Winny

 
 わかりやすさだけを主眼にする。詳細には語らず、大まかな部分だけ合っているように努力する('A`)間違ってたらゴメン。そんときは指摘おつゆ。なおすから。
 
 
 Winny ってのは一般的なピュアP2Pに暗号化やキャッシュ分散による匿名性(一次放流者の遮蔽)を行ったツールだ、といえる。
 例えると、「一般的な乗用車にいくつかの機能を追加した」といったところか。
 運転者の顔が隠れるスモークガラスや、より広い車内空間とかそんな感じ?
 
 が。しかし。
 
 Winny には管理機能がなかった。というより、管理させないようなつくりになっていた。自分がどんなコンテンツを送信しているのかが容易にはわからないようにしたことと、それを止める事が(Winnyを利用している限り)難しいようにした。
 
 スピードメーターの表示が間違っている、ってとこかな?
 著作権侵害はスピード違反くらいか。
 
 情報漏洩は交通事故かな。仕組みとしては管理できないことに起因して危険な情報や倫理的にアレな情報がいつまでも漂流する。だって管理できないから。速度制限30km/hの道をスピードメーターで30km/h示すスピードで走ってるからつっても、実際の速度がわからなかったら意味が無い。
 
 で。問題はここから。
 京都府警がやらかしたのは「そんなクルマをわかっていながら作りつづけたヤツは道交法違反を推し進めたといってもイイんじゃね?」ってこと。
 実際、足回りやらシートやらは更新して改善していながら、問題のスピードメーターだけは手をつけなかった。だから、その「何世代も手をつけないままバージョンアップしてきた姿」を証拠として残しつつ(更新の禁止)、幇助として起訴しちゃったってことなんじゃないかな。
 
 
 で。たかぎせんせいの言い分はとても単純。
 「メーターがおかしいようなクルマはそもそも足回りに超高度な技術をつぎ込んだサス使っていようがなんだろうが禁止できたほうがよくね?」
 
 ところがDQNにとっては困る。だってスピードメーターが正確に速度を表示すると、「俺はそんな速度が出ているとは思わなかった」とか言い訳できないから。
 これが「削除要求を無視するという行為で、送信可能状態に置くという意図が明らかになる」ってこと。メーターが正確になれば、意図的に20km/hオーバーしただろとか言われちゃう。言い逃れできない。
 
 
 
 
 確かにP2P技術は素晴らしい。でも、だからといって狂ったメーターを放置していいってことにはならないってことだな。
 ちゃんとしたメーター付けてりゃいいんだから、P2P関連で萎縮することもないし、オープンソースも何ら気にせず開発したり利用したりすればいい。
 
 アウトルックだってウイルスの温床になったとき、ちゃんとそれなりに(程度問題で不満がある人も居るだろうけど)対応しようとしたっしょ。
 でも winny はそういう対応をしなかった。コンテンツを管理できるようになれば、あるいは問題が顕在化したあと対応しきれなくなったなら、配布を停止していればまだよかった。
 
 パロマガスだって回収だの修理だのしてるっしょ?
 
 そういうことだよ。特別なことじゃない。別に Winny 裁判で開発者が萎縮する必要はないし、FTPd だの Apache だのが違法になるわけでもない。
 もちろん、他のP2Pもすぐ違法になるわけじゃあないはずだ。