ねこが笑う日は虹ができる

Shipbuilding2004-06-28


夕方の駅を降りたら、たくさんの人が空を見上げて、携帯を空にかざしていた。そして、空には、見事な虹がかかっていた。カメラを持っていないわたしは、しばらく口をあけて上を見ていた。しばらくすると、中央辺りに雲がかかって、虹は両わきしか見えなくなってくるのだけど、その雲に夕焼けが染まって、また美しいものとなっていた。カメラはもっていなかったが、だからこそ、長い時間見とれることが出来た。何度か、カシャッ。とどこかのシャッターを押してみた。
そして夕方知った野沢尚の自殺はわたしにはとても意外で驚いた。

北条民雄「いのちの初夜」

焼却炉で拾った本。なんとなく名前は知っていたような気がしたのだけど。癩病の物語だとは知らなかった。そして作者自身が癩病であり、その入院した病院の描写に驚く。しかし、本当に驚くのは、作者の生命観。

あの人たち(重度の癩病患者)はもう人間ではない。生命です。
命そのもの。あの人たちの人間はもう滅びてしまったのです。
ただ、生命だけがびくびくと生きているのです。

という結局は自分を見つめる目。また病院で癩病患者が出産をする物語りに繋がるという短編集。
そして、作者はこの小説を書かなければならないのだ。という情念のようなものが、いたるところから沸き上っている。

ポツドール「激情」

ポツドールは、どこへ行くのだろう。と、そんな行く末を考えてしまう今度の舞台。今までも、セミドキュメントという冠がついていたときも、それはやはり、芝居でしかすぎないのに、わたしにはドキュメント風な芝居。という妙にくすぐったい感じしか味わえなかった。
とか文句をいいながらも、今までの舞台で味わったことがないような感情を持たせてくれることを期待して見続けたのかもしれないのだけど。今回の舞台はあまりにも、普通だった。ただ、舞台の上で行われていることらは、とても丁寧で、きちんとされているのだけど。ポツドールなれをしてしまっていると、約束事の出来事ばかりで寂しかった。ああ、でも一ヶ月ぶりの芝居。ちらしを眺めては、どれもこれも行きたくなってしまう。。ちょっと大袈裟。

ギターロック

ってそういう分野があるのかわらかないのだけど。ASHやJETやThe Vines(キャンセルだけど)やSnow PatrolやSouthやらやらの特徴は、どうしようもなく美しいメロディを書くところか。気恥ずかしいくらいのバラードというのは、今のロックバンドには必須なのかもしれない。ただ、それがどうも、オリジナルに聞こえないのは、こちらの問題かもしれない。