幕末とフリーメーソン

昨日はワールド・サーフィン・フランス大会をライブで見ながらこの本を読破しました。
とりあえず、昨日の決勝戦です。

ところで、
坂本竜馬と言えば、知らない日本人はいないと思いますが、彼がどういう人間でどういう幕末の重要な事件に関係していて、どいういう死に方をしたでしょう?と聞くと???な人が多いです。
(最近は名前すら知らないという若者に出会った時には卒倒しそうになりましたが)
そして、現代の我々が知りうる竜馬の人物像はその殆どが司馬遼太郎の小説によるものです。
つまり、後世に作られたドラマなのですね。


ちなみに2010年のNHK大河ドラマはあの福山雅治主演の「龍馬伝」だそうです。上手く演じれば大ブレーク間違いなしですね。
しかし、最後の暗殺シーンは想像しただけでも痛ましいです。。

そういえば、竜馬はあたくしと同じ年齢で暗殺されたんでしたね。
あまりにも短い人生です。自分がこの年になると痛感します。


で、司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」で描かれた竜馬は、それはそれは男が惚れぼれするほど魅力があって、今の男子が持っていない男の魅力の殆どを持っていたように
書かれています。それは人気が出るはずです。
よって、歴史上の人気トップ3には織田信長と並んで必ず入ってきます。

しかし、これはあくまでも小説での話。

実際は、諜報員、つまりスパイだったという説がかなり有力です。つまり007のジェームズボンドです。
スパイというと、なにやら怪しいイメージですが、当時は電話もインターネットも新聞もなく、情報というのは全て人づてでしか得られませんでした。
しかも幕末の動乱においては、人から人に情報が伝わっていたわけで、それこそ諜報員というのは、新聞記者や、アナウンサーの役割も果たしていたのです。

そしてただのスパイではありません、そのバックには当時の世界最強大英帝国、そしてフリーメーソンがいたのですね。
竜馬は脱藩していますが、昔脱藩といったら、それこそ一族根絶やしという程の強烈な刑罰が家族に及ぶのですが、竜馬の家族にはまったくそんな刑罰は下ってない。
それに、当時ありえない程の大金をなぜか独りで動かしているし、大体ピストルや、株式会社の思想や、当時初のハネムーンや、議院内閣制やそういった英国の思想をわずか数年で日本に持ち込んでいるというのは
英国に行ったか、英国人から教わったから以外に考えられないからです。
いくら世紀の天才でもふつうに無理でしょう、今みたいにインターネットとか書籍とかまったくない幕末の時代なんですよ?ありえません。
ありえません、という事がまたまったく気づかなかいほど、司馬良太遼の小説に出てくる坂本竜馬は魅力的なのです。彼ならありえるだろうと、想像させてしまうのです。


さらに、この本では、明治維新は世界で最も成功した革命と言われる通り、その芸術的な革命であった「明治維新」を、プランニングから実行からすべて取り仕切ったのがフリーメーソンメンバー(グラバーとアーネストサトウ)という、非常に説得力のある論を膨大な証拠と精緻な考察から展開しています。
要するに、幕末〜明治の偉人達は彼らの手先だったというわけです。
明治の偉人は伊藤博文はじめ薩長の相当数の若者が英国に密航留学してますからね。
その密航もすべてグラバーがあっせんしたようです。
さらに、グラバーは岩崎弥太郎三菱商事創始者)と密接に関わっていたし、ある意味グラバーの創った貿易会社をそのまま岩崎が三菱財閥に育てたとも言えるし、あの高杉晋作だってグラバーに、英国渡航を嘆願したようです。

あたくしの実家の近くにグラバー邸というレストランがありましたが、あのグラバー邸からとっているのですが、とにかくグラバーは化け物だったのです。
カルロス・ゴーンは一企業を改革しただけでもすごいと言われるのに、グラバーは日本国家を根底から改革したのですからね。

最後に、この本は坂本竜馬の本当の暗殺者についてもほぼ確かな推測をしています。
未だに謎と言われている竜馬暗殺の真相ですが、
これは今までの新撰組とか、薩摩藩とかいうあやふやな推理ではなく、かなり正確だと思います。
しかしあたくしは正直ビックリ仰天しました。びっくり仰天だけれども、おそらく正しいと思いました。
犯人はだれかって?? 教えません。自分で本読んでください 笑


こうして考えると、この後の明治を駆け抜ける「坂の上の雲」の時代、そして戦後、現代と、日本の明治維新、昭和の戦争、戦後の復活と護送船団、そしてバブル崩壊、こういった日本の近代には必ず米・英の力が働いています。間違いなくです。
こういった事が点から線でつながり、世の中を理解する複眼思考がついてきますね。

あぁ、歴史はロマンです。

P.S余談ですが、こうやって書いた日記の下の欄に自動的にちゃっかり「竜馬がゆく」の広告がついている・・すばらしいマーケティングです。
逆にいやらしすぎて、ここからは買わないかとも思いますが。