[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

SOS団公式サイトの2007年版「消失イベント」を振り返ってみる

http://www.haruhi.tv/:TITLE=SOS団公式サイトの「消失イベント」が行われている事を
把握していながら更新できなかったことが、とても残念無念。
でも仕事が立て込んでいて、更新までは体力が続かなかった…。


そんな言い訳を前置きした上で、
2007年版「消失イベント」について、
細かいネタなどを含めて原作と比べながら、
サイトの動きを改めて振り返ってみようと思います。

2007年12月18日

●午前4時過ぎ:時間平面が改変される。

「あなたのいた時間平面が改変されたのは、『今(注:3年前の7月7日)』から三年後の十二月十八日早朝です」
(「涼宮ハルヒの消失」P177)

それで、今はいつなのか?
腕時計を見た朝比奈さん(大)が教えてくれた。
十二月十八日の、午前四時十八分です。あと五分くらい(注:午前4時23分頃)で、世界は変化します」
(「涼宮ハルヒの消失」P201)


改変後の世界である証に、
SOS団公式サイトは存在しなくなりました。
:W400


そして、その代わりに
改変後の世界での「文芸部サイト」が出来ていました。
:W400
:W400


このサイトが作られた日時が、
:W200 :W200

更新日時:2007年12月18日 4:23:23


更新日時:2007年12月18日 4:23:31

と確かに18日の午前4時23分に文芸部のサイトが更新されていました。


ちなみに、この時のSOS団公式サイトの跡地には
それまで、

<meta name="generator" content="HARUHI HP EDITOR 0.2">


バージョン0.2であったはずのHP作成ソフトが、
なぜか、

:W400

<meta name="generator" content="HARUHI HP EDITOR -0.09">

「HARUHI HP EDITOR -0.09」へとバージョンダウンしていました。


一方、新たに作られていた文芸部のサイトには
:W400

<meta name="generator" content="NAGATO HP EDITOR 0.0">

HP作成ソフトが「NAGATO HP EDITOR 0.0」になっていました。


また、SOS団公式サイトの跡地をよく見てみると、
「検索ボタン」アイコンが
:W200 http://www.haruhi.tv/img/sos_logo.gif
SOS団のマークになっていました。
さらに、一見真っ白に見える透明な背景の中に、



「クーテオ、キ、ニ。ヲ。ヲ。ヲ」というメッセージが隠されており、
これのエンコードEUCS-JISと変換すると
これが「鍵探して・・・」とのメッセージだと判ります。


そして、この公式サイト跡地は一定時間が経過すると


:W400

プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後

といったメッセージがなぜか自動的に表示されました。
実はここで「鍵」を入力フォームに入れると
次へと進むことが出来るのですが、
この時点では、何が『鍵』なのかは明らかにはされていません。


●放課後:「文芸部」部室にて

そして見た。
(略)
驚いた表情で口を開け、眼鏡のレンズ越しに俺を凝視する長門有希を。
(「涼宮ハルヒの消失」P56)

「……てことは、お前は宇宙人じゃないのか?(略)」
 長門は「宇宙人」と唇を動かして面食らったように首を傾けた後、
「ない」と言った。
(「涼宮ハルヒの消失」P58)

キョン長門有希と「再会」するも、その長門
「SOS団の長門」ではなく


:W400

「文芸部の長門」でした。
そして、

「邪魔したな」
(略)
「待って」
 長門は本棚の隙間から藁半紙を引っこ抜き(略)
「よかったら」
 片手を出してきた。
「持っていって」
 渡されたのは白紙の入部届けだった。
(「涼宮ハルヒの消失」P65-66)

:W400


文芸部のサイトには、18日の放課後、
「白紙の入部届け」がアップされていました。


また、文芸部の「書庫リスト」のページには

メッセージが隠されていました(詳しくは後述)。

2007年12月19日


●SOS団公式サイト「跡地」
:W400

プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・一日後

前日、「二日後」だったメッセージが、
翌19日には「一日後」へと1日減っていました。


●放課後:「文芸部」部室にて

何気なく背表紙を見ていると一冊の本に目が止まった。
見覚えのあるタイトルだ。SOS団勃興期の初っぱな、長門が貸してくれた海外SF大長編の1巻目で、恐るべき文字数を誇る本だ。(略)
ぱらぱらと適当にページをめくって元の位置に戻そうとした俺の足元に、小さな長方形の紙切れが滑り落ちた。
「何だ?」
拾い上げる。花のイラストが入った栞だ。
(略)
そう……。あの時……。俺は自宅の部屋でこの本を開き……。この栞と同じものを発見したのだ……。
(略)
 午後七時。光陽園駅前公園にて待つ。
息を止め、震える手で裏返して――見た。
『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』
(「涼宮ハルヒの消失」P80-81)

文芸部の「書庫リスト」の中にあった、
ハイペリオン ダン・シモンズ』の付近のソースには


:W400

<!--・ラ・綋ー・鬣犒ッニーセ・ヲクー、ス、綃ィ、陦」コヌスェエ・ツ。ヲニ・・->

とのメッセージが隠されいました。


:W400
これをエンコード変換すると


:W400

<!--プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後-->

というメッセージが現れました。


補足ですが、このメッセージは18日の時点で
既に隠されていたのですが、19日の夕方になると、

ク盧蠑キサクロア犧爨ヌツヤ、ト
 ↓
午後七時光陽園公園で待つ

という隠しメッセージが追加されていました。
これは「涼宮ハルヒの憂鬱」の際、
長門からキョンへ出されたメッセージを表しています。

2007年12月20日

●昼過ぎ:文芸部の掲示板が開設される。
これは原作にはない今回のオリジナルネタですが、
「文芸部公式サイト」にあった、準備中の「掲示板」が
本当に開設されていました。

:W400
→www.haruhi.tv/bungei_bbs.html


それに伴い、文芸部のトップページが更新され、


入部届けお送りいただきありがとうございます。本が好きな仲間が増えそうでうれしいです。

という挨拶が追加されました。


●放課後 キョン、『鍵』を揃える

今度の扉はノックしてから俺が開いた。
「よう、長門
 (略)
「あ……」
長門は俺を見て安堵したように息を吐き、
「え」
続いて現れたハルヒに目を丸くし、
「……え」
そのハルヒに抱え込まれている朝比奈さんの姿に口を開け、
「…………」
末尾をつとめた古泉の登場に至って絶句した。
(「涼宮ハルヒの消失」P148)


その「文芸部トップページ」が15時過ぎに更新され、


:W400

あなたは解答を見つけ出した。

とのメッセージとリンクが加わりました。
こちらのリンク先は部員紹介の長門有希のページでした。


そして、長門有希のページもまた更新されていました。
そこには、

:W400

クー クー クー クー クー

『クー』の文字が5つ並んでいました。
これをエンコード変換すると、


:W400
:W400

鍵 鍵 鍵 鍵 鍵

となります。
5つの『クー(=鍵)』は左から順に、

キョン、(リンクなし)、ハルヒ朝比奈みくる、古泉

の紹介ページへのリンクとなっていました。
2番目のみリンクはありませんでしたが、
この長門有希のページタイトルにも『クー(=鍵)』とあり、
2番目が長門有希自身を指していると判ります。


長門有希のページが更新されたのに併せて、
これ以外の4人のページも消失状態から「復活」していました。
ただし一見真っ白のままのページです。


しかし、ページタイトルが『クー(=鍵)』となっており、
薄い文字色で

 
(当該ページの背景に色を付けたもの)

Kyon


Suzumiya Haruhi
Asahina Mikuru
Koizumi Itsuki

と、頭文字を別の色で強調した形で書かれていて、
これがそれぞれの『鍵』であるということのようです。
同様に、明示されていない長門の『鍵』は
Nagato Yuki』の「N」だと判明します。



この『K』『N』『S』『A』『K』を
SOS団公式サイトの画面に表示される入力フォームに
それぞれ入力してやると、新たなページへと
進むことが出来ました。

ピポ。
 
突然、手も触れていないパソコンが電子音を発した。
(略)
ダークグレイのモニタ上に、音もなく文字が流れ始める。
(「涼宮ハルヒの消失」P150-151)


そこは「Xterm」と書かれたウィンドウがあり、
YUKI.N >」という長門有希からのメッセージが
表示されました。


:W400
:W400
:W400
:W400
:W400
:W400

YUKI.N > これをあなたが読んでいる時、わたしはわたしではないだろう。


YUKI.N > このメッセージが表示されたということは、そこにはあなた、わたし、涼宮ハルヒ朝比奈みくる古泉一樹が存在しているはずである。


YUKI.N > それが鍵。あなたは解答を見つけ出した。


YUKI.N > これは緊急脱出プログラムである。起動させる場合はエンターキーを、そうでない場合はそれ以外のキーを選択せよ。起動させた場合、あなたは時空修正の機会を得る。ただし成功は保証できない。また帰還の保証もできない。


YUKI.N > このプログラムが起動するのは一度きりである。実行ののち、消去される。非実行が選択された場合は起動せずに消去される。Ready?■

それで終わりだった、末尾でカーソルが点滅している。
(「涼宮ハルヒの消失」P153)


ここで「エンターキー」を押すと、


:W400

YUKI.N > escapeprogram

緊急脱出プログラム(escapeprogram)が実行され、


こんな画面へと自動的に移動されました。
:W300


原作では「3年前の7月7日」へと移動したのですが、
今回は表示された場面は、
世界が改変された「12月18日午前4時23分」でした。

そいつは、静かな歩調で北高校門前まで歩いて、暗がりに包まれた安物の校舎を見上げるように足を止めた。
(略)
セーラー服のスカートが風になびいている。
(略)
そいつは不意に片手を挙げて、まるで空気を掴み取るような動きをする。
(「涼宮ハルヒの消失」P204-205)

上にあるイラストはこの場面を忠実に再現していますね。


ちなみに、「エンターキー」以外のキーを選択した場合には、


:W400

・・・deleted

画面が真っ暗になり、「・・・deleted」(消去)と表示され、
緊急脱出プログラムは起動せず消去されていました。

2007年12月21日

●午後5時ごろ:私立の総合病院にて


:W200
更新日時:2007年12月21日 16:59:40

「今はいつだ」
古泉はこいつにしては驚いた表情となって、
「目覚めて最初の質問がそれですか? まるで自分の置かれている状況を把握しているようなセリフですが、お答えしますと今は十二月二十一日の午後五時過ぎです」
(「涼宮ハルヒの消失」P225)

世界は元通りになったものの、この3日間、
キョンは意識不明となっていて、気がつくと
日時は21日の午後5時過ぎとなっていました。


そして、この世界では

「そういうことで、SOS団クリスマスパーティの開催が全会一致で可決されました。」
 (略)
「でさ。せっかくのクリスマスシーズンなんだから、いろいろ準備もしないといけないでしょ? そう思ってグッズを用意してきたの。」
 (略)
そうして出てきたのは、スノースプレー、金や銀のモール、クラッカー、ミニチュアサイズのツリー、トナカイのぬいぐるみ、白い綿、電飾、リース、赤と緑の垂れ幕、アルプス山脈が描かれたタペストリー、ゼンマエイで動く雪だるま人形、ぶっといローソクとキャンドル立て、幼稚園児なら入れそうな巨大クツシタ、クリスマスソング集入りCD……。
(「涼宮ハルヒの消失」P11-12)

「必要なものは揃ってるし、後は材料だけよ。そうね、炊飯ジャーも持ってきたほうがいいわ。」
(「涼宮ハルヒの消失」P25)

「その日の会議の主題は、ええとですね、二十五日のクリスマスの日に涼宮さんの地元で子供会の集会があるんですが、そこに我々SOS団がゲスト出演するというものでした。朝比奈さんのサンタ衣装を有効利用しようというわけです。彼女がサンタ役を演じ、子供たちにプレゼントを配るという心温まるイベントですね。」
 (略)
「涼宮さんは誰かにトナカイの着ぐるみを着せ、朝比奈さんを乗せて会場に登場すると言うシナリオを書いていました。クジ引きで決めたんですが誰がその役を射止めたか、それはどうです? 思い出してきましたか?」
 (略)
「まあ、あなた(注:キョン)になったんですけどね。」
(「涼宮ハルヒの消失」P228-229)

ということで、




のように「SOS団クリスマスパーティ」を
開催することが決定されていました。


以上、2007年版「消失イベント」のおさらいでした。


今まででもっとも長々とした記事となってしまいましたが、
最後まで読んでいただいた方、お疲れさまでした。