛びます。

2018-07-10

下書き中。

竣工後8年を迎える住宅を訪ねた。

行こうと意気込むと案外タイミングが合わず、

近くに用事があったので、その後でフラリと。


お子様が生まれた。


設計では、計画の際に様々を考えた住宅。

要望だけ聞けばとてつもない規模だった。

子供に将来は親同居、でも今は夫婦二人・・・

規模を大きくすれば解決にはなるとして、

大き過ぎれば維持管理の負担は増すし、

単価コストを下げては質を得られない。


やはり、欲しい質を得られる適正規模で、

この様々な将来の出来事に対応できる

柔軟なプランはないものか?試案し、

私としては、かなり普遍的な解答を

導けたのではと考えている、住宅。

その成果は今試されていて、

挑んでいるのはオーナーなのですが。

お子様が生まれ、次のステップ、変遷の過程を

歩み始められている。



この住宅にはドマがあり、リビングとは

150mmの段差がある。今は子供にとって危険と

思われるものの、ハイハイしだせば遊び場に、

早々に支障のないものとなるだろう。


実際、別の住宅ではハイハイ期のお子様が、

段差と柱をともかくグルグル降りては上り、

回り、時々誰かを見ては笑顔であった。


今はドアがトイレ以外にないオープンなプラン、

そこかしこに場所は築いているので生活に

支障はないものと思う。

逆に、ドアがなければプライバシー

守れないプランは実は心もとない。


懸念の事は子供の部屋。お子様の成長に合わせ、

変遷はあるだろう。ただ、どうも小さな頃から

そのような環境で生活すると、慣れもあるのか、

個室化よりも、「自分の場所」の確かさの方が

大切にされるように思う。


思春期となるだろう中学高校の6年間が、

子供に個室を与えるかの期間だろうか。

建築寿命の中では短い時間でもあり、

ここをどう乗り切るかによって住まい方が

決まってくると思う。

完全個室化してしまうと、使われない期間の

方が長くなってしまうだろうし、出来れば、

建築した室内は広く常に使われる空間にと思う。


実際、個室化せずに二人が育ってしまった

住宅がある。二人のお子様はこの春に無事、

大学生となり家を出たその住宅、

受験の際はきっと個室化するだろうと思えば、

子供の方から不要と言われたらしい。

どういう心境であったのか、何れ直接、

尋ねる機会もあるだろうか。

むしろ親が困ってしまい、気を使ったとか。

最も、個室の有無に関係なく、受験生なら

気を使うに違いはないので大差はないのかも。

部屋に居ても勉強しているかは分からないし、

結局は居間で勉強していたりして、

頼むから部屋に行ってくれと、親が気を使って

落ち着かない!という事は珍しくないはず。


自身の経験も添えているので、つい長くなるナ。


訪ねた住宅が築30年を迎える頃には、

夫婦お二人の住まいに戻るはずなので、

その後も続く生活を支える器と考える。

二世帯住宅化となれば、それはそれで

新たな展開に臨むだろう。


変遷できるよう柔軟であるという事は、

問題を先送りしているとも言えるのだけれど、

どういう要望がこの先に生まれるのかは、

想像を超える事もあるだろうから、やはり、

柔軟に呼応できるプランで在りたいと思う。


部屋数を確保すれば解決できる程度の問題で

生活の何かが解決できるとは思わない。

もう少し楽しく在りたい。なので悩むのさ。




訪ねると、そのお子様が居て、目が合う。

最初は、誰?という目でじーと眺められる。

人からああも長く真っ直ぐ見つめられる事はない。

親は喜びもあれば悩む事も多いと思う。

その視線に応えられる存在なのだから。

来客である私は、結局は遊んでしまい、

やがて、私に笑顔を見せてくれるようになったので、

この日は実に気分が良かった。

笑ってくれたし、抱っこもさせてくれたし、

また遊びに行きたくなってしまうなー

2018-07-07

1年点検。

先日、帯広の住宅の1年点検であった。


竣工引渡後1年を目処とする点検なのだけれど・・・1年半以上が経過しているだろうか。

1年点検は機器の調子、仕上各所の具合、ドアや窓の建具類の具合等を確認して行く。

木造建築の場合は特に、構造が動く。これは木造である以上免れない。

例えばドアや窓等の建具類は強く影響を受けるかもしれない。

竣工の時期にも寄るのだけれど、冬季の暖房時期を挟んで翌年が良い頃合だと思う。

軸組構造の乾燥が進み、落ち着き始める頃。この住宅では引渡しから二冬を越した今、

調度良い頃合ではないかと思う。

点検はクライアントと施工者、設計者の私の3者で行った。

施工者は、十勝で建築するなら是非と思う、私個人としてはとても信頼を置く会社です。


不具合不備が幾つかあり、どう調整、修繕をするのかを取り組みまでを含め相談した。

この場所で今の現状をみて、バランスを考えての調整となる。

幾つかは直ぐ、幾つかは冬季を待って調整とした。

特に心配であった自分達で塗った珪藻土壁、これが綺麗で状態は良好、とても嬉しい。

私も参加した塗り仕事、しかし上塗りされているので私の痕跡はないのだけれどね。


床はかなり遠慮なく痛めつけられていて、これは生活痕なのだけれど無垢の床なので、

あと数年もすれば良く馴染むのではと思う。それまでは軽く塗装を施してと伝える。

そういえば床の木材の塗装は施主施工だ。クライアントのご主人が仕事の合間に、

塗ったもの。大変だったに違いない。


当時、クライアントにはハウスメーカーで住宅を建築する友人があり、言われたらしい。

「自分で床材を塗るってどういうこと?」

既製品で作られる家では手を加える余地は皆無。ローコストで建築した建築ではあるけれど、

この住宅では出来るだけ既製品ではなく「素材」を用いている。手間は掛かるけれど、

活きて来るのが今後、その差が明らかになる。竣工直後が一番美しく後は劣化する製品を

コーディネートされた住宅よりも、経年で情緒を膨らませる建築材料、素材は好ましいと思う。


床はきっと、傷が多く残るだろう。子供が居る家、それは当然の事だと思う。

それが傷ではなく情緒や風景と出来るのがとても良い。

この日は子供達には会えなかったけれど、楽しいだろう様は床を見れば想像は容易だった。

傷付く度に残念に思うよりも、その一つ一つが思い出になる方が楽しいと思う。

床材は後にヤスリ掛けすれば復活するし、珪藻土の壁は塗り重ねると味わいを増す。

そういう一歩を踏み出した家を点検した。


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今年も桜の木に実がなっていた。時期を逃したのではと不安だったのだけれど、

酸味のあるサクランボはとても美味しかったです。ご馳走様でした。

2018-07-06

project KOMYO-JI

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確認申請がようやく下りた。

4号建築×4棟の苦しいギリギリの設計、

故に審査は難航、協議に相当な時間を費やす。

最後は役所の「役所仕事」に難儀させられ、

ここでこれだけ疲弊させられるとは!何故?

愚痴らせたら今は一晩は有に過ごせる。

が、そんな勝手に精まで削がれるくらいなら、

いや正直、一晩くらい愚痴り倒したい。

雨だし。

W杯が言い訳になる程に眠れぬ夜を過ごす。

・・・ともかく、工事看板用の画像が出来た。



ロゴを考えるのは好きだ。

機能ではなく感じたままなので。

堅いルールを設定し導いてみたいとも思うし、

感じたまま楽しげにも挑戦してもみたい。

画像は、やや可愛らしく私らしくはないかな。


込入ったデザインにはもう少し時間を要する。

洗練まで辿り着けたら良いなーと思いつつ、

これは楽しみにとっておいて、今は仕事を

しなければ。

2018-06-27

不思議な光景

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先日、久しぶりにモエレ沼公園を訪ねた。

改めて眺めるとやはり不思議な光景。


この聳える築山は、自然の風景ではない。

自然な風景でもなく、抽象的に感じられ、

その違和感が嫌ではない。

整った緑ある公園、子供の遊ぶ風景なら、

間違いなく綺麗な写真が撮れるだろう。


ランドスケープ』がデザインされている。

建築よりも大きい、風景というスケールが

計画され整っている。実に壮大。


まるで遊園地か不思議世界にさ迷い込んだ、

そんな高揚を覚えてしまう。

2018-06-23

夏至の頃

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最近、夜明けが早いなと思っていたら、

既に夏至の頃であった。どうりで。

夜更かしが好きな自分にとっては、

夜の短いこの季節は罪深く感じられ、

でも思い直せば、朝の心地よさを早々に、

感じることも出来るので悪くないかもと。


決して、ワールドカップサッカーで夜更かし

しているわけではない。観戦はしてるけど。

2018-06-01

類する部分・・・

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確認申請は難航している様子。

先週末そして今週末、指定確認機関からは

つらつらと3枚びっしりと書き込まれた

指摘事項書類がFAXされてきた。


まだ上役のチェック前なのだけれど、

正直を言えば、対・担当者なのだけれど、

その担当者も板ばさみの状況であろうし、

何とかと考えて下さり、遅くまで確認を

して下さっている。・・・正直、感謝。


ただ、理解とは、とても難しい。

分かり良く出来れば通りは良いのだけれど、

言わずとも分かるだろうものもあると思う。

使う言葉一つなのだけれど、

そこは審査機関にも違いがある様に思う。

その為に訂正は何枚もの図面に及ぶ。


事前に相談はしていた事柄、

多くは何とか確認できたのだけれど、

最も懸念される事となった一項目、

これは『類する部分』となった。


建築基準法の法の順序、ある種の強弱の

関係もあり、先日はそれを相談させて頂き、

届いた指摘は好意的であると思われた。


が、そのための説明書の製作は・・・

ちょっと気が遠くなる。


準防火地域の一定以上の規模の建築、

素直にRC造、S造の準対耐火建築物で

設計が出来ていたなら問題はないのだけれど、

これを木造軸組で作るということは、

予算が先ず第一となるのだけれど、

設計自体は実に綱を渡るかの如く。


今は、渡るべき確かな綱を見つけた所。


これは細部を見直す機会ともなっていて、

あちこちに未だ検討しなければならない

様々が点在している事も実感させられる。


実施図面製作までは、気力と集中があり、

糸が繋がっている事が理解出来ていた。

見積もり、調整、確認申請作業と至り、

様々が書き換えられつつ更新していて、

糸をどう繋げ持続できるのか、少し弱気。

2018-05-29

夜更け

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屋上には良く登り、外を眺めるのは好き。

用事のない限り外には殆ど出ない昨今、

唯一の、外で吸う空気かな。


湿度は高め、水蒸気が充満しつつ空はやや霞み、

けれど温度は低めで澄んでもいた様な気がする。

月が綺麗に輪を持っていたので、思い切って、

三脚を持ち出して写真を撮ってみた。

少し加工をしているけれど、こんな夜更け。

2018-05-27

無理を言う。

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先週初めに現場を訪ねた。

既存建築は間も無く解体される。

今は、お寺の設計に携わる。

昨年始から始まる設計は長期、

今は確認申請の最中でもある。

審査機関から一昨日届いた質疑、

やや意地悪な問いがあり難儀する。


確認審査機関の人達が、

今後の際に言い訳できるだけ

十分な返答をする必要がある。

十分出ない場合、彼らは冒険しない。

進んで新たな解釈はしない。

この週末は、どうストーリーを

作るべきかと悩んで過ごす。






これまで、納骨堂を見守っていた

写真の阿弥陀様は、実は最も人に近く、

これからのお寺を観て頂く存在になる。

これまでは、手作りの須弥壇空殿に在り、

ここまで近くで接する事がなかった。


引越し準備のために様々、庫裡は変わり、

訪ねた日には庫裡の居間中央に鎮座する。

とても誇らしげで、清々しい光景。


午前中はいつものように昼も用意頂き、

あれこれお話をして過ごし、

午後からは施工会社を訪ね、

その後に振興局に省エネの届出を果たす。


早い時間に予定を終えられたので、

考えていた通り、日勝峠を越えてみようか?

と思っていたものの、でも、思い直した。

最後かもしれない庫裡で過ごす時間、

今行かなければ、最初に感じた、

それを大切に想っていた設計の要、

最後に感じておかなければという想い。


で、電話をする。


施主への電話で、お茶を要求した。

初めてかもしれない。無礼極まりない。


でも、どうぞどうぞと言って下さり、

訪ねては坊守までも迎えて下さり、感謝。


夕暮れ時、低い西日が差す頃にはやはり、

写真の阿弥陀様が神々しく輝きだす。

神々しいは「神」だけれど・・・



薄暗い内陣で、ローソクの炎で金が輝くのは良い。

正に御浄土の世界が広がる。

空殿の鎧を脱ぎ去り、手の触れられる場所で

あからさまにも身近に居て下さる阿弥陀様が、

ただの西日に輝き、見て下さる感覚は印象的。



設計する者として、一部始終を確認した。

今ある庫裡のスタイルはやはり、ともて良い。

素敵なものに思える。

少なからず事例を見学してきたけれど、

人と人が縁を取り成す基本を実感出来る。


・・・知れば知るほど全てがプレッシャー、

なのだけれど。

確認申請が思いやられる。

懸念の部位について、NGを宣言される。

けれど、法には『類する部分』とある。

かなり特異なケースの緩和となる規定、

過去事例が少なく、安全側に判断したい為、

知らぬものは否定とする判断なのだけれど、

実は直近で他機関ではOKを得ている。

今年初めに竣工した事例を持っている。

月曜には、答えを用意したいのだけれど、

恐らくは協議に持ち込まれる事になる。

法の精神を考えるなら順当と出来ると思う。

問題は今後も山積みのまま。




ただ、この日の光景は忘れ難く、

静かに観る阿弥陀様に見透かされる。

2018-05-25

深度

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鉢植えの花が咲き出し、気付くと幾つも咲き、

日陰にも関わらず旺盛、時々差す陽に輝き、

ふと写してみたくなるもののしかし、難しい。

写真が、という意味でなく。

花びら一つ一つに距離がある。花弁?も茎も

ある上に、出来れば幾つもの花を撮りたいが。


一つの開きかけの花を撮る。

マクロレンズと言い、近寄れるレンズで撮ると、

花びら一枚一枚どころか、一枚の凹凸ですらも、

レンズとの距離にはシビアで、ピントが合わん。

出来るだけ絞ることで深度を深くし、しかし、

何がどう写るかは、写してみないと分からん。



よって、数を撮ってみる。試行錯誤。

三脚を立て、きちっと撮れば確かだろうけれど、

ふと思う時は決まって光が綺麗と感じる時だ。

花びらの一枚一枚を、花びらの濃淡を、

何となく好きに撮れたので、載せる。

一枚一枚が各々に光を映えて艶かしく見える。




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木の鉢に見つけたのは昨年の事なのだけれど、

この春には一段と大きくなってしまい、

雑草とも呼べるのだけれど、クローバーらしい。

それが黄色い小さな花を咲かせてしまい、

ますます、どうしたものか。抜いても良いのか?


今は屋上に置いていて、これも撮るのは難しく、

しかし、花びらも雌しべ?雄しべ?も撮れた。

このサイズにはどんな虫が飛んでくるのだろう?




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で、その鉢の主はミカンなのだけれど、

眺めると甲虫が飛んできた。カナブンの仲間?

そう輝かしい甲ではないものの鈍く光を映える。

土か木か、その中で羽化して間もないだろうに、

チリ一つ纏わずに綺麗な体をしている。

生きている間はメンテ不要なだけ十分な清潔感、

どうしてゴミ一つ付かないのだろう?


しかし、ミカンの葉は変な形をしている。

海老蟹の甲殻類のような面構成だ。




眺めると、絵に描いたようなシンプルさがない。

どれも独特でユニークなカタチに見えるけれど、

説得力だけは揺るがない。

2018-05-18

トッカリショ

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縄文とは何時頃?北海道には何時から人が居るの?

どのような環境で、どのような生活をしていたの?

多くの人はあまり知らないらしい。

自分も結構最近まで知らなかったですし。

何時しか、住まう場所や設計上の敷地を考える時、

ここは?という疑問を覚え、出来る範囲ながら

知るように努め始めた・・・単に興味があっただけ?


1万年より前から北海道には人が居たらしく、

過去一万年前なら、北海道中に人が居たらしい。

5,6千年前は今よりも温暖で、縄文海進といい

海抜は高く、海岸沿いの高台が当時の浜辺らしい。

ちなみに1万年前は今よりも寒く海抜は低く、

その頃の人の住んだ場所は今は海面下にあるだろう。


氾濫が頻発する大きな川でなく、当時から

安定して今もある川があれば、それが高台なら、

掘れば間違いなく何かが出てくるハズだ。

新幹線の線路工事で5号線沿いが開拓されるなら、

海岸沿いの低地は既存の線路や道路、居住地を

避けて高台を開発するはずなので、きっと出る。

道南への高速道路建設でも出ていましたし。


実際、遺跡は無数にあり、数える気もなくす。

と言う事を知り、本当に面白く興味を抱く。

と言う事で、何時しか『縄文探検隊』を組織し、

前回は2年前の今頃、小樽余市を巡っている。

不定期過ぎるのだけれど、隊員から、

何もしないのはオカシイとか言われて企画し、

先週末、久しぶりに探検をした。

・・・探検というか、観光旅行的な?


写真が整理できたら、書こうかなと思う。

気持ちはあったものの、あまり気合は入らず、

暢気な写真しか撮れていなかったのだけれど、

そんな一枚が綺麗で目にとまり、掲載したのが

最初の一枚。この探検の最後に辿り着いた、

室蘭のトッカリショ。

景観自体は縄文よりはるか前の風景ですが。

名も縄文ではなくアイヌ語所以だと思いますが。


日暮れ前、暑い中一日陽を浴び続け疲れ果て、

鞭打って降りた先に、その浜がある。

2018-05-17

20年前に初めて見た40年前の建築。

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成果は微妙なのだけれど、東京日帰り出張にて、

やや早めに着いた打合せ場所の渋谷にて、

思いつき、訪ねたのは松涛美術館


学生の時、眩い様々な建築が数多く在る中で、

気になり興味を抱き訪ねた建築の一つ。

当時既に古い建築であり、同輩に響く者もなく、

けれど訪ね、抱いた興味を確信にした経験。

写真では伝わる事のない、実際の空間に驚く。

むしろ、驚かされた。

建築とは、こんな事ができるのか!と。

デザインは多様としても空間はそうでもなく、

体言出来る建築は実は多くはない。


こういう空間は、デザインの表層を真似ても

無意味だ。実際、この建築を模したものは

少なくないのだけれど、本質たる空間性を

模倣する事は、オリジナルを創るに等しい。


周囲の町並みと揃う建築規模にも関わらず、

この建築は、もう山とか岩山とか言う存在。

例えようが無く、畏怖すら覚えてしまう。

建築って凄い。改めて訪ね実感させられる。


重々しい、重厚とは言えるのだけれど、

それだけではなく、実際、切れ味が強烈に鋭い。

スケール感覚は感覚が研ぎ澄まされ、

ものの大きさが如何に大切かを知る。






建築を始めた最初に気づけた事、

今も大切にしている。


例えば東京の、この近辺の建築は可愛らしい

大きさだと思えた。昨今の北海道の町並みは、

比べるととても大きい。


人が在る風景を考える。どうあれば適当、

心地よく感じられるだろうか。

大きな事は立派な事かもしれないけれど、

より心地よい風景の方が大切に思う。

大きな家の前に立つ人は小さく見えてしまい、

寂しく見えてしまうかもしれないし。

そう意識するので図面では常に人を置き、

模型でも人を並べ、適切を考えている。

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見た目の、表層をなぞるデザインも楽しい

けれど、実空間の在る建築であればこそ。



大きい⇔小さい、重い⇔軽い・・・

相反する様に見えて技術理解は同じと思う。

この建築家はどちらも出来る。

欲する質に対し、反する要素を用い対比を強め、

より大きな効果を得ている。


40年前に竣工した建築が今も輝いている事実は、

とても勇気を与えてくれる。

建築のサイクルは所謂流行よりも遥かに長い。

例えばそれが住宅でも、30年で建替えは考えない。

100年後にもと期待したく、そうすると尚一層、

問題は大きくなる分、楽しさもあると信じよう。





【写真追加】

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敷地は一区画分一杯の、周囲の建築と同等の高さ

一杯までの全てが壁面。石積みに見えて実は、

目地が太く積み上がる印象がない。

実際、貼っているだけの軽さ感がある。

ナイフの刃一枚の隙間も無いのではなく、

ただ、概観視で重厚さが増してみるのは、

石一つ一つが良く見え、その重さを感じるからか。

結果的には重厚さではなく、壁面全体の重さが

際立って見える。使った素材の個性を際だ出せ、

全体としては寧ろ軽快さが際立ち、全体として、

大きな壁が作られていて、そして大きな庇の下、

中央に細く長く出入り口が穿たれている。


この設計者ならではの解なのだけれど、

何か間違ったようなバランスとしか言えなず、

真似出来るものとも思われない。

ある種出来損ないなのに、今も印象的で見惚れる、

人間の出来る上限を示した建築の一つと思う。


・・・でも、写真では伝わらないな。

私自身、写真では伝わらないと訪ねた建築、

結局は誰も写真ではその迫力を伝えられていない。

2018-04-23

おばけの居ないおばけ屋敷が好き。

今朝の朝ドラを観ていたら、

明治村にあるフランク・ロイド・ライト

帝国ホテル(移築)が舞台となっていた。

チラっとだけだけれど、

思わず食事の手が止まり、息を呑む。


一度は訪ねたけれど、微妙な場所故に、

いつかはと思いつつ。


以前、東京池袋の自由学園を訪ね

その事を書いている。

今携わる設計において、この時に感じた

スケール感は素晴らしく良かった。


真似たり、似せたりしても意味はない

けれど、感じた「良さ」は学びたく、

自身で再現できる使えるものにするには、

さらに探求が欠かせないのだけれど、

少なくともこの世の中に「良い」ものが

あると実感できた事実に価値がある。

知った以上は自分も求めたい。

2018-04-21

VITRA

あるオーナーから先日プレゼントを頂いた。

フィンランドヘルシンキの、ご案内させて

頂いた本屋での一枚を載せさせて頂いている。


彼は訪ねたその店先で見つけた、無料で

配られている本を私にと携えて下さった。

無料?だがしかし、それが良い。


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立派な装丁の写真集だ。VITRAの。

VITRAとは椅子メーカーです。

私が訪ねたのはもう20年前になりそう。

・・・月日の経つのは・・・


フランスドイツスイスの国境の町、

バーゼル・・・とても印象の良い好きな町、

から程近い Weil am Rheinに工場がある。

本社のはず。何故かここはドイツだったような。

ライン川沿いの場所。


当時から世界中の建築家による建築が建ち、

壮観だった記憶がある。


まだ実作にそう恵まれている頃のフランク・

O・ゲーリーやザハ・ハディドの建築があり、

安藤忠雄さんの建築も建っていた。

綺麗に整えられた緑、空の大きな広い敷地、

ここでガイドツアーに申し込み見学をする。


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皆様がツアー中、私はザハさんの建築を描いた。

このスケッチブックはバーゼルで買ったはず。


VITRAに椅子は、イプシロンチェアを使っている。

日常はアーロンチェアを使うのだけれど、

足を投げ出したくなる時は座る。

運動不足とは言うまい。腰の弱い私は腰に負担の

掛からぬ椅子でなければ一日座っていられない。

イプシロンやアーロンを使っている時は、

何日でも座っていられる。むしろ、寝転んで

いる時よりも体に負担を感じない。

しかし、故に体が甘えてしまっているらしく、

こここそが問題なのかもしれない。

2018-03-28

30分の1の模型を作る。

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40mの長い空間、その先端の間を望む。

1/30の模型では部分しか作れないけれど、

光の具合、人の大きさ、臨場を感じる。


先日現地で、同じ自然光の中で模型を眺めた。

その時も写真を撮ったのだけれど、

流石にぶれていたので改めて撮影し直す。

こうまで印象的な光景は春分秋分の時の事。

水平に長く奥まで届く光線。


思索すれば、別の創意があるのではと思う。

木造軸組のみで約800峙模の建築は、

初めての取り組みでもある。

軸組構造で可能なスパンはとても小さく、

密に作られる空間のスケール感の把握は、

実際とても難しい事を実感している。


悩み続けた一年、要望必要規模を整理し、

予算と照らし得られる揺るがぬ規模を

探った末に辿り着いた現計画。


大きな国道に面する敷地、一歩入れば、

馬車道?時代からの細かな区画や

入り組む水路のある風景にも拘らず、

やはり十勝らしく大地は広く大きい。


敷地条件は非常に難しく、オセロなら、

既に4隅が取られた状態でのスタート。

挽回出来るのか、不安しかない。


RC(鉄筋コンクリート)造はもちろん、

S(鉄骨)造でもコストは及ばず、

木造軸組で取り組まなければならない、

厳しい状況での設計。