プライド予想

すでに試合が終わっていると言うのに、プライドの勝敗予想をしてみるよ! 結果知っている人の失笑を買いながら!
 
第1試合
ムリーロ・ブスタマンチ× ― ○中村 和裕
よく分からんけど、ブスタマンチも年だしなぁ。
 
第2試合 
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ○ ― ×セルゲイ・ハリトーノフ
打撃でノゲイラがKOされるシーンは想像できないし、関節技の技術もノゲイラが上。それでもハリトーノフの爆発力に期待したいけれど、予想としてはノゲイラか、やっぱり。
 
第3試合
エメリヤーエンコ・ヒョードル○ ― ×小川 直也
スタンドではヒョ―ドルが優勢。一発ももらわないままグラウンドに持ち込めれば小川にもチャンスはあるけど、スタンドのダメージを受けた状態でグラウンドになり、パウンドでボコられてお終い。
 
第4試合
ケビン・ランデルマン× ― ○ロン・ウォーターマン
こういうとこで負けてしまうのがランデルマンだと思う。決め技はチキンウイングアームロック。
 
第5試合
ミルコ・クロコップ○ ― ×エメリヤーエンコ・アレキサンダー
これは今朝、夢で見た試合。アレキサンダーの試合見たこと無いのだけれど。背ぇ高いけどハイキック届くかな、ローでペースを作り、やっぱり最後はハイキック。
 
第6試合
ヴァンダレイ・シウバ○ ― ×近藤 有己
スタンドでは近藤優勢。シウバのパンチをかいくぐりながら、的確にあてていく。だがシウバに組み付かれてからは、パワーでねじ伏せられ、最後はガードポジションながら強引に打ってきたシウバのパウンドに沈む。って言う予想。
 
第7試合
ノゲイラ○ ― ×ヒョ―ドル
決勝はこの二人。ボクシング技術の上がったノゲイラはスタンドで互角の争い。そしてノゲイラが引き込む形でグラウンドへ。前回と違って、きちんと手首を掴んだ状態でグラウンドになったため、ヒョ―ドルは思うようにパウンドが出来ず。二試合目という事でスタミナの問題もある。最後は三角締めが決まり、ヒョ―ドル失神。
 
だいぶ希望が含まれている予想でした。めちゃくちゃ間違っていても、許して。

小説、村山由佳「きみのためにできること」を再読。何回目だろう?
初めて読んだ時は、村山由佳の作品としてはそこまで好きじゃなかった。
涙を流すような感動は無い。ある意味で「現実感の無い」究極の純愛を描いたり運命に翻弄されるように展開する他の作品と違って、この作品はあまりにも「普通」だ。
だけど、村山由佳の作品の中で一番何回も読みかえしている。そしてその度に、好きになっていく。それは「普通」だからこそだろう。
主人公の高瀬は、テレビ製作会社で音声技師として働く22歳だ。高校時代から五年も付き合っているピノコと言う彼女が居る。遠くに居てなかなか会えないが、メールで繋がっていた。
だが高瀬は撮影で同行した女優、鏡輝子に惹かれるようになる。ピノコの事を大切に思いながらも、やがて高瀬は鏡に対して特別な感情を抱き、やがてそれは恋だと自分でも認識するに至る……。
これが僕なりに書いた粗筋だが、本当にもどかしい。これだけ読んだら、本当に在り来たりで、どこにでもありそうな作品に見えてしまうだろう。だがこの「普通」を丁寧に描き、非凡な作品にしてしまうのが村山由佳の手腕なのだ。
作中、本当に最後まで主人公の彼女、ピノコは出てこない。もともとなかなか会えないという設定だが、たまに会ってデートしたと言う記述は出てくるものの、そのシーンは飛ばされている。メールの文章だけで彼女の存在は描かれている。
対して鏡輝子は、主人公高瀬の次ぐらいによく出てくる。最初高飛車な女だと思っていた高瀬が考えを改めるのも、鏡とぶつかった時だ。鏡は作中、常に高瀬と「手の触れられる距離」に居る。そして高瀬は、徐々に鏡に惹かれていく。
普通の物語の中でこそ、鮮明に浮かび上がってくる作者の描きたかったもの。
多くの失敗と苦悩の中で、高瀬が成長し、気付いたこと。
メールでは届かない想いがあるのだ。
人は孤独だ。一人だ。それでも愛する人と抱き合う時、その痛みはゆっくりと和らいでいく。