◆『賢い女』記者会見

2007年11月6日に更新しました。次の更新は、11月13日の予定です。
今回は、2007年10月30日(火)、オペラハウスのロビーで行われた記者会見の様子を更新しました。

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歌劇 『賢い女 王様と賢い女の物語』

◆原作:グリム兄弟   ◆台本・作曲:C.オルフ 
(全1幕・原語上演・字幕付)

              

カール・オルフ(1895-1982)がグリムの童話『王様と賢い女の物語』に基づいて作曲した傑作喜劇です。20世紀のオペラ・シリーズの中で最も楽しい作品のひとつ!

公演日時:
◆2007年11月16日(金)19:00〜
◆2007年11月18日(日)14:00〜

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  指揮・山下一史、演出・岩田達宗、制作統括・高橋浩子

一時間にわたって、指揮者と演出家からこの作品に対する熱い思いが語られました。その一部をご紹介します。


山下氏:このシーンのためにそれまでの90分があったのだと思えるほど、最後の最後に感動的な場面が訪れます。ただの利口だった娘から、真に聡明で賢明な女性へ変身する瞬間です。

岩田氏:最初は「王様と賢い女の物語」で始まりますが、最後のアナウンスは「賢い女の物語」となって、王様がとれています。これは何を意味するのでしょうか? 専制的な王様がいなくなった国、いちいち監視される心配のない理想の国・ユートピアへの希求が込められているのではないかと思います。

高橋氏:王様と賢い女のラブストーリーに絡んでくるのが3人のゴロツキ。要所要所で現れては珍妙なダンスを展開しつつ、美しいアンサンブルを歌いつつ、早口の台詞にはこっそり社会批判を忍ばせています。このゴロツキ達こそ、このオペラの陰の主人公です。作品にメリハリをつけ、少なからぬ毒気を吹き込み、笑いの中に真剣な眼差しを加える彼らの活躍があってこそ、このオペラは生きてくると言えます。

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前回に引き続き、その後の練習風景と小道具を紹介しましょう。


指揮者も演出家も大熱演。


「王様、もうすこしここのところをこうしたらどう?」


左から、副指揮者・柴田氏、指揮者・山下氏、ピアニスト・高崎氏。熱心に楽譜の確認。


小道具類。この子ロバの所有権をめぐって、ロバをつれた男とラバをつれた男が大闘争を繰り広げます。この子ロバは舞台スタッフの手作りです。かわいいでしょう。


親ロバ3態。このロバから上の小ロバが生まれた!?