城郭紹介・伊勢湾岸沿いの城持藩

今日は久しぶりにお城の画像を紹介しよう。今回は何時もの様に1つのお城に限らず、伊勢湾岸沿いに有った城持五藩のお城をまとめて紹介。先ず1枚目が徳川四天王の1人、本多忠勝によって興された桑名藩10万石のお城、桑名城の蟠龍櫓(外観復元)の画像。この櫓は、歌川広重東海道五十三次・桑名』の7里の渡し横のにも描かれている。2枚目は、一柳氏によって興された神戸藩5万石のお城、神戸城本丸跡から撮影した、天守台画像。3枚目は、富田氏によって興された津藩7万石のお城、津城(通称:安濃津城)の模擬隅櫓画像。当時を偲ばせる遺構としては石垣と堀及び、藩校有造館の正門の入徳門が移築現存しているのみ。4枚目は、古田氏によって興された松坂藩3万7000石のお城、松坂城表門跡から撮影した画像。この松坂藩(城)は吉田氏2代が治めた後、紀州藩領に編入され当地を統括する城代が置かれたが、長い年月の間に木造建築遺構の殆どは倒壊してしまい、明治維新を迎えた頃には石垣を残すのみと成った。5枚目は、九鬼氏によって興された鳥羽藩5万6000石のお城、鳥羽城本丸跡から撮影した天守台画像。1〜5のお城で何か気付いて頂けただろうか?東海道沿線上に大藩の徳川恩顧大名が置かれ、街道から離れ小藩として豊臣恩顧の大名が置かれており、徳川家の親密な藤堂家を除き、山側は全て親藩譜代及び天領に囲まれた形に成っているのだ。
桑名城
■神戸城
■津 城
松坂城
■鳥羽城