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2011/03/16

MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説

MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説が反響を呼んでいますが、これを執筆したOehmen氏は原子力の専門家でなく、内容が必ずしも正確でないことが指摘されています。そこで、MITの名前で広がってしまった責任を取るかたちでMIT原子力理工学部(NSE)の学生有志が学部の協力を受けてmitnse.comを立ち上げ、改訂版を公開しました。

これをGoogle Docsを使って複数人で協力して和訳し、さらに注をつけたので、以下に掲載します。翻訳と校正の過程はGoogle Docs上の記事を直接見ればお分かりいただけると思います。

注意: この記事は福島第一原発の最新の状態を解説したものではありません。福島第一原発事故関連で日本語の良質な記事・ニュースソースをご覧ください。また、この記事のほかにも様々な記事が翻訳済みです。翻訳記事の一覧はMIT原子力理工学部による原子力発電の解説(翻訳)にあります。

目次

前書き

この記事はもともとMorgsatlargeで書かれたものです。記事の内容はMIT原子力理工学部が運営、維持しているmitnse.comに取り込まれました。NSEのメンバーは、元記事を編集してきた他、今後はコメントに返信したり、情報を更新・追記したりしていく予定です。詳しくはmitnse.comをご覧ください。

注意: 元記事のタイトル(Why I am not worried about Japan's nuclear reactors.)は当サイト著者らの意向に沿ったものではないことに注意してください。著者らは状況を注視しており、進展があるごとに事実を紹介していきます。元記事を完全に否定したり消したりしなかったのは、福島原発で起きていることの大まかな背景を説明するための、よい出発点になると考えているからです。

今何が起こっているかを説明する前に、少し基礎をおさらいしましょう。

福島原発の構造について

福島の原発はBoiling Water Reactor (BWR)と呼ばれるタイプで、沸騰した水の蒸気によってタービンを回すことによって発電する仕組みです。核燃料が水を熱し、水が沸騰して蒸気を作り、そして蒸気がタービンを回すことで電気を作ります。蒸気はその後冷やされ、液体の水に戻って、また核燃料で熱せられるのです。この機構はおおむね285℃で作動します。(訳注:下図のように水が液体=青気体=赤の状態で循環しています。)

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/arc_at_dmz/20110317/20110317001522_original.jpg

お客さまがアクセスしようとしたページが見つかりません。Page Not Found | 東京電力

核燃料には酸化ウランが用いられます。酸化ウランは2800℃近い高い融点を持つセラミック燃料で、ペレットと呼ばれる直径高さ共1cm程度の円柱状に焼き固められたものが用いられます。ペレットは一直線にまとめられ、燃料被覆管内に堅く封じられます。(訳注:下図で手のひらに載っている黒いものがペレット、銀色の長い棒が燃料被覆管です。)この燃料被覆管はジルカロイ(ジルコニウム合金)製で、1200℃で溶融します。この管の両端をとじたものが燃料棒と呼ばれています。燃料棒は束ねられ、数百本で一つの炉心となります。(訳注:Wikipediaによれば、正確には、BWRでは燃料棒を百本弱束ねたものが燃料集合体、燃料集合体をさらに数百本束ねたものが炉心と呼ばれるそうです。)

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ae/Nuclear_fuel_pellets.jpeg

燃料棒 - Wikipedia

ペレット状の固体燃料(酸化物系セラミック複合材)は核分裂の過程で生じる放射性核分裂生成物を閉じ込める一つ目の防壁となります。ジルカロイによる被覆管は放射性燃料を炉の他の部分とわかつ二つ目の防壁です。

そして、炉心は圧力容器の中に配置されます。圧力容器は鋼鉄製の厚い容器で、内部の圧力は作動時7MPa(だいたい1000psi─訳注:重量ポンド毎平方インチ、日本人には馴染みの薄い単位ですね。)程度ですが、事故が起きたときの高圧に耐えられるよう設計されています。この圧力容器は、放射性物質の拡散を防ぐ三つ目の防壁です。

圧力容器、パイプ、冷却剤(水)を含むポンプは、原子炉における主要なループ構造を形成し、格納容器に格納されています。この構造が、放射性物質の拡散を防ぐ四つ目の防壁です。格納容器は空気が漏れないように密閉されており、鋼鉄とコンクリートからなる大変厚い構造体です。この構造は「仮に炉心溶融が起きてしまったとしても炉心を構造内部に完全に永遠に封印する」というたった一つの目的のために設計され、建造され、テストされています。封印をさらに完全なものにするために、格納容器の周囲は大量の厚いコンクリートで覆われており、これは第二の格納容器と呼ばれています。(訳注:五つ目の防壁に相当します。)

これまでにご紹介した主たる格納容器と第二の格納容器は原子炉建屋に格納されています。建屋は外側の殻であり、外界の天候の影響をシャットアウトし中に何もいれないようにしているものです。(これは福島の原発において爆発で損傷を受けた部分です。詳細は後述します。)

核反応の基礎

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/arc_at_dmz/20110317/20110317004836_original.jpg

ウラン燃料は熱を中性子誘導による核分裂により生み出します。ウラン原子はこの核分裂によってより軽い原子(つまり核分裂生成物)に変化します。この過程で熱とより多くの中性子(原子を構成する粒子の一つ)が放出されます。これらの中性子の一つが別のウラン原子に衝突したとき、その原子が分裂し、より多くの中性子を生成し、これらのプロセスが同様に続いていきます。この一連の過程は原子核連鎖反応と呼ばれています。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/arc_at_dmz/20110317/20110317011511_original.jpg

通常の状態、すなわち原子炉がフルパワーで稼働している間は、炉心内部の中性子数が安定し(すなわち同じ個数のままで)、その原子炉は臨界状態となります。

非常に大事なのが、原子炉内部の核燃料は決して核爆弾のように核爆発したりしない、という点です。チェルノブイリでは、圧力が極端に高まり、水素爆発が起きて全ての構造が崩壊したことによって原子炉が爆発し、溶融した炉心の物質が周囲に飛散したのです。注意しておきたいのは、チェルノブイリ原発が周囲への防壁としての格納容器を持っていなかったことです。日本でチェルノブイリのような事態が起きてこなかった、そして、起きないであろう理由について、以下で議論します。

原子核連鎖反応を制御するために、原子炉運転員は制御棒を使います。制御棒は中性子をよく吸収する原子であるホウ素でできています。BWRの通常の操業時、制御棒は臨界状態での連鎖反応を維持するために使われます。また、制御棒は原子炉を止める、すなわちパワー100%の状態からパワー7%の状態(余熱、すなわち崩壊熱)まで落とすのにも用いられます。

余熱は核分裂生成物の放射性崩壊により生じます。放射性崩壊とは、核分裂生成物が放射線(アルファ線、ベーター線、ガンマ線、中性子線)を放出しながら安定化する過程のことをいいます。原子炉内部では、セシウムヨウ素を含む多くの核分裂生成物が生じます。余熱は、原子炉停止後から時間をかけて冷やして取り除かなくてはなりません。この冷却システムは、燃料棒がオーバーヒートすることによって、放射性物質の漏洩に対する防壁として働かなくなるのを防ぐ役割を担っています。原子炉内部の崩壊熱を取り除く冷却システムを維持することは、津波の被害をうけた日本の原子炉において即座になされなければならない課題です。

これらの核分裂生成物の多くがものすごい速さで熱を発生して崩壊していきます。たとえば「R-A-D-I-O-N-U-C-L-I-D-E」(放射性核種)と紙に書きつけている間にも、それらは無害になります。セシウムヨウ素ストロンチウム、アルゴンといった他の物はよりゆっくり崩壊します。(訳注:これが、原子炉の外でセシウムヨウ素ばかりが検出されている=それ以外の重い生成物が検出されない理由です。ものすごい速さで崩壊する原子は原子炉の外に出る前に崩壊してしまうため、観測されません。)

2011年3月12日の福島で起きたこと

主な事実は次のようにまとめられます。日本を襲った地震は原発建設時に想定された最も酷い地震よりも数倍強いものでした。(マグニチュードは対数的に効いてきます;例えば8.2と今回の8.9の差は0.7倍ではなく5倍です訳注:元記事の誤りと思われます。単純に差を取ると8.9-8.2=0.7ですが、地震が及ぼすエネルギーの差を得るには10の累乗を計算する必要があります。元記事は10の0.7乗を計算して約5を得ているようですが、正しくは10の0.7×1.5乗を計算する必要があり、エネルギー比は11.2201…です。詳しくはWikipediaの記事をどうぞ。

地震が襲った時、原子炉はすべて自動的に停止しました。地震が起きて数秒以内に制御棒が炉心に挿入され、核分裂連鎖反応は止まりました。いまのところ、冷却システムによって通常の稼働条件下での全出力熱負荷の約7%にあたる残留熱を取り除く必要があります。

地震により原子炉の外部電力供給が破壊されました。これは外部電源喪失と呼ばれ、原発にとって対応が難しい事故です。原子炉とそのバックアップシステムはこの種の事故に対応するために、非常用電源システムを持つことで冷却ポンプの動作を保つように設計されています。外部電源を喪失した場合、もちろん発電所は停止していますので、発電所自ら発電して冷却システムに給電することはできません。つまり冷却ポンプが使えなくなってしまうのです。

最初の1時間の間に、多重の非常用ディーゼル発電機からなる最初の一組が稼働し、必要な電気を供給しました。しかしながら、史上最大規模の津波によってこれらのディーゼル発電機が水浸しにしなり、故障しました。(訳注:このあたりの流れについては当記事に2011/3/17 16:28についたs.yさんのコメントが分かりやすいです。)

原発設計の基本的な考え方の一つは多層防護です。つまり、いくつかのシステムが落ちても、深刻な大事故に耐えうるように設計されています。一度にすべてのディーゼル発電機を壊す大規模な津波はそのような一つの想定ですが、3/11の津波はさらにそういった想定を上回るものでした。こんなこともあろうかと、技術者はさらなる防衛線を用意していました。原子炉のシステム全体を、密閉可能なように設計した格納容器の中に配置したのです。

今回、ディーゼル発電機が津波によって故障した際、原子炉運転員は非常用バッテリ電力に切り替えました。このバッテリは炉心を8時間にわたって冷却する電力を供給するバックアップシステムのひとつであり、そしてバッテリは役目を果たしました。

8時間後、バッテリが干上がり、残留熱をそれ以上除去することができなくなりました。この時点で運転員は冷却損失時のために用意された緊急手順にとりかかりました。これらの手順は、多層防護の考え方に沿って予め定められています。驚くかもしれませんが、これらの緊急手順は運転員の日々の訓練の一部に組み込まれています。

この時点で、人々は原子炉内部で炉心溶融が起きる可能性について議論を始めました。もし冷却システムが回復しなければ炉心は数日後に溶融し、格納容器の中に溶け出すと予想されるからです。「炉心溶融」という言葉は曖昧な定義を持ちます。燃料破壊という言葉のほうが燃料棒の被覆管(ジルコニウム)が欠損したことを表すには適しているでしょう。これは燃料が溶融する以前に起こり、機械的破損、化学的破損ないしは熱破損が原因となります。(過度の圧力、過度の酸化、過度の熱)。

さて、実際にはこの時点で起きている現象は溶融からはほど遠く、主要な課題は

  • 発熱を続けている炉を管理下に置くこと
  • そして、可能な限り長く燃料被覆管を無傷に保ち、中から放射性物質が漏れ出さないようにすること

でした。

炉心の冷却は重要なことなので、原子炉は多くの独立した、複数の冷却システム(原子炉冷却材浄化設備、崩壊熱除去、炉心隔離冷却システム、非常用液体冷却システム、緊急炉心冷却装置を構成するその他のシステム)を有しています。そのうちのどれがいつ故障したのかは現時点では明らかではありません。

今回は電力喪失によって冷却能力のほとんどが失われていました。そのため、運転員は残された冷却システムだけで出来る限り熱を除去しなくてはなりませんでした。しかし熱生成が熱除去のペースを上回れば温度が上昇し、水は沸騰してどんどん気化して圧力が上昇し始めます。そうなると、最優先すべきなのは燃料棒の温度を1200℃以下に保ち燃料棒の安全性を維持しながら圧力を管理できる範囲のレベルに保つことです。システムの圧力を管理できるレベルに保つために、蒸気(および格納容器内に存在する他のガス)は時々放出しなければなりません。このプロセスは事故時に圧力が対処できるレベルを超過しないように抑えるのに必須であり、原子炉圧力容器と格納容器はいくつかの圧力開放バルブを備えるよう設計されています。したがってこの時点から、圧力容器と格納容器を無傷で維持するために、運転員は時々蒸気を放出(訳注:ここにvent=ベントという動詞が使われています。官房長官の記者会見などで何度も聞いた単語ですね。)して、圧力を制御し始めました。

上述のように蒸気と他のガスが放出されました。それらのガスの一部は放射性核分裂生成物ですが、ごく少量しか含まれていません。作業員は放射性ガスを統制のとれたやり方(フィルタと気体洗浄装置を通したごく少量)で環境中に放出を始めたので、サイト上の作業員にさえ、安全上の重大なリスクを与えませんでした。この手順はその放出量が極めて微量であり、逆に蒸気を放出ずに格納容器の健全性を損なうような潜在的なリスクと比較した場合には、妥当なものだと言えます。

この間に、可動式の発電機が搬入され、ある程度の電力が回復しました。しかしながら、原子炉に注水されるよりも多くの水が沸騰し、排出されたため、残存している冷却システムの冷却能力が奪われていきました。蒸気を排出するプロセスにおいて、水位は燃料棒の最上部よりも低いレベルまで低下したかも知れません。いずれにせよ、いくつかの燃料棒被覆管の温度は、1200℃を超過し、ジルコニウムと水の間の反応(訳注:下図)を引き起こしました。この酸化反応は水素ガスを生成し、水素ガスが放出された混合蒸気と混ざり合いました。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/arc_at_dmz/20110317/20110317031335_original.jpg

これは想定されたプロセスですが、運転員は燃料棒の正確な温度や正確な水位を把握できなかったため、生成された水素ガスの量を知ることは出来ませんでした。水素ガスは極めて引火しやすく、十分な量の水素が空気と混ざると、空気中の酸素と急速に反応して爆発を生じます。排出プロセスのどこかの段階で、十分な量の水素が格納容器の内部に貯まり(格納容器の内部には空気はありません)、そして水素が空気中に排出されたときに爆発が発生しました。爆発は格納容器の外部で発生しましたが、原子炉建屋(防御機能はありません)の内部および周辺です。これに続いて同様の爆発が3号炉でも発生しました。爆発は原子炉建屋の天井と壁の一部を破壊しましたが、格納容器や圧力容器にはダメージを与えませんでした。これは予想外の事態でしたが、爆発は格納容器の外で発生し、原子力発電所の安全構造に危険を及ぼすものではありませんでした。

今回は、いくつかの燃料棒被覆管が1200℃を超えたため、ある程度の燃料損傷が発生しました。核物質それ自体は未だ無傷でしたが、それを覆うジルコニウムの殻は溶けて機能を失い始めました。この時点で、放射性核分裂生成物(セシウムヨウ素、等)が一部混ざりはじめました。少量の放射性物質(セシウムヨウ素)が大気中に放出され、蒸気中に検出されたことが報告されています。

原子炉の冷却が充分に行われなかった結果、原子炉内の水は蒸発し、水量は減少していきました。技術者は燃料棒の水面からの露出を避けるために海水(中性子吸収体としてホウ素を添加)を注入することを決めました。原子炉は停止していましたが、原子炉が確実に停止した状態を維持するよう念のためにホウ酸が加えられました。また、このホウ酸は、水中の残留ヨウ素の一部を逃げられないよう捕まえる副次的な効果を持ちます。

冷却システムに利用される水は蒸留され脱塩された水です。純水を利用する理由は通常運用において冷却水による腐食の可能性を抑えるためです。海水注入は、事故から復旧するときの浄化処理をより困難にしますが(訳注:現状では廃炉確定なのでいらぬ心配だろう)、炉心を冷却することはできます。

この海水注入プロセスによって、燃料棒の温度がダメージが生じないレベルまで下がりました。原子炉は長い間停止されていたため、残留熱は極めて低いレベルまで低下しており、プラント内の圧力も安定し、放出作業ももはや必要なくなりました。

記事掲載後の更新

3/14 8:15pm ESTの更新

東電のプレスリリースによれば現在1号機と3号機は安定した状態にありますが、燃料への損傷の程度は不明です。現地時間3/14 2:30pmの時点で福島第一原発正門における放射線の観測値が231μSv(マイクロシーベルト、2.31mrem=ミリレムに相当)まで下がっています。

3/14 10:55pm ESTの更新

2号炉で起こったことに対する詳細は未だ流動的です。2号炉に関して起こったことに関する後続の記事(訳注:日本語訳が済んでいません。)はより最新の情報を含んでいます。放射能レベルは増加していますが、どのぐらいのレベルまで達したかは不明です。

訳者後書き

この記事は、Google Docsを使って複数人で同時に翻訳と校正を進めました。よく打った文字が消えたり日本語が打てなくなったりしますが(笑)、それでも実用的な共同作業ツールとして機能しているWebアプリに、プログラマとして改めて感心しました。

一緒に翻訳を進めた匿名ユーザの方々、翻訳だけでなく図表を作ってくださった @hoshimi_etoile さん、元記事翻訳者でもある @LunarModule7 さん、また、校正してくれた平山さんに感謝します。後続記事の下訳を作っていただいた @tyamadajp さんにも感謝します。こちらは周知の話が多そう、とのことですが、機会を見てまとめ直してアップします。次の記事に掲載しました。

更新履歴
  • 11/03/17 11:30 表記の統一、細かな誤訳の修正
  • 11/03/17 11:50 福島で起きたことの冒頭にマグニチュードについての説明を追加
  • 11/03/17 18:55 冒頭で当記事が最新の情報をカバーしたものでないことを明記、不適切な訳注を削除、訳語を変更
  • 11/03/17 19:40 マグニチュードとエネルギーの関係が誤っていたので訳注を追記

たてのんたてのん 2011/03/17 10:46 非常に分かりやすく、不安を取り除くに十分に足る内容でした。作成された方々と、翻訳してくださった方々、ありがとうございました。一点修正です。『例えば8.2と今回の8.9の差は0.7倍ではなく5倍です』⇛『例えば8.2と今回の8.9の差は1.7倍ではなく5倍です』

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/17 11:54 ありがとうございます。お役に立ててよかったです。当該箇所、分かりづらかったので訳注を足しました。

t、kt、k 2011/03/17 14:28 馬鹿なの?
>今回は、いくつかの燃料棒被覆管が1200℃を超えたため、ある程度の燃料損傷が発生しました。
>核物質それ自体は未だ無傷でしたが

>この海水注入プロセスによって、燃料棒の温度がダメージが生じないレベルまで下がりました。原子炉は長い間停止されていたため、
>残留熱は極めて低いレベルまで低下しており、プラント内の圧力も安定し、放出作業ももはや必要なくなりました。

それとも高熱で燃料棒が70%逝ってるって報道はデマ?

BあやBあや 2011/03/17 15:46 改定前のものも読みましたが、注釈や図がついて、より理解しやすくなりました。
ありがとうございます。

>t、kさん
この文章は事故後すぐに書かれたもので、今は大きく状況が変わっています。

anonymous cowardanonymous coward 2011/03/17 15:46 t、kさん
おそらく原文ではニュースに基づく更新がされていないだけでしょう。

s.ys.y 2011/03/17 16:28 >原子炉とそのバックアップシステムはこの種の事故に対応するために、外部に非常用電源システムを持つことで冷却ポンプの動作を保つように設計されています。

「外部に」は不要。
ディーゼル発電機による非常用電源システムは原発敷地内にあり、外部電源喪失の後で動く。
(1)非常停止措置
(2)外部電源に頼る
(3)はずが地震で送電線破損
(4)ディーゼルに頼る
(5)が間もなく津波で故障
(6)バッテリーにより冷却を継続
(7)バッテリー切れ後は電源車に頼る
という順序で対処が行われた。

>(訳注:海外では、ここまで想定して訓練しておくことはあまり考えにくいのかもしれません。)

意味不明の訳注。緊急手順を訓練に組み込んでいない原発が日本であろうと海外であろうと存在するのか?
この文脈では"驚くかもしれない"のは一般人であって海外の専門家ではないだろう。

774774 2011/03/17 18:49 >この燃料被覆管はジルカロイ(ジルコニウム合金)製で、1200℃で崩壊します。
>それを覆うジルコニウムの殻は崩壊し機能を失い始めました。

言わんとすることは分かりますがこの記事に関しては話題からして崩壊=放射性崩壊ですからいらぬ誤解を防ぐために訳語は改めた方がよろしいかと。
原文のfailureなどが専門的にはどういう日本語に対応するか分かりませんが現在報道に現れている言葉では「溶融」なのでしょう。

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/17 18:50 > t、kさん
他の方も書いているとおり、当記事は最新の情報をカバーするものではありません。
誤解を招くので冒頭にその旨注記しました。

> s.yさん
ご指摘感謝します。いずれも同意し、当該箇所を消したり追記したりしました。

その他の方々もコメントありがとうございます。

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/17 18:55 > 774さん
ご指摘ありがとうございます。訳語を変えました。

ばばばば 2011/03/17 19:11 wikipediaには、Log_10(E) = 4.8+1.5*Mとあるので、
8.9-8.2=0.7のマグニチュード差があると、エネルギー換算だと
10^(1.5*0.7)=11.2201… 倍の差になる気がするのですが。

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/17 19:38 > ばばさん
Oh…係数忘れてました。元記事が間違ってますね。訳注追記しました。ありがとうございます。

マークマーク 2011/03/17 19:58 マークIは「仮に炉心溶融が起きてしまったとしても炉心を構造内部に完全に永遠に封印する」
対応にはなっておりません。
http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2010/12/65_12pdf/a05.pdf

tktk 2011/03/17 20:14 不安を煽るわけではないですが、最後の砦である「格納容器が破損」されている可能性がありると新聞に出ていたのですが、格納容器が破損されていてもチェルノブイリ事故のようにはならないのですか?
4号機は使用済み核燃料が「砦」の外で冷却されているので、水が蒸発して空焚き状態になると再臨海に達し、爆発する可能性もあると出ていました。そのために、ホウ素水を原子炉に注水しようと、現在努力している最中だとのことです。
5,6号機も4号機と同じで使用済み核燃料が「砦」の外で冷却されていて温度が徐々に上昇しているそうです。
チェルノブイリの場合は原子炉1つだけの事故なのでしょうか?
福島原発の同時に4機が重大事故になってるのを聞いていると、チェルノブイリ事故以上の惨事が起こるのではと不安になるのです。

マークマーク 2011/03/17 20:35 >tkさん
多少混同されているようなので色々調べてください。現状は何一つよい方向に進んでいません。
最悪4連チャン+使用済み+α
人類が未経験の事態です。
米軍が退避し、空母が近づかないのはそれなりの根拠があるからです。

yubafuyubafu 2011/03/17 21:21 ジルカロイの融点は何度なのでしょう?1850℃〜2200℃という記述が見つかりますが1200℃でmeltするのでしょうか。専門でないので的外れだったらごめんなさい。

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/17 21:51 > マークさん
> tkさん
初めに断っておきますが、僕は情報科学が専門で、原子力、こと原発に関して詳しいわけでは全くありません。
その上で僕の考えを書いておきます。

まず、1号機はBWR-3 Mark Iという型番の米GE社製原子炉です。これはマークさんが提示したPDFに書かれたAdvanced BWR(ABWR)より古い設計です。
翻訳記事で「仮に炉心溶融が起きてしまったとしても…」として言及しているのは格納容器のことで、これはBWRにもABWRにも備わっていますので、マークさんの批判は当たらないと思います。

さて、Web上で「BWRと新型(ABWRなど)の大きな差として、コアキャッチャと呼ばれる溶融した炉心を受け止めるパーツの有無がある」という言説が見受けられます。この言説の妥当性は海外のQ&AサイトQuora http://b.qr.ae/eDqcU4 でも問われており、僕もここの回答者と同様に妥当だと考えています。

この言説の続きとして、多くの場合「だから1号機は非常に危ない状態にある」という結論が導かれています。
しかしながら、Oehmen氏の元記事にあったコアキャッチャに関する記述が改訂版では完全に消えていることから、本記事は福島第一原発にコアキャッチャがないことを織り込み済みで書き直されたのではないでしょうか。
コアキャッチャがない場合に溶融した炉心が原子炉外に漏れ出す危険性が高くなるのは事実のようです。しかし、この記事に書いてあるように、また、Quoraの回答者が言うように、
・チェルノブイリ事故のような爆発で空中に核分裂生成物が飛散することはありません。
・格納容器が徐々に壊れていったとして、地中に核分裂生成物が漏れ出すまでには時間がかかります。

現時点では、この記事に書かれている原子炉自体の問題よりも、tkさんが言及されている使用済み燃料の再臨界のほうが懸念すべき事態のように思われます。
ただ、使用済み燃料の件に関しては本記事の扱う範疇を超えていますので、この欄であれこれ言うのは控えようと思います。

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/17 21:58 > yubafu
ジルカロイの融点、確かに1850℃と書かれているものがありますね。これは合金であり、金属の混ぜ具合が異なると融点も変わるんだろうとは思いますが、こんなに開きがあるのはちょっと不思議ですねぇ。
記事の主旨にはあまり影響がないので、専門の方の指摘を待ちたいと思います。

alumitealumite 2011/03/18 01:19 ジルカロイ、with a failure temperature of 1200 °C と原文にはありますね。融点は1800度くらいですが、1200℃くらいになると金属の性質が変化して破損しはじめる(「専門用語で脆化」と言うようです)、ということだと思います。

AmAm 2011/03/18 03:02 BWRでは軽水(重水ではない普通の水)が減速材の役割を果たし、核分裂反応に深く関わることについては全く言及していないようですが、これは重要ではありませんか?

HQL00515HQL00515 2011/03/18 06:17 アメリカから日本政府に原発用冷却材を提供するって話があったようですね。
想定外の事態が起きても、早く止める方法が何なのかとその準備が大事ということですね。

krnsirkrnsir 2011/03/18 12:25 翻訳ありがとうございます。

素人ですが、
こういった類の話で一番信用できないのは、格納容器があるから安全だというものです。格納容器があった場合に今回のような作業を行わず、燃料が臨界した場合でも問題ないと聞こえます。圧力に耐えられるようにしただけで、中で水素爆発が起きた場合は全く考慮してないのでないですか。(設計者の話はそう聞こえた)
つまりチェルノと同じか密閉が強いだけ爆発エネルギーも酷くなるのでないですか。現実に一部(図に描かれていない)は壊れたといわれそこからもれてます。格納容器自体の外に漏らさないは既に一部機能を失ってます。格納容器が安全だという話は工学的にそれを説明するか、シミュレーションの研究結果を出して頂きたいですね。もちろん給水を続け冷却装置が直れば状況は改善すると思います。

AmAm 2011/03/18 13:00 >krnsirさん
横から失礼します。
今回のような作業というのは海水注入による冷却のことでしょうか?で、あれば、その作業を行わなかった場合には臨界はしないはずです。軽水は冷却材と同時に減速材ですので。もちろん冷やさなければ炉心溶融するから冷やしてるわけですが。
また、記事の中でもおっしゃられているように、格納容器内には空気はなく、水素爆発は酸素がなければ起こりえない(水素爆発は水素と酸素の反応)ので、中での水素爆発というのは考えにくいものかと思われます。

SS 2011/03/18 19:52 中に酸素がないから水素爆発しないと聞いて疑問に思ってたんですが、
海水に酸素含まれてるのでは?

あと、水素の発生と水は無関係ですか?

hoshimi_etoilehoshimi_etoile 2011/03/18 22:50 >Sさん
海水中の酸素は濃度が十分低く、また酸素と水素が反応するためには反応温度が水の沸点を超えない限りはおこらないと考えられます。水素爆発するためには適切な水素と酸素の比率(だいたい2:1)となる必要がありその条件が容器内で起こるとは極めて考えにくいと思います。

sorasora 2011/03/19 00:50 いくつか質問です。

・堅牢な格納容器が存在するということは、チェルノでいう石棺の様なものに最初から覆われているという理解でいいですか?

・海水注入によってどうせ廃炉が決定するなら、最初から溶けた炉心は放置しておいて
 格納容器の中に閉じ込めておいた方が水素爆発や放射能を持った水蒸気流出などの危険性も少なかったのでは?
(コアキャッチャーが無いので格納容器破損の恐れがあるから冷やしている?)

・海水は水なので、格納容器内で何らかの化学反応によって酸素、水素が生成→爆発→格納容器大破 の可能性は?
 水素:酸素=2:1 でないと爆発しないというのは間違いだと思います。
 例えば水素の入った試験管にマッチの火を近づければポンッと爆発しますよね?
 全体の体積比が2:1でなくとも、水素分子2つと酸素分子1つが爆発反応を起こすことは考えられます。

・もし格納容器が大破した場合の被害について確実なソースを持っている方はいますか?
 自分が聞いたのはチェルノの時は50km圏外なら大丈夫というものでしたが自信が無いので…


長文失礼いたしました。

uno8192uno8192 2011/03/19 05:25 横槍で申し訳ない。

私も門外漢であり、知識も浅薄な中、今回のことで色々と調べ、更にここを読んで判断した範囲ですが…

>sora

・格納容器≒石棺という考え方は、放射性物質の封印と放射線遮断という観点で、広義的には正しいでしょう。

・海水注入などの処置については、仰る通り炉心溶融による容器損壊を防ぐための冷却も理由のひとつですが、
 一方で放射性物質や放射線の流出を防ぐために水没させようという、言ってみればある種の「柔らかい石棺」
 としての機能も考慮されているようです。

・水素爆発を懸念されていますが、格納容器内では酸素は発生しません。
 http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/arc_at_dmz/20110317/20110317031335_original.jpg
 という化学式が論文中にありますが、この水素発生のメカニズムで表されているように、
 ジルコニウムが高温条件下で水と反応して水酸化ジルコニウムへと変化する「余り」が水素ですので、
 酸素はジルコニウムと既に反応しており、気体としては発生しないのです。

 また、「水素:酸素=2:1でないと爆発しない」というのは間違いではありません、これは正しいです。
 では比率が違えばどう反応するのか?というと、爆発はせずに燃焼します。

 ここでいう水素爆発というのは、水素爆鳴気と呼ばれる状態において発火することを言うのですが、
 水素:酸素=2:1で「十分に混ざり合った」状態こそが、水素爆鳴気と呼ばれるものなのです。
 理科の実験で試験管に溜めた水素に火をつけてポンッと鳴るのは、溜めた水素の一部が
 極僅かながら、大気中の酸素と混ざってこの「水素爆鳴気」になっているからです。

 では「爆発せずに燃焼する」というのがどういう状態かというと、これはガスコンロとガス爆発の関係に似ています。
 ガスコンロでは、ノズルからガスが吹き出していく端からどんどん燃焼していきますね?
 これが爆発せずに燃焼している状態です。
 一方でガス爆発は燃焼せずに空気中の酸素と程良く混ざり合った状態で引火することで発生します。
 これはガスにとっての「爆鳴気」状態と表現して良いでしょう。
 「水素爆鳴気」と表現したのは、爆鳴気が可燃性の気体には個別の比率で存在するためです。

 長くなりましたが、こうした理由から格納容器内での水素爆発は発生しないものと考えて差し支えないでしょう。
 チェルノブイリ事故で水素爆発が汚染拡大の引き金となったのは、このような封印構造が存在せず、
 水素が空気中で十分に爆鳴気状態となったためであり、現行の国内原発がそうはならないという根拠です。
 万が一にも格納容器内に隙間が出来るようなことがあったとしても、容器内は非常に高圧なため、
 外気が容器内に流入するようなことはなく、水素の方が容器の外に吹き出すことになります。
 ですので、格納容器が「爆発的に大破」して「チェルノブイリのような被害」が発生することは無いでしょう。

・こうした理由から格納容器や圧力容器の大破というのは発生しないと見られているのですが、
 それでもチェルノブイリを連想して被害範囲を想定したいということであれば、
 チェルノブイリ事故で退去・避難が指導された範囲は半径30km圏とされています。

上手に要約することができず長文とはなりましたが、不安に感じている皆さんの参考になれば幸いです。

MaimaiMaimai 2011/03/19 06:48 横レス失礼します。
>Soraさん
・堅牢な格納容器〜
チェルノブイリの石棺は6mだそうですが、こちらはコンクリート製です。
福島第一原発においては、コンクリート及び鋼鉄による格納容器が圧力容器の外側にあります。
※福島原発の構造について、の図を参照のこと

・海水注入によって〜
圧力容器が核燃料によって底が溶解する可能性もあります。穴が空いて水と反応し水蒸気爆発によって格納容器が内部から破損する可能性もあるため、それは避けた方が安全だという判断では。

・海水は水なので〜
酸素が水素と反応する場合、2:1を満たさなければ、爆発的燃焼ではなく『燃焼』が起こります。この場合、水が出来るのは確かですが燃焼速度は高くないようです。
参考:http://sci.la.coocan.jp/fchem/log/rika/3209.html

・もし格納容器が大破した場合〜
こちらはソースがありませんが、この50m圏内というのは爆発による圏内とは異なると思われます。
※以下、基本的に燃料自体(ウラン・プルトニウム)が漏れ出していないという前提です。
放射性物質で一番懸念されるのは、最も多く放出されるヨウ素131による被曝です。
チェルノブイリの事故後、被害が最も多かったのが甲状腺ガンであり、その原因が内部被曝したヨウ素131を含んだ甲状腺ホルモンとして取り込んでしまうためだったと考えられています。
ヨウ素131は半減期8.04日であり長期に残るものではないため、飛散は有限の距離に留まります。
実際のチェルノブイリやスリーマイル島での計測として、30km圏外では放射線計測で通常だったという報告があるため、避難距離はそれによるものだと思われます。
ただし、海沿いということもあって風速が高くなる恐れもあるということで、範囲を拡大したという判断ではないでしょうか。

SoraSora 2011/03/19 11:38 uno8192さん、Maimaiさん、ありがとうございます。

格納容器と石棺の関係についてはuno8192さんの仰るように、役割として同じかどうかという質問でした。
言葉足らずで申し訳ありません。

そのほかの回答について、とてもよく理解できました。ありがとうございます。
とにかく今の課題はむき出しの使用済み燃料棒なのですね。
作業員の方々を本当に応援しています。

RONRON 2011/03/20 16:08 Soraさん
外部にある使用済み核燃料のプールは消防車の放水により、次第に温度が下がっていることは報道により確認され、まず大丈夫だと思われますが、停止された原子炉内の余熱を下げるには原子炉は密閉されており、放水では無理だと思いますが、現在どのような形で冷却されているかご教示願えれば幸甚です。

SS 2011/03/20 16:14 >soraさん
大丈夫かどうかは、短期的にか長期的かで区別が必要だと思います。
http://livedoor.2.blogimg.jp/sean_imam/imgs/e/b/ebac8b66.jpg
画像は、数ある放射性物質の一つ、セシウム-137の汚染範囲です。
これだけを見ると、短期的にはそれほど影響がないらしいですが、セシウム-137の半減期は30年だそうです。

200km以上離れた場所でも汚染が集中しているのは、天候、特に雨によるものだと思います。
それも考慮して影響範囲を考えると、大部分は未知数かと

SS 2011/03/20 18:29 放射性物質の爆散などの大事には至らないという予想は、このまま原発を放置せざるを得ない状況になったとしても有効でしょうか?

changsukchangsuk 2011/03/21 11:38 参考書 「ネムノキは地震を予知する」(辛註・二日前に)鳥山英雄北大理:東京女子大名誉教授

(稲(稲 2011/03/21 15:52 「MIT原子力理工学部(NSE)の有志」と書かれていますが、正確には「MIT原子力理工学部(NSE)の学生有志」です。上の説明だと、MIT NSEの見解であるかのように読めてしまいますが、それはまずいと思います。

それから、1200 Cというのは、ジルコニウムと水の反応が自己触媒的に進む温度です。

arc_at_dmzarc_at_dmz 2011/03/21 21:24 > みなさま
時間が限られていますので、できる範囲での返信となりますがご了承ください。
コメント欄で提起された疑問に、またコメント欄で答えてくださっている方々に感謝します。

> RONさん
原子炉の冷却については、非常用炉心冷却装置(ECCS)が使われているものと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E5%B8%B8%E7%94%A8%E7%82%89%E5%BF%83%E5%86%B7%E5%8D%B4%E8%A3%85%E7%BD%AE

> (稲さん
ご指摘ありがとうございます。
仰る通りですので、記事冒頭に追記しました。
1200℃に関する説明もありがとうございます。了解しました。

toyayujitoyayuji 2011/03/22 00:24 図や写真入の解説はわかりやすいと思います。
より判りやすく、誤解のないように2つコメントを。

まず、最初にあるBWRの概念図は、Mark2型のもので、F1-1からF1-4はMark1型です。
最近テレビ等では、ちゃんとMark1の図や模型を使っているので、
Mark1に置き換えるか、Mark2である事を注記した方が誤解がないと思います。

次に、BWRの炉内圧を7MPaと表現していますが、一般人にもわかりやすく
「約70気圧」と書いてはいかがでしょうか?

私もリンク先のノートで原発関連の情報を公開しています。
こちらのサイトも紹介したいのですが、よろしいでしょうか?
よろしくお願いします。

jbjb 2011/03/22 11:20 圧力容器内の気圧7MPa(約70気圧)とは耐えられる最高の圧力で、正常運転時の圧力は1桁低いのでは? なぜな12日に1号炉の圧力が600KPa(約6気圧)に達したときのニュースでこの気圧は通常の1.5倍とあり、そのことから、正常時は4気圧と推測されるので。

T_OhtaguroT_Ohtaguro 2011/03/22 16:18 >圧力容器内の気圧7MPa(約70気圧)とは耐えられる最高の圧力で、正常運転時の圧力は1桁低いのでは?

原子力発電所のタービン・発電機と付属設備 (02-02-02-06)

<本文>
1.軽水型発電炉のタービンサイクル
 軽水型発電炉(以下「軽水炉」という)では、水を原子炉冷却材として原子炉容器内の炉心に送り、核分裂によって生じた熱を炉外に取り出す。加圧水型原子炉(PWR)では、原子炉容器を含む一次系全体を加圧器により約157気圧まで加圧して、原子炉容器内で水が沸騰するのを抑える。原子炉容器を出た水は蒸気発生器に入り、ここで放熱(熱交換)して一次冷却材ポンプによって原子炉に戻される。蒸気発生器では、この熱によりタービンサイクルからの水を50〜70気圧の飽和蒸気にする。このようにPWRでは、原子炉を直接冷却するループ(蒸気発生器→一次冷却材ポンプ→原子炉容器→蒸気発生器、以上を一次系と称する)とタービンサイクル(蒸気発生器→タービン→復水器→給水ポンプ→蒸気発生器、以上を二次系と称する)とが蒸気発生器を境として分離され、タービンサイクルと一次系とを分離しているのが特徴である( 図1 参照)。
 一方、沸騰水型原子炉(BWR)では、原子炉冷却材である水は約70気圧に保たれた原子炉容器内の炉心で加熱され沸騰し、飽和蒸気となって直接タービンに送られる。すなわち水は、原子炉容器→タービン→復水器→給水ポンプ→原子炉容器というループで循環する。このようにBWRでは、タービンへの蒸気を直接原子炉で発生させ、中間に蒸気発生器のような熱交換器がなく、タービンサイクルと一次系が同じであることが特徴である(図1参照)。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=02-02-02-06

T_OhtaguroT_Ohtaguro 2011/03/22 16:46 >上述のように蒸気と他のガスが放出されました。それらのガスの一部は放射性核分裂生成物ですが、ごく少量しか含まれていません。作業員は放射

性ガスを統制のとれたやり方(フィルタと気体洗浄装置を通したごく少量)で環境中に放出を始めたので、サイト上の作業員にさえ、安全上の重大な

リスクを与えませんでした。この手順はその放出量が極めて微量であり、逆に蒸気を放出ずに格納容器の健全性を損なうような潜在的なリスクと比較

した場合には、妥当なものだと言えます。

 「蒸気を放出ずに格納容器の健全性を損なうような潜在的なリスク」と比較したことは誤りと考えられます。


>今回は、いくつかの燃料棒被覆管が1200℃を超えたため、ある程度の燃料損傷が発生しました。核物質それ自体は未だ無傷でしたが、それを覆うジ

ルコニウムの殻は溶けて機能を失い始めました。この時点で、放射性核分裂生成物(セシウム、ヨウ素、等)が一部混ざりはじめました。少量の放射

性物質(セシウムやヨウ素)が大気中に放出され、蒸気中に検出されたことが報告されています。

 「少量の放射性物質(セシウムやヨウ素)が大気中に放出」は、「ジルコニウムの殻は溶けて機能を失い始め」たことにより、
 「ジルコニウムの殻は溶けて機能を失い始め」たことは、「燃料棒被覆管が1200℃を超えた」ことによる。


>この間に、可動式の発電機が搬入され、ある程度の電力が回復しました。しかしながら、原子炉に注水されるよりも多くの水が沸騰し、排出された

ため、残存している冷却システムの冷却能力が奪われていきました。蒸気を排出するプロセスにおいて、水位は燃料棒の最上部よりも低いレベルまで

低下したかも知れません。いずれにせよ、いくつかの燃料棒被覆管の温度は、1200℃を超過し、ジルコニウムと水の間の反応(訳注:下図)を引き起

こしました。この酸化反応は水素ガスを生成し、水素ガスが放出された混合蒸気と混ざり合いました。

 「燃料棒被覆管が1200℃を超えた」ことは、「水位は燃料棒の最上部よりも低いレベルまで低下した」ことにより、
 「水位は燃料棒の最上部よりも低いレベルまで低下した」ことは、「原子炉に注水されるよりも多くの水が沸騰し、排出された」ことによる。


 よって、放射性核分裂生成物(セシウム、ヨウ素、等)が漏れ出すことを阻止するためには、
 「格納容器」から「排出」すべき「蒸気」の量は、「原子炉に注水される」量によって決めなければならない。

aaaaaa 2011/03/22 17:37 福島県の何町?

T_OhtaguroT_Ohtaguro 2011/03/24 17:20 3号機については、
逃し安全弁を開いた状態で、原子炉内へ給水するポンプを一旦止めたことが、事故が発生した原因であると考えられる。

http://www.geocities.jp/t_ohtaguro/20110311/03.htm

TakedaTakeda 2011/03/25 11:03 元東芝の格納容器の設計者、後藤政志氏によるとベントする先に福島原発ではフィルターはついていないそうです。
欧米ではあたりまえのようですので、日本の原発も当然ついていると考えてMITの方は作成したと思われます。
2011/03/23 院内集会 後藤氏レクチャー
http://www.ustream.tv/recorded/13509182

桜 2011/03/25 15:54 今回の「冷却水系機能不全」の原因が 耐震・耐波浪設計が不十分だったのか、それ以外の問題があったのか良く解りません。

メディアの論を比較的注意深く聞いてるつもりですが、その点を問題にした論はないようです。 
一度だけ「燃料タンクが破壊された」とする論がありました。 これは恐らく「自家発電機の燃料タンク」の事と推察しますが、現地の写真でも確かに岸壁沿いのタンク類が無くなっている様です。
そこで疑問が起こります。

?地震も津波も想像を超え規模でしたが、それでも地震・津波で鋼板製円筒型のタンクがアンカーボルトを破断し、連結された配管類をぶちぎって
 基礎から離脱するものでしょうか?

?東電の説明も釈然としません。 燃料タンクが空で、耐震上の慣性力が不足していたのでは
 ないでしようか? 即ち、前回の自家発電機稼働時以降の燃料タンク補充を失念していたと言う
 様な事はないのでしょうか?(そういうトラブルは自家発系ではしばしば見聞きします)


?バッテリーで8時間運転していたのであれば、各負荷設備は生きていた訳で、今回、外部電力による電力供給で
 冷却系の運転は容易に可能であるはずなのに、これ程手間取っているのは、炉停以降冷却系は運転された事が
 無かったのでは?

?ベント弁は空気作動(恐らく単作動式エアーシリンダー弁)の自動運転が出来ないため、手動で"開"動作をしたと報道がありましたが、
 これも、計装用空気のレシーバータンクに残圧がなかったのでは。 

?計装用電源も、自家発電機用燃料も炉停以降8時間もバッテリーで運転していたのであれば、
 自衛艦あるいは海上保安庁の艦船を接岸させて、直接供給する事が出来た筈なのに、
  どうも、今回のトラブルの原因には、設計上の問題ではない様に思うのですがどうでしょうか?

T_OhtaguroT_Ohtaguro 2011/03/25 20:48 >炉停以降冷却系は運転された事が無かったのでは?

福島第一原子力発電所のプラント状況について(午後9時現在)(PDF9.25KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1312-j.pdf
には、

1号機について、「非常用復水器で原子炉で蒸気を冷やしておりましたが、現在は停止しています。」とあり、
2号機について、「原子炉は停止し、原子炉隔離時冷却系で原子炉に注水をしておりましたが、現在、運転状態は不明であり、原子炉水位確認できない状態です。」とあり、
3号機について、「原子炉は停止し、原子炉隔離時冷却系で原子炉に注水をしております。」とある。

http://www.geocities.jp/t_ohtaguro/20110311/04.htm

T_OhtaguroT_Ohtaguro 2011/03/27 19:37 福島第一原子力発電所3号機の事故発生原因については、
逃し安全弁を手動で開き、原子炉の圧力を下げていることにより、
沸点が降下し、蒸発が促進されているにもかかわらず、
水を原子炉内へ給水するポンプを一旦止めたことにより、
燃料棒の最上部よりも低いレベルまで水位が低下し、
燃料棒の最上部などについては、空気だけでは冷却できず、1200℃を超え、
酸化〔Zr+4H2O=Zr(OH)4+2H2〕により、被覆管肉厚の減少が起こり、水素吸収により脆化し、
被覆管温度が1200℃以上、被覆管肉厚の減少が15%を上回り、被覆管の破砕が起こり、
放射性物質(セシウムやヨウ素)が被覆管外に漏れ出し、
水蒸気、水素と共に放射性物質(セシウムやヨウ素)をも排出するに至ったものと思われる。

もと技術者もと技術者 2011/03/31 17:41  以前、原子力発電所に努めていました。
この文章は、かなり誤りがあると思われます。

・バッテリーでは、冷却をする機器を動かすのは不可能です。せいぜい、制御室の予備電源にしか使えません。
・非常用炉心冷却器、その他は海水の熱交換器が必要です。その海水熱交換器が、すべて津波で流されたか、
水没してしまい、どうにも利用できなくなった
・電源を必要としない炉心の蒸気で駆動する原子炉隔離時冷却系でどうにか2日ほど耐えていたが、熱交換ができないので
2日後に水素爆発

というストーリーだと思います。

ひかるひかる 2011/04/04 18:23 目に見えることは人間の力で改善できるが、目に見えないことを解決しなければ、真の復興にはならない。そして、それ以上の惨劇を繰返さなければならなくなる。
私たちが、今、しなければいけないことは、『救世主スバル元首様』に、救いを求めることだ。
  もう、時間がない!!
http://www.kyuseishu.com/

ガイガータイムズガイガータイムズ 2011/07/14 20:13 放射能時代を生き抜く為の電子新聞
「ガイガータイムズ」創刊

http://ggtms.com

活用いただければ幸いです。

なゆなゆ 2012/01/11 21:55 はじめまして。とてもわかりやすいです!自分も脱原発のブログをしているので、参考にさせて頂きます!!一言だけ言わせてください、原発はいらない!!!

ミカエルミカエル 2012/08/28 00:23 メルトダウンと言う言葉をマスコミが使いたがるのは視聴率?
実際は原子炉の燃料は二酸化ウランを焼き固めたセラミックであって
金属ではない、その時点で溶け落ちるのでなく先に熱崩壊によって粉々になるはず。
それが集まると中心部の熱の逃げ場が無くなって溶ける。
少なくともスリーマイル事故の経過を検証すれば解ります。
ジルカロイの酸化反応は900度を越えるあたりから始まるはず、まずは800度で剥れ始める

脱原発派は結構ですが
炉にはPWRとBWRが有るのが解りますか?
PWRなら水素爆発でも耐えられた、理由はスリーマイルで格納容器内部で水素爆発を起こしてますが
福島の様な事態は避けられましたから。
少なくともBWR特有の問題です。

一般人一般人 2013/06/15 21:38 凄い、エセ解説の見本だ
日本の権威ある科学者の実態が明らかに
大変参考になった

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