青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 今日は、バレーボールの新人大会でした。
 結果は0勝2敗と惨敗で、コート決勝にすら進めませんでした。
 それでも、決勝を勝ち上がったチーム相手に、21−25、20−25と善戦したことは評価に値する気がします。
 でもやっぱり結果が出ないんですよね。
 だから、結果を見ると、「よく頑張ったけど、ダメだったね」的な感じなんですよ、まだまだ。だから、僕も含めてやっぱりバレーボールに対する覚悟が足りないんだと思います。
 



 これで今の主顧問の先生との大会はおしまい。次は来年度、4月になります。
 だからこそ、知らないことだらけで、不安なことがたくさんありすぎる〜。



 それでも彼らは前を向いて歩いていこうとしているので、それをしっかり応援してやることが大事なんだと思います。できるかな?自分・・・。




 帰りは久々に国分寺によって、肉丼を食べてきました。満足満足。

 そしてかつていきつけだった本屋で、この本を購入。
 

社会の真実の見つけかた (岩波ジュニア新書)

社会の真実の見つけかた (岩波ジュニア新書)





 帰りの電車で読んで一人でにやけていました。




 アメリカの兵隊の作り方。凶悪な敵、被害者意識、愛国心、この3つが戦争を作るための3つのステップ。そして、国民に愛国心を強制させ、国家の思うがままの法律を作らせる。その法律が、例え国民の自由を奪うものであろうとしても、「正義」と「愛国心」でそれを強制し、従わないものには「非国民」のレッテルを貼る。




 こうして国家が国民を思うがままにコントロールできたアメリカは、法律によって国民の表現の自由を奪い、新自由主義を強行して、教育に市場主義を導入し、格差を容認。結果、落ちこぼれた人間を兵隊にしていく。しかも、落ちこぼれだと言われている人間ほど、愛情に飢えているから、うまい話にコロッと乗っかってしまう・・・。





 愛情に飢えている





 うちの生徒じゃん





 そうすると、急に笑えてきたんですよね。そうか、彼らが社会の波に流されて、不幸な人生を歩んでいく典型事例なんだな、それに気づかないと・・・って思うと、本当に笑えてしまいました。





 しかも、アメリカがやっていることは、今日本がやっていることと変わりない。実際植民地でしょ?って言われたら、「そうかも」って思ってしまうほどだ。





 特に、アメリカで教育の市場化が進んでいる現状は、さすがにルポを書いているだけあって克明。教育の市場化がいかに社会を腐らせているか、が本当に分かりやすく、淡々と描かれています。





 僕は、うちの生徒に、「お前らは本当にその日暮らしだな」とか「言い訳が多い」とかよく言うのですが、
 「その日暮らし」=成果主義の結果だし、「言い訳が多い」=上っ面のことしかいえない、夢を追うにも社会や環境がそれを許さない結果だと思うので、結局悪いのは、政府だし、その政府をのたばらせている大人たちなんだよね。それとそれに目をつぶっている僕を含めた教師たち。




 でも僕は、「だからしょうがない」、「大人が悪いんだから、てめーらで何とかしろ」、そんな高校生だったら、そいつを張り倒してやるつもりです。「その口先だけの性格をてめー自身で直すことが先だろ」、そう思うわけです。
 もはや教育にも社会にも未来はありません。目先の結果=テストの結果や進学実績が絶対となりつつある現状の中で、真に人間教育をすること、これが僕の教育の目標です。それを東京都の教員がじゃまするようだったら、僕は東京都の教員をやめるだけの話だし。子どもにはかわいそうだけどね。その覚悟だけはここに刻んでおこうと思います。




 とにかく今日の試合と、主顧問の異動と、この本を読んでそう思いました。