ガンガレ漁業!!

昨日、自粛ムード満開の中、近所の桜通りで例年通り花見をしてきました。桜は0.5分咲き、気温は10度を割込み、1キロは続くグリーンベルト内で宴会やってんのは下手すりゃ俺たちだけなんて状況でしたが、やはり花見はいいもんです。


今年の花見は(も?)、僕が幹事だったんで、参集する方々に事前にお願いしといた事がある。それは、多めにお金を集めさせてもらい、余った金額の一部を義援金にすると言うこと。最終的には一万ぐらいの金額が余ったので、それを義援金にすることになった。


で、早速本日、"がんばれ漁業"って義援金に振り込んできました。
知ってる人は知ってるし、知らない人は知らないことだけど(当たり前だ)、僕は去年の夏まで漁業関係の会社に勤めていました。喧嘩別れしたわけでもなく、今でも漁業には感謝しているし、漁師さんたちの生活が精神的にも肉体的にも、そして金銭的にも大変な状況にあることを人より理解しているつもりです。
津波が襲ったのは日本漁業における重要な地域のひとつである東北地方です。震災前、既に大変な状況にあった東北地方の漁業が、この地震津波と、そして原発問題により壊滅的な被害を受けてしまったことは間違いありません。昨今のメディア情報によれば、その被害総額は4,500億円などと報じられていますが、それはあくまでも金銭的な話であり、本当の問題はもっと根深いところにあると僕は考えています。
ひとつは、漁師さんたちの多くが高齢者であること。私の知る限り、漁業者の平均年齢は軽く60歳を越えています。
もうひとつは、彼らの多くが震災前から既に借金を抱えていたこと。漁船ってとっても高いんです。漁港に行けば普通に停留している漁船でベンツ買えます。そこそこ立派だなあと感じる漁船でフェラーリ買えます。でも、彼らの平均年収は東京で就職した大卒よりも低い。加えて昨今の原油高。
そして今、海には大量の瓦礫と、もしかしたら放射性物質まで。
ここまで説明すれば、彼らがこの震災で受けたダメージが、金銭だけで解決できないレベルにあることは容易に理解できるんじゃないかと思います。


その前に、僕はあまりにも無力です。だって、孫正義が50人集まらなければ金銭的補助「すら」できないのですから。それに、少しずつ他人事じゃないことにも気づきはじめてしまっている。


でも、偽善でも構わないから、なんかしたいじゃないですか。そう思い、仲間から集めたお金に、先月の売り上げの10%ほどを足して(この売り上げだって、半分くらいは漁業系統から頂いている)、それに僅かながらの祈りを込めて、窓口のお姉さんにお願いしてきました。


どうか、東北の漁師さんたちが、震災に心折れることなく、これからも美味しい魚をたくさん獲ってきてくれる日が訪れますように。
僕が研修で二週間お世話になった田老町の皆さんが、笑って暮らせる日が訪れますように。


今回僕が送った義援金は、全国漁業協同組合連合会という漁業の総元締めのような団体が主催しているものです。以下に義援金のURLを記しますので、よろしければご支援の手を。
http://www.jf-net.ne.jp/jfgienkin.html


おまけ。
振込に行った銀行は古くからのしなびた駅にあった。駐車場なんて2台分くらいしかない。午前中に行ったら、案の定駐車場は一杯だった。仕方がないので銀行前に路駐して振り込んできた。車に戻ってきたら駐禁の紙が貼られていた。

状況的には僕に非があるのは間違いないんだけど、やっぱりちょっとムカついた。
どうしてかわからないけど、千葉県警は決まってこういうタイミングの悪い時に僕から金を巻き上げるんだよな。むかむか。