安倍晋三官房長官は9日夜、テレビ朝日の番組に出演し、靖国神社参拝問題に
ついて「総裁選の基本的テーマにすべきでない」との認識を示した。対外的に
自民党内の意見が割れているイメージが増幅されかねないことに懸念を示した
とみられる。また、憲法9条改正問題に関し「日米安全保障条約自衛隊があ
ったからこそ日本の安全が守られてきた。実態をよく見て憲法との整合性をス
トレートにした方が良い」と述べた。

 

このテレビ朝日の番組とは報道ステーションのことだろうが、古舘伊知郎と対
話せねばならなかったとは、安倍氏も大変だったろう。自分の意図するところ
に会話を持っていこう持っていこうとする姿勢が見栄見栄で、ほとんど報道ス
テーションなど見ないのだが、たまたま風邪でふせっていたところ安倍氏が出
演していた部分を見たのだ。予想通り安倍氏タカ派であると決め付けてかか
り、それに対して安倍氏が「ハト派と呼ばれる方々は、ハト派と呼ばれること
に喜びを感じておられる」と切り返し、あくまで正論を通す姿勢を見せていた。

 

あくまで靖国神社の参拝とは慰霊のためであって、中韓の批判など聞く必要は
ない。特に総裁選までもが靖国神社の参拝の是非を問うような場となってしま
っては、自民党にとっても大きな禍根を残すことであろう。曲がりなりにも小
泉首相が中韓からの外圧に屈せず続けてきた靖国神社の参拝を、次期首相にも
当然続けて欲しいのだ。国のために戦い、そして倒れた方々を国家の首脳が慰
霊するのは自然な形ではないか。国立追悼施設なるものを建設したところで、
そこに誰が行くというのか。参拝するかしないかを問うマスコミも恥を知って
いただきたいものだ。