Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

現代の名碗

artscene2013-10-14

川喜田半泥子加藤唐九郎、金重素山、
三輪壽雪、岡部嶺男、鈴木藏、樂吉左衛門から
若手作家まで


2013年9月14日〜2014年1月5日




9月14日(土)〜 2014年1月5日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし祝日は開館)、祝日の翌火曜日、年末年始[12月28日〜2014年1月1日]

 茶碗は桃山時代に国産品が茶の湯の場に登場して以来、400年以上の年月をかけて先人達が追及してきた日本独特の造形性をあらわす器です。一碗を喫する行為を禅的精神と同化させ、用のあるべき様を探求した千利休は、無作為の作為を求めて長次郎にその造形化を託し、あるいはまた利休没後二十数年後には、稀代の数寄者本阿弥光悦が利休好みから離脱し、個性を表出させた侘び茶に適う茶碗を造り出しました。光悦の茶碗は豊かな人間性と心の自由を感じさせる造形ですが、個性の発露を近代的自我の現れとみることもできるように思います。
 「現代の名碗」展は、近現代の作家たちによる茶碗を通して、そこに映し出される個性、時代性を展望する試みです。川喜田半泥子(1878-1963)の茶碗をはじめ、石黒宗麿(1893-1968)、加藤唐九郎(1898-1985)、金重素山(1909-1995)、三輪壽雪(1910-2012)、岡部嶺男(1919-1990)など物故の作家から、鈴木藏(1934-)、鯉江良二(1938-)、十五代樂吉左衞門(1949-)、隠粼隆一(1950-)、金重有邦(1950-)、川瀬忍(1950-)、さらに30代の若き作家にいたるまで、およそ40名の作家の茶碗をご覧いただきます。

展示作品リストをこちらからご覧いただけます(PDF)

樂吉左衞門 
加藤唐九郎
荒川豊蔵
加藤唐九郎作 「鼠志野茶わん 銘 鬼ヶ島」1969年 は11月19日(火)より展示となります。

展覧会概要

現代の名碗展 ―川喜田半泥子加藤唐九郎、金重素山、三輪壽雪、岡部嶺男、鈴木藏、樂吉左衛門から若手作家まで
会期 2013年9月14日(土)〜 2014年1月5日(日)
休館日 月曜日(但し9月16日、23日、10月14日、11月4日、12月23日は祝日のため開館)、
9月17、24日、10月15日、11月5日、12月24日の各火曜日
年末年始[12月28日〜2014年1月1日]
開館時間 11:00〜18:00  ※入館は17:30までになります
観覧料 一般1,000円、大学生800円、小・中・高生500円
※未就学児は無料
障害者手帳をご提示の方、およびその介護者1名は無料となります。
主催 公益財団法人 菊池美術財団
協賛 京葉ガス株式会社
関連イベント情報

講演会(1) 9月14日(土) 15:00より

講師:林屋晴三氏(東京国立博物館名誉館員)
「現代茶碗のあるべき様」

※予約不要・聴講無料(別途、展示観覧料が必要となります)

対談「出品作家と語る」 各回15:00より
?:10月12日(土)
  隠粼隆一氏(作家) + 林屋晴三氏

?:10月19日(土)
  金重有邦氏(作家) + 林屋晴三氏

?:11月2日(土)
  川瀬 忍氏(作家) + 林屋晴三氏

※予約不要・聴講無料(別途、展示観覧料が必要となります。)
※満席の際はお立見となる場合がございますことを予めご了承ください。
※講演会の前に有料にて呈茶をお召し上がりいただけます。詳細は下欄をご覧ください。

講演会(2) 11月16日(土) 15:00より

講師:林屋晴三氏(東京国立博物館名誉館員)
「高麗と和物の名碗を語る」