感想:ドラマ「鈴木光司 リアルホラー」第1回「杭打ち」「夜光虫」


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BSフジ開局15周年スペシャルドラマ「鈴木光司 リアルホラー」BSフジ http://www.bsfuji.tv/realhorror/
放送 BSフジ。全3回。

【※以下ネタバレ】

『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』ホラー界の巨匠・鈴木光司が贈る短編集『アイズ』(角川ホラー文庫刊)、日常と非日常の狭間に潜む究極の恐怖・・・“本当にあった怖い話”を取材して描いた、リアルホラーを本格ドラマ化。
この短編集の中の6作品を“豪華キャスト”(中村獅童芦名星山本裕典武田真治佐藤江梨子八嶋智人[主演・放送順])で、お届けする。


※他の回の感想はこちら→第2回 「檜」「クライ・アイズ」 第3回 「タクシー」「鍵穴」

第1回 (2015年3月15日(日)放送)

あらすじ


(1)「杭打ち」

詐欺師まがいの汚い商売をして会社を営む野末和己(41)は、今日も老夫婦を騙そうと愛人の矢野瑞江(28)とゴルフ場にいた。野末が打ったボールが森の中に消えてゆく。ボールを探す野末があるものに気づき目を見開いた。そこには死体が!後日、会社で新聞を読んでいる野末は「山中初代 65歳ゴルフ場で自殺」の見出しをみつけ、善からぬことを思いつく。

 振り込め詐欺その他怪しげな仕事をしている野末(中村獅童)は、ゴルフ場で自殺死体を発見した。その後、野末は新聞でその事件の記事を見て、身内から生命保険金を騙し取ろうと思いつく。そして自殺者の娘・山中いちを探し出すと、結婚相談サービスの相手という設定で近づき、300万円を上手く手に入れたあと連絡を絶った。ところがいちは野末の会社を探し出し、部下三人を殺すと、野末に襲い掛かってくる。いちは大学で槍投げの選手だったため、すさまじい怪力で、野末は車でいちを跳ね飛ばすとそのまま逃走するが、いちが車に鉄の杭を投げつけると、車の後部から運転席、そして野末の体まで貫いていた。



(2)夜光虫

医師をしている川端(38)は、想いをよせている貴子(27)に、プロポーズをする為、仲間の賢治(36)夫婦と共にクルーズに出ていた。釣りをしていた賢治は、小さな女の子の靴を釣り上げた。その女の子の靴に嫌な予感を覚えた貴子だった。気分が悪くなった貴子が船内で休んでいると、ヨットのエンジン音が急に耳をつんざく様な異音に変わった。ヨットは走行不能となり、船内はパニックになる。

 医師の川端は休日に友人夫妻とキャバ嬢の貴子(芦名星)を誘って、自慢のヨットで海に乗り出す。ところが船が突然調子が悪くなり、海の真ん中で立ち往生してしまう。しかも原因を調べにいった一人は、海の中で女の子を見たと言い出す。その後乗員が次々といなくなる。残された貴子の回想で、幼い一人娘をゴミまみれの部屋に閉じ込めて食事を与えるだけの育児放棄状態であることが明かされる。最後にヨットの中に子供が入ってくるシーンで〆。


感想

(1)「杭打ち」

 最後に怪力女が走っている車に鉄柱を投げつけると、それが見事に命中して中村獅童キャラの腹に刺さって、中村獅童がタバコを吸いながら「こいつぁまいったなぁ」とか言いながら〆とか、ホラーというよりシュールなギャグかと思った。そもそも、これホントに実話がベースなんですか?


(2)夜光虫

 散々引っ張った挙句、子供が母親を追ってきただけ、という脱力オチに「ハァ?」だった。


※他の回の感想はこちら→第2回 「檜」「クライ・アイズ」 第3回 「タクシー」「鍵穴」

監督 寺内康太郎
プロデューサー 立本洋之(BSフジ)
穀田正仁(エイベックス・ピクチャーズ
大橋孝史(ジョリー・ロジャー
共同プロデューサー 堀達郎(エイベックス・ピクチャーズ
齋藤浩司(ジョリー・ロジャー
脚本 佐上佳嗣 寺内康太郎 久保幸湖
ラインプロデューサー 山口誠
アシスタント・プロデューサー 金子誠二郎(ジョリー・ロジャー
製作 株式会社BSフジ
エイベックス・ビクチャーズ株式会社
株式会社ジョリー・ロジャー

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感想:アニメ「ふらいんぐうぃっち」第11話「くじら、空を飛ぶ」


アニメ「ふらいんぐうぃっち」 エンディング・テーマ 日常の魔法

TVアニメ「ふらいんぐうぃっち」公式サイト http://www.flyingwitch.jp/
放送 BS日テレ

【※以下ネタバレ】

第11話 くじら、空を飛ぶ

あらすじ

・Aパート

 ある朝、茜が魔女向けの新聞を読んでいると、空飛ぶくじらが近くを通るという記事を見つけ、真琴と千夏を連れて探しに出かける。そして首尾良くくじらを見つけて背中(遺跡がある)に着陸してみと、先客がいて、相手は喫茶コンクルシオの杏子(あんず)だった。四人は色々話しているうちにおなかが空いたので、茜たちは杏子を朝食に誘うことに。


・Bパート

 茜たち&杏子は倉本家に到着し、圭自慢のホットケーキをたらふく食べる。そのあと、杏子の母から使い魔経由で茜に手紙が届くが、内容は「つけがたまっているので早く払え」というものだった。


感想

 大昔にえっちな大人向けゲームでやはり「空飛ぶクジラ」がテーマのものがあったのですが、クジラ&飛行ってわりと普遍的な概念なんですかね?

 前半はラピュタ的な古代文明が登場してどうなるのかと思ったら、後半は通常運転でした。しかし茜と真琴って自分らも居候のくせに、勝手に「朝食食べていってよ」とか言える立場じゃないと思うのですけど。話の前に倉本家の人たちに了解取らなきゃダメじゃん。


ふらいんぐうぃっち(1) (週刊少年マガジンコミックス)
アニメ「ふらいんぐうぃっち」オリジナル・サウンドトラック

感想:アニメ「マクロスΔ(デルタ)」第13話「激情 ダイビング」


TVアニメ「マクロスΔ」オリジナルサウンドトラック1

MACROSS PORTAL SITE マクロスポータルサイト http://macross.jp/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第13話 『Mission 13 激情 ダイビング』

あらすじ

 マクロス・エリシュオンがアル・シャハルに到着したタイミングと入れ違いで、ウィンダミア艦隊はラグナへと侵攻したため、マクロスはすぐさまラグナへと引き返し迎撃を開始した。新統合軍は予定通りラグナのプロトカルチャーの遺跡を反応弾で破壊するが、次の瞬間全く別の遺跡が出現し、シグル=バレンスと連携し始め、風の歌がより強力に作用を始めていた。ハヤテは反応弾の巻き添えで自機を失うが、亡きメッサーの機体を借りて再度出撃する。

 ケイオスはラグナの住民の惑星からの脱出を援護することになり、ハヤテはフレイアの歌の援護でキースに一矢報いることに成功した。避難民とマクロス・エリシュオンはラグナをなんとか脱出するが、シグル=バレンスではグラミア王が戦死し、ロイドが代わって全軍を率いることになった。そしてロイドは「制風圏」制圧を宣言した。


脚本:根元歳三/絵コンテ:河森正治/演出:筑紫大介/総作画監督:長田好弘、まじろ/作画監督:畑智司、井上英紀、シノミン、横山紗弓、西川真人


感想

 通常オープニング無しで気合が入っているな、と思ったら、今回が第一部完結的な回だった模様。まあバトルシーンてんこ盛りで、ついにマクロス・エリシュオンが人型形態で大暴れとか、やたら長い空戦シーンとか、覚醒した(?)フレイアが空母からダイビングしてハヤテもパワーアップ!とか色々イベントは有りましたが……

 しかし半周してもまだここ?という感は否めず。次回から球状星団奪回編スタートかも知れませんが、もう放棄して別の星に住めば良いじゃん、みたいな気がして、積極的にウィンダミアと戦うモチベーションが(視聴者的には)湧いてこない。だいたいハヤテもフレイアも元々ラグナに「働きに来ただけ」で故郷じゃないしねぇ。

 それに、ハヤテ・フレイア・ミラージュの三角関係の進展の無さ(何も起きていないに等しい)、ワルキューレの活躍しなさぶり、さらに謎の人美雲の存在感の無さ、など、全てにおいて「2015年年末特番」放送のときに抱いた期待を裏切ってますよ……、美雲はフレイアのライバル&師匠的立ち位置で大活躍すると思っていたのに、小清水亜美を起用した意味がほぼ無いし。

 後半もそう大して盛り上げられるとは思いませんが、とにかくもうちょっとなんとかしてほしい。


一度だけの恋なら/ルンがピカッと光ったら
いけないボーダーライン

感想:アニメ「クロムクロ」第13話「祭囃子に呼ばれて」


TVアニメ「クロムクロ」EDテーマ 「リアリ・スティック」(通常盤)(CD ONLY)

TVアニメ「クロムクロ」公式サイト http://kuromukuro.com/index.html
放送 BS11。全26話。

【※以下ネタバレ】

第13話 祭囃子に呼ばれて

あらすじ

 夏休み明け。富山に新たに「スパイダー」と呼ばれる大型ジオフレームが襲来するが、クロムクロ他の攻撃に損傷して、山中に姿を消す。実はこの機体の搭乗者は上司たちに無断で出撃していた。

 一方、由希奈たちの学校では文化祭が近づいていた。由希奈のクラスでは、茅原がぶちあげた「教えて! エフィドルグ」という討論会の企画が通り、由希奈・剣之介・ソフィーが登壇して解答する、という事に決まる。文化祭当日は、客が集まるようにコスプレ祭りが同時に行なわれていたが、そのためエフィドルグの一人が学校に入り込んだのに、皆リアルなコスプレだと感心するだけだった。そして登壇している剣之介にエフィドルグが切りかかってくるが、剣之介は相手が「姫」だと気がつき躊躇している間に腹を刺される。


脚本:森田 繁/絵コンテ:鎌倉由実/演出:神原敏昭/作画監督:佐藤友子 山本径子 桝井一平/総作画監督:西畑あゆみ


感想

 全26話なので折り返し回ですが、にもかかわらず、尺の殆どを文化祭の話で使い切ってしまうというゆるやかな展開の回。「宇宙からの侵略者と巨大ロボでバトルするアニメ」というのはこっちの思い過ごしで、P.A.WORKS的にはいつものとおりの学園ドラマを作っているつもりなのかしらん、と思えてきましたよ。

 今回はエフィドルグの幹部の一人が姫だとばれる衝撃回でしたが、以前にフスナーニが鷲羽家の部下の一人だったとバレたときに、知り合いから既に「姫も敵として戻ってくるのでは?」と予告されていたので、あんまり驚きなし。ようやくそのカードを切ったのか、と思った程度。

 過去13回かけてあまりたいした進展が無いのに、残り13回で敵の正体とか地球に来た目的とかくるる石って何とか姫が寝返った(?)理由とか由希奈の父親の話とか消化できるのか?という心配しか感じない…… それと、茅原純大が相変わらず自分の利益のことしか考えていないクソ野郎なので、その点でもこのアニメの評価がゆるやかに下落中だしなぁ。