サイクル、安定行動を意識した立ち回り

ポケモンの対戦とは交換合戦を繰り返すサイクルで成り立っています

例をあげてみます

持ち物とかはなし前提でいきます

先発
トレーナーA
ゴウカザル
vs
トレーナーB
バンギラス



この場面でゴウカザル側はバンギラスを先制インファイトで落とせます

逆にバンギラスは先制で攻撃できないので退くしかありません

となればバンギラスに「居座りの選択はありません」

ここで居座るのは読みではなくカオスプレイングと呼ばれる行動です

トレーナーA
先制インファイトを打てば四倍弱点で相手を落とせる

トレーナーB
Sが負けてるうえに相手のメインでこちらが落ちるために交換せざるをえない

次に進みます

このまま対戦を展開させていきましょうか

トレーナーB
バンギラス交換ギャラドス

トレーナーA
ゴウカザルインファイト

現状

トレーナーA
ゴウカザル

トレーナーB
ギャラドス

後ろ
バンギラス

状況はこうなりました

こんどは逆にめざ電ないなら猿が引かなくちゃいけません

トレーナーA
ゴウカザル交換ラティオス

トレーナーB
ギャラドス滝登り

次はギャラドスがひかなきゃならないようになりましたね

このようにポケモンの対戦は交換を繰り返し場をまわしていくことからはじまります

これがサイクル

ではこうやって順番に不利有利が入れ替わっていく対戦

常に自分が有利な状況でサイクルが回り続けたらどうでしょう?

相手が立ち直る頃にはパーティーは蓄積されまくって機能しないでしょう

次は有利にサイクルを強く意識した立ち回りの例を少しのせます

先ほどのトレーナーAとBをサイクルを意識して戦わせて見ましょう

まずは先発
トレーナーA
ゴウカザル
vs
トレーナーB
バンギラス

この場面でトレーナーBは交換でギャラドスを出しトレーナーAはインファイトをうちましたよね

ここを蜻蛉にしてみましょう

ちなみにトレーナーBはサイクルを意識するならなおさら苦手なゴウカザルは後ろで受けるべきなんで交換です

トレーナーB
バンギラス交換ギャラドス

トレーナーA
ゴウカザル蜻蛉ギャラドスに微々たるダメージ
ゴウカザル交換ラティオス

あれ?

いま交換したばかりのトレーナーBがまた交換しなきゃならない状況です

トレーナーA
ラティオス

トレーナーB
ギャラドス

はじめの例ならラティオスギャラドスに一度技を打たれなきゃ場にでれなかったはずなのに無償降臨できました

しかも後だしじゃんけんのように相手がなにを出したかを見てから

この結果

相手は高火力の代名詞であるラティオスからの攻撃を受けなきゃなりません

どちらがサイクルのアドをとってるかはわかりますよね?

勿論トレーナーAです

しかしトレーナーAはリスキーな読みなどしていません

トレーナーAはただ単に「安定行動」をとっただけです

次は安定行動について少し書きます

立ち回りの基本は安定行動をとることです

では安定行動とはなにか

それをまた例をあげて説明します

先発
トレーナーA
ゴウカザル
vs
トレーナーB
バンギラス

ではこの場面のお互いの安定行動を考えてみましょう

まずはどちらのトレーナーが有利であるか

この場合は間違いなくトレーナーAです

その理由としてタイマンではゴウカザルバンギラスの構図をひっくり返すことができないからです

先に攻撃できるゴウカザルバンギラスを一撃で落とすことができる技をほぼ確定で持っています

ということはバンギラス側はなにもできずに一体を失うことになりますね

バンギラスの持ち物別に考えてみましょう

オボン、帯、シュカ、鉢巻き等
なんの意味もなく落とされます

スカーフ
先に落とせばいいんじゃないか?
ってなりますが先発対峙では相手の持ち物はわかりません
先発ゴウカザルのスカーフの可能性を考えたらこちらがスカーフだろうが関係ありません


一発耐えて一発で落とす
相手の襷は砂で壊れるためタイマンでは勝てるかもしれません
しかしこれをするなら先発の初手から大爆発できるポケモンで大爆発すればいいのでは?
襷発動した状態では死に出しからSが負けてるポケモンに狩られますし交換したとしてもまともに後出しできない+ステロが撒かれた瞬間に機能停止です
パーティーを組む上で採用理由のないポケモンを入れるわけない
バンギラスにはちゃんとした採用理由があるはずなんで先発から襷頼りで無理するより後ろで猿を対処したほうがリスクが少ないですよね?

ここまででバンギラスが居座るより交換する方がリスクが少ないことはわかります

ならトレーナーBの安定行動は交換となります

次にトレーナーA側を考えてみましょう

先ほどのページでトレーナーBがバンギラスを交換する可能性が高いことがわかります

となれば素直にインファイトを撃った場合を考えてみましょう

トレーナーB
バンギラス交換ギャラドス
トレーナーA
ゴウカザルインファイト

功を急いたせいでせっかく有利だった状況が不利になりました

では相手が交換することがわかっているなら素直に技をうつ理由を考えてみましょう

ゴウカザルインファイトを撃ったときのメリットデメリット

メリット

居座られた場合に相手を落とせる
一致120技のため等倍で入ればそれなりのダメージを見込める

デメリット

ゴウカザルが呼ぶ相手にはほとんど半減されるためにダメージが見込めない


次にデメリットで上げた呼ぶ相手を考えて見ましょう

ゴウカザルが呼ぶ相手

スイクン

物理方面の耐久が厚くインファイトのダメージが通らない+もう1つのメインである大文字も半減
ゴウカザルの弱点である水技をメインにもつ

ギャラドス

威嚇により物理技に安定した繰り出し性能を持つ
インファイト半減、大文字半減
ゴウカザルの弱点である水技をメインにもつ

ラティオスラティアス

インファイトを半減できる
一度場に出したら相手にかなりの負担をかけれる
メインの火力が高い&サブに水技を持つ
ゴウカザルよりSが高い

他にもシャワーズドククラゲなどこいつが呼ぶポケモンはいろいろいますが今回はこの四匹を例に話を進めてみます

何匹かあげましたのでその数匹を例にして考えてみましょう

前のページで上げた三匹の共通点は「ゴウカザルのメインが二つとも大ダメージが見込めない」ことですね

ならゴウカザルはなにをうつべきでしょう?

ギャラドスを呼ぶと確定してるならめざ電

スイクンを呼ぶと確定してるなら草結び

ラティを呼ぶと確定してるなら蜻蛉

しかし見せ合いがない66では相手がギャラドスを出すかスイクンを出すかラティを出すかまたは違うポケモンを出すかわかりません

次はこの三つのサブを撃った場合を考えてみましょう

めざ電

ギャラドスを呼んだ場合はかなりのダメージが入ります
スイクンを呼んだ場合もそれなりのダメージが入ります
しかしラティを呼んだ場合には対したダメージにはならない上にSが負けてるために不利になります
バンギラスに居座られた場合も対したダメージをいれられず逆に負担をかけられます

草結び
ギャラドスを呼んだ場合ではそこまでの効果は得られません(無邪気C極で無振りギャラドス確定3)
スイクンには大ダメージを与えれます
ラティの場合はめざ電と同じ結果をうみます
バンギラスが居座る場合はそれなりのダメージですがインファイト撃った方が与えるダメージは大きいです(無邪気C極で無振りバンギラス乱数2)

蜻蛉
ギャラドスを呼ぶ場合
ダメージはほとんど入りませんが蜻蛉の効果でギャラドスに有利なポケモンを選んでだせます
スイクンの場合も同様です
ラティにはそれなりのダメージが入る上に有利なポケモンを出せます
バンギラスが居座った場合もそれなりのダメージが入り有利なポケモンを出せます
ただし居座られた場合を考えてうたなきゃ「あれ?安定してだせるポケモンがいない」とかいう本末転倒な結果がうまれるのでよく考えて使ってください

ここまでの流れで蜻蛉が一番リスクが少なく得られるものが大きい所謂「安定行動」であることがわかりましたね

では蜻蛉がない場合を考えてみましょう

呼ぶ相手を考えてめざ電や草結びをうつよりギャラドススイクンを意識するなら素早さが勝ってるんですからインファイト→めざ電or草結びの流れのほうが居座りの可能性まで見れてよくないですか?

残念ながらラティを読んだ場合は素直に流されて後ろで対処するしかありません

これで蜻蛉がない場合の安定はインファイトとなりますね

少し長々書きましたが安定行動とはどういうものか理解して頂けましたか?

実戦ではゴウカザルの採用理由や型等で行動が違ったりしますので毎回この通りになるはずがありませんのであくまで例として受け取ってください

安定行動まとめ

一番ローリスクハイリターンな行動を意識する立ち回り

砂時でHPがほぼ満タンのラティvsグロスならラティは交換されます

しかしラティが次にステロを踏んだら落ちるHPやグロスがラティの技を受けれないHPなら取るべき行動が変わります

このように同じポケモン同士の対面に見えても状況によって安定行動は変わってくるのでなにが一番の安定行動かを把握することが大切

当たればいいな〜とかあいつがいたらくるかもしれないから〜とかいう所謂読みはただのカオスプレイングです

安定行動を考えての行動こそ本来読みと呼ばれる行動です