Into the Storm



『イントゥ・ザ・ストーム』鑑賞


観測のため荒れ狂う竜巻に立ち向かう「ストームチェイサー」と呼ばれるプロフェッショナルを中心に、直径3200メートルに及ぶ超巨大竜巻に直面した人々の姿を描いたディザスターパニックムービー。POV(主観映像)方式も取り入れた臨場感あふれる映像で、荒れ狂う竜巻に襲われたアメリカ中西部シルバートンの人々の壮絶な一日を描き出していく。ジェームズ・キャメロン監督作の「アバター」や「タイタニック」でセカンドユニット監督を務め、「ファイナル・デッドコースター」も手がけたスティーブン・クォーレがメガホンをとり、「ホビット」シリーズのリチャード・アーミテージが主演を務めた。

4DX版*1が凄いというので、わざわざシネマサンシャイン平和島に向かう。
4DXは初体験。D-BOXでは何度か観たことあるんで、あれと同じようなもんだろうと高をくくっていたら……


スゲェ動く!


思ってる以上に動くよ!
揺れるわ、濡れるわ、風が吹くわ、光るわ、煙るわ、匂うわで大騒ぎですよ。


D-BOXが一部の座席だけが動くのに対して、4DXは一スクリーン全部の座席が動く。
完全にディズニーランドにあるような映像型アトラクション同様で、しかもそれが90分も楽しめる!
ただ、飲食できないし、疲れるけどねw


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』もやるみたいだけど、宇宙ものはどうなんだろうなぁ。ディザスタームービー向けのアトラクションだと思うんだよね。
そういう意味では、振動、雷雨、突風が揃った『イントゥ・ザ・ストーム』は4DXにピッタリの作品。これのために作ったのかと思うくらい。
『パシリム』を観てみたかったな。


ああ、肝心の作品について? 竜巻怖いね。
途中に出てくる、バカ動画で人気者を目指すバカ二人組の動画再生回数が302回という絶望的な数字に目頭が熱くなったw
リチャード・アーミテージが主演なんだけど、小さくないから気づきませんでしたw

ONCE THE SHORE

かつては岸 (エクス・リブリス)

かつては岸 (エクス・リブリス)

『かつては岸』ポール・ユーン〈白水社エクス・リブリス〉

韓国南部の架空の島ソラに暮らす人々、日本からの移民、アメリカ兵たちのささやかな人生。静謐な筆致で奥深い小宇宙を作り出す、韓国系アメリカ人作家による珠玉の連作短篇集。


・「かつては岸」
・「残骸に囲まれて」
・「炎を見つめる顔」
・「彼らに聞かれないように」
・「木彫り師の娘」
・「わたしはクスノキの上」
・「そしてわたしたちはここに」
・「イドーにかかるランタン」

架空の島を舞台にした、韓国系アメリカ人作家の連作集。


韓国の小島が舞台だということははっきりわかるし、洞窟や漁船、リゾート地といった南の匂いがする装置が設置されているのもかかわらず、どこか山水画に似た静謐さが備わっている。


同じ島を舞台にしただけで、それぞれの物語間につながりはなく、連作集としての楽しみは薄い。個人的には、人名や時間がクロスオーバーする方が趣味。


太平洋戦争中に孤児として日本から渡ってきた女性が、朝鮮戦争野戦病院でかつての幼なじみに出会う「そしてわたしたちはここに」がずば抜けて印象的だったんだけど、やはり評価が最も高い作品なのね。