フライボーイズ」(2006年)を観ました。
ストーリーはよくありがちで、新鮮味はありませんが、
特にグダグダとしているわけではなく、普通に楽しめました。
空中戦シーンも、
カッコ良く見せたい所にCGを使っているだけなので、
最近の映画によく見られるCG依存症が見られず、
好印象でした。
登場する主な飛行機は、
フランスの名機ニューポールと、レッド・バロンことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンの愛用機として有名なフォッカーDr.Iでした。
珍しくフォッカーDr.1がザコ敵存在として描かれていましたが(こういうのは、ファルツD3やフォッカー D.VIIが担当するはず)、これはニューポールが二枚翼であるのに対して、Dr.1は三枚翼だから差別化を出したかったのではないかと言えます。
それにしても、第1次世界大戦を舞台にした航空映画くらい、
ドイツを主役にしてほしいものだ。
第2次ではナチスという悪の組織がいたから仕方ないけど、1次では善でも悪でもなく、
ひたすら国を守るために戦っていた空の勇者なんだから、
そこの所も考えてほしいものだ。
実際アメリカが手掛けた、ドイツを主役にした「ブルー・マックス」(1966年)や「レッド・バロン」(1971年)は面白かったんだから、頼むよ〜!!
少しはドイツにも、良い思いをさせてくれ!!
それにドイツは撃墜王が多くて、面白い話を色々残しているから、
作りがいがあるだろうし。


画像はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328515から。




ニューポール・17

時代や外見を考えると、「フライボーイズ」に登場したニューポールは、おそらくこの種類と思われる。
※ニューポール・23の可能性もある。

画像はhttp://www.military-aircraft.org.uk/ww1-fighter-planes/nieuport-17.htmから。


フォッカーDr.1

今回はザコ敵として複数登場しました。
フライボーイズ」でのDr.1の色は基本的に赤ですが、
ボス的存在の色は黒でした。

画像はhttp://flickr.com/photos/27146676@N06/2725495197から。



それとニコニコ動画によると、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンを主役にした映画が作られるようです。