赤犬

前に渋さ知らズのライブを観に行ったとき、図らずも。無理やり観させられてしまった赤犬。渋さ目当ての観客が殆どだったはずな夜だけど。あの一夜で、あの場にいてしまった人たちの頭の隅3cmくらいに住みついてしまったであろう赤犬。。しかし、フジロックの暑い日差しの中で赤犬というのは、さらに暑苦しさ8割り増し。実に夏の屋外に不向きなバンド第一位。ブルマーだし。が、「U.N.C.O」とか「恋はシグナル」とか一緒に唄いたい。ブルマーのくせに。ああ、想像するだけで暑苦しい。ブルマーだものね。

神様の本2冊

伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー
ISBN:4488017002
伊坂幸太郎の文書を。特に会話を読むことは、わたしには辛い。と、伊坂幸太郎は、「陽気なギャングが地球を回す」と「重力ピエロ」の恥ずかしいばかりの宣伝に乗せられたのだけど。ほんとにあの登場人物達の台詞は苦しかった。と思っている方がもしかしたら少数派なのか、このミスではどれも評価が高く。日本離れした。とか、センスのある会話と文体。とかいう評。ああ、歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」にしても、もう日本のミステリ界のセンスはいったい、どこに置いてしまったのだろう。もう、わたしには信じられないことになっている。
それにしても、伊坂幸太郎のこの「アヒル」だけは。。という勧めもあって読んでみたのだけど。やはり文書に馴染めないわ。と思いながら読むと、この現在と過去の構成と、その二つが重なり合うところについても、少しも感心はできなかった。
ただ、この作者は読む人を気持ち良くさせようとしているのだ。というあたりは、よくわかり、素直に感動できない自分を嘆く。

そして、同じ?神様が頻繁に登場する、
ヤン・マーテル「パイの物語」ISBN:4812415330。こちらは、表紙と、あらすじから持っていたイメージとは違って、なかなか読みづらい。だけど、読みごたえがある。ようやく、船が沈没して、トラと一緒の船に乗るところ。って、そこから始まると思っていたが、そこに来るまで150ページの動物と神様の話がナガイナガイ。

ドーン・オブ・ザ・デッド

これっつ。こんなにいい出来の映画だとは思わなかった。あいかららずのB級ゾンビ映画と思ってレイトショウーに座ったのだけど、これはA級映画だった。最初のタイトルから、最後のエンドロール。。いや、ロールしてなかったかもしれない。最初から最後までセンスというものにも溢れていたし。
そして、何よりもホラー好きなのだけど、ここ数年映画で怖がったことがない。とうそぶくわたしをして、何度も体をひきつらせてくれた。
ゾンビは、怖いよね。もう、誰でもゾンビごっこはするよね。なんだろ。ゾンビの追いかけるのが、遅かろうが、速かろうが、追いかけられているという恐怖。シーン毎には、誤魔化しすぎ。というところもあるのだけど。でも、ゾンビといえば、ショッピングモールという筋も押さえた堂々としたゾンビの本道。心の中で拍手喝采をした。