最近の出来事

最近、またインターネットの調子が悪かったのだが、今日、やっと回復した。
というわけで、今日は、ブログが使えなった間のメモ。

やっとベンヤミンの「パサージュ論」を読了。夏からちまちまと読んでいたが、本当、長かった。膨大な文章の引用から成り立っているこの本は、読んでいるうちにその引用群に圧倒され、作者の意図を見失いそうになり何度も挫折しそうになったけれど、途中からその迷路のような感覚に酔ってしまえるようになってからは不思議な魅力を発揮し始めた。大体、ベンヤミンのほかに誰がこんな切り口で19世紀社会を論じることができただろう。また、19世紀社会論を哲学、歴史哲学にまで高めることができたのだろう。ここまでの広がりと斬新な切り口を目指さなければ、昨今流行のカルチュラル・スタディーズなんて、全く意味ないよなと強烈に感じた。自分の研究でしたかったことが久しぶりによみがえってきたけれど、それはどうも出来ないようだ。なんだか自己嫌悪。


10月30日にSHIBUYA-AXでのDOVESのライヴに行った。
セットリストは次の通り。
1.Snowden
2.Sky Starts Falling
3.Where We're Calling
4.Pounding
5.Black and White Town
6.Almost Forgot Myself
7.Sea Song
8.Eleven Miles Out
9.Ambition
10.Rise
11.Last Broadcast
12.Caught By The River
13.One of These Days
14.Cedar Room

15.M62 Song
16.Here It Comes
17.Some Cites
18.There Goes The Fear
期待したとおりの美しい音で、圧倒された。最初にテンポのいい曲が並んでいてノレたし、途中からは落ち着いた曲が続いて心地よい気分になった。欲をいえば、最後のほうでもう一度ノリのよい曲が入っていたらなと思わなくもなかったが、全体の構成から考えると非常に整っていてよかったのかもしれない。THE LAST BROADCASTとLOST SOULSからあんなに曲を演奏してくれると思わなかったし嬉しかったです。


最近観た映画
10月30日 渋谷シネクイントで「カスタムメイド10.30」を観た。
別に奥田民生木村カエラのファンじゃないんですけど、結構、楽しく観れた。一年前に本当にあった奥田民生の広島球場のライブと木村カエラ演じる歌手を夢見る女子高校生の物語があんまりリンクしない形で進行していく映画だった。無理に結び付けようとしないところがよかったのかも・・・。


他に家で観た映画(DVD)は、
ホワイト・ライズ
ジョシュ・ハーネットが、昔、愛していた女性(ダイアン・クルーガー)を偶然みかけたところから、彼女をあきらめられない自分の気持ちに気づいて、彼女の痕跡をたどるのだが、彼女の家にはなぜか全く違う女性(ローズ・バーン)がいて・・・・、という話。ジョシュ・ハーネットがダイアン・クルーガーの痕跡をたどっていく部分のせつなさみたいなものは共感して観ていたのだけれど、ローズ・バーンが出てきて、変にサスペンスじみてきて、うまい説明をつけようとしたあたりからストーリーがガチャガチャしてきてどうでもよくなってしまった。この映画のダイアン・クルーガーもきれいです。

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
荒唐無稽な話。いかにもどこかできいたことあるような、みたことあるようなストーリーの寄せ集めなんで、退屈といえば退屈に見えるかもしれない。けれどそこはあえてそういう風につくっているという感じなんで、逆に私は楽しかった。こういう映画、結構好きである。コミックっぽい色づけの画面がいい味だしている。

ブック・オブ・ライフ
ハル・ハートリーの映画は「ヘンリー・フール」くらいしか観たことないのだけれど、「ヘンリー・フール」が好きなので、この作品も観てみることにした。この作品は、1999年12月31日に黙示録に書いてある世界の終末を実現させることにためらいを覚える背広姿のイエス・キリストがテーマだった。ハル・ハートリーって普通の街の風景の中に、普通じゃないキャラクターと普通じゃないストーリーを自然にまぎれこませることがうまい監督だと思う。だからなんだろうか。私にとってこの監督の作品は、いつも大好きでたまらないというよりは、時々ぼんやり思い出しては考えてみるっていう感じ。この作品もなんか不思議に心に残りそうである。


あと、今日、「フレンチなしあわせのみつけ方」のDVDを観た。この映画は5月に映画館で観ているのだが、実は内容的には見直すほど好きってわけじゃなくて・・・。けれども映画の中で使われていた音楽はずっと気になっていたので、クレジットで調べることにした。もともとこの映画ではRADIOHEADの曲が多く使われている。映画館でこの映画を見ていたときも、観ているうちになんだか眠くなってきて、「いかん、このままでは寝てしまう」と思っていたところに、いきなりCREEPが流れて、しかも画面にジョニーデップまで脈絡なく現れたので、すっかり生き返ってしまった。その他にも、PARANOID ANDROIDのピアノバージョンとか(これ、いまだに見つけられないんだけれど、どこにあるのだろう?)、NO SURPRISES(これは一番好きな名曲である。)、NICE DREAMも使われていて、それらのシーンを見直すだけでも面白かった。ただし、探していたのは別の曲。今日、映画見直していて、改めてTHE VELVET UNDERGROUNDSUNDAY MORNINGは名曲かもと思った。(なんかこの曲聴くと、留学時代を思い出してしまう。)そして、ついにあった!Jonathan FireEaterのSTATION COFFEE。そうそう、ずっと気になっていたのは、この曲である。Wolf Songs for Lambsっていうアルバムに入っている曲らしい。早速、 AMAZONで注文した。来るのが楽しみである。