安倍晋三首相は3日午後、訪問先のアンカラで内外記者会見に臨み、憲法改正の発議
要件を定めた96条の改正に前向きな日本維新の会みんなの党との連携について「
多数派を形成していく上で協力をお願いしたい」と述べ、意欲を表明した。首相は、
先の衆院選に続き、夏の参院選でも96条改正を公約に掲げるとした上で、「3分の
2が発議要件なので、発議要件を構成する仲間をつくっていくことは大切だ」として、
改憲可能な勢力結集を目指す考えを重ねて強調した。

 

改憲勢力の結集に向けて安倍首相が決意を新たにした。政党が乱立したことによって
憲法改正は遠のいたように思われたが、自民党が勢力を伸ばし、日本維新の会やみん
なの党が改憲を志向したことで、これまでとは違った展開になりつつある。占領軍に
よって作られた憲法が大事にされ、一切手を付けられないような金科玉条となってい
る状態を打破するには、相当の覚悟が必要である。そう言う意味では仲間をつくって
いくとした安倍首相の判断は間違っていない。参院選の争点と出来るかはともかくと
して、今年は憲法改正が注目される一年だろう。