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ハイカロリー

Shin Yamagata

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2014-11-21

11月20日

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地面に座り込んで山の木を見ている男の横には小さなラジカセが置いてありそのラジカセから流れているのはメジロの声だ。男はそうやって山にいるメジロを呼び寄せ眺めている。その男の邪魔をするのはモズだ。モズがやってきたことによって30羽以上集まっていたメジロはほとんどいなくなってしまった。男はその話を別の話を挟み込みながら何度も繰り返し話すのは酒に酔っているからだ。しかし男はうれしそうに何度もその話を繰り返すのだからいったい誰に彼の話を止めることができようか。

2014-11-18

11月17日

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行列のできたうどん屋を通り過ぎたあたりで後ろから近付いてきた男に声をかけられた。「雨はいつから降っていますか?ちょっと前ですか?」「ちょっと前です。」「それは折り畳み傘ですか?」「そうですけど。」男はそれだけ聞くとうどん屋のほうへ歩き出した。わたしはここよりもっとたくさん人がいる場所へと向かっている。次の信号を左へ曲がらなければならない。次の信号はここからは見えない。どこまで歩けば見えてくるのかわからない。

2014-11-15

11月15日

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逆光だからかもしれない。すれ違うバイクの人がわたしに手を挙げた。こんなことは何年ぶりかわからない。わたしは慌てた。慌てて左手を挙げたのは手を挙げた人とすれ違う直前だ。相手は気付いただろうか。わたしに手を挙げたのはわたしがこの近所を原付に乗ってどこかへ行くおっさんより厚着をして膨らんでいたからだろうか。わたしは順光だから相手の姿がはっきりと見えた。そのとき太陽はわたしの原付のミラーの中にもあった。太陽は低い位置から手を挙げた男を照らしていた。わたしの記憶に残ったのは手を挙げた男がわたしと同じ黄色のグローブをしていたことだ。四時半頃のことか。

2014-11-14

11月14日

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トンネルの中で春まで過ごしたいと思うくらいにトンネルの中はあたたかい。

2014-11-10

4月14日

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モニターを眺めキーボードを打つ。外はよく晴れている。コマンドを押してシフトを押して。思い出してハガキを一枚書いた。住所は横浜だ。建物の名前が13文字もあり、書き始めてからそのことに気付いたものだから住所のバランスが崩れ、崩れたバランスは宛名を書くことによっても修復されず手遅れだった。何事もバランスだと常々思っていた彼はバランスを取り戻せなかったことを悔やみここからまだバランスを回復させる手はないだろうか、この空白に何か書き込めばバランスは回復されるのではないか、あるいは書き込む内容によって見た目のバランスを補うことも可能かもしれない。窓の外を眺めたいのにその部屋の窓はすべて塞がれている。

2014-11-09

9月5日

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久しぶりに駅前の喫茶店へ行き、この夏読みかけでもうすぐ読み終わりそうな本と図書館で借りたばかりの本のどちらから先に読みはじめようかと考えているわたしはもうすっかり8月のことを忘れ、この場所での生活を再開させようと見えない努力をしている振りをしてコーヒーを一口飲んだ。喫茶店にはいつもいる常連のお客さんがいて黙って本を読んでいる。何の本を読んでいるのかはわからないけれど本はいつ読みはじめてもいいしいつ閉じてもかまわない。外は雲が多く蝉は鳴いている。

2014-11-07

2月27日

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小雨の中を駅まで歩き、傘をさした

2014-11-05

6月12日

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空手道場から漏れる蛍光灯の白い光に明るく照らされている幹線道路沿いの広い歩道から住宅街へ入るとすぐにトウモロコシが植えてある畑がある。その畑の脇に植えてあるアゲハチョウの幼虫がいるみかんの木が街灯に照らされ、葉の上で動かずじっと夜の中に生きるアゲハチョウの幼虫を見たわたしは

2014-11-03

9月14日

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豆腐は買わなければならない。シュークリームは買う必要はないのだが買いそうになっている。今日はやけにレジが混み合っている。もう一つ何かを買わなければならないはずだったのに思い出すことができない、と店内を徘徊して、卵だった、と思い出したときにはシュークリームがかごの中に入っている。卵とは別の買わなければならなかったものの一つのすっかり忘れていた食パンを手に取りレジへ向かうとレジはさらに混み合っている。買い物を終え商店街を歩いているときに蜂蜜を買うのを忘れていたことを思い出したがもう戻る気にはなれない。

2014-11-01