いつも月夜に本と酒

2016-06-30 「……鳥チンぽん」

「神さまは五線譜の隙間に」瀬那和章(メディアワークス文庫)

| 17:58

神さまは五線譜の隙間に (メディアワークス文庫)

神さまは五線譜の隙間に (メディアワークス文庫)

念願かなって、町の小さな調律事務所に就職した幹太は、業界内で「エスピー調律師」と噂される時子の助手として働くことに。シンプルな黒スーツに鋭い目つき、無愛想な態度――彼女の醸し出す雰囲気に臆する幹太だが、その天才的な手腕と真摯な仕事ぶりに尊敬の念を抱き始める。

依頼人が望む「音」を作るために奮闘し、ときにピアノと音に隠された謎を解き明かしていく時子たち。調律が終わり、ピアノに神さまがおりた瞬間、様々な依頼人の心に温かい奇跡が訪れる――。



えー。

これだけラブの気配を漂わせておいて、こんな何にもないラストなの? 

作者がMW文庫で出した二作が恋愛系だったのと(三作目は未読)、直前に読んだベタ甘な作品の余韻が残っていたのもあって、そういうイメージで読み始めた自分が悪いと言えば悪いんだけどさ……

いや、お仕事小説として、ハートウォーミングストーリーとしては申し分のない内容だったんだけどね。

芸術の分野に携わる仕事なのに、その性質上表舞台には一切出てこない調律師という仕事。それが如何に技術と感性の両方が必要かということがよく分かる内容で、とても丁寧な描写なので仕事の大変さと遣り甲斐も感じ取ることが出来る。

また、彼ら(主に先輩時子)の技術と気遣いが、芸術家肌で気難しいピアニスト達の心を溶かしていくストーリーは心温まるものだった。ラストもお仕事小説としては悪くない終わりだとは思う。

でも、やっぱり恋愛模様がね。

所長は散々ひやかしていたし、幹太本人も恋かどうか確かめるって言ってたのに、答えを先延ばしだけで終わるのはなんだかなあ。

いい話なのは間違いないけど、最後はモヤッとして終わった。

2016-06-29 「はいイタリアン消えた」

ドラマが最終回を迎えてバラエティのスペシャルばかりになって視る番組がないとパパンママンが嘆く季節がやってまいりました。

まあ、私は8時以降テレビを視ることがほとんど無いので関係ありませんがね。7時のニュースとDASH(日曜)は視るのよ

そういえば松井とポサダが出たらしいとんねるずの番組があったような。それは視たいな……ggr…… え? もうやった?

\(^o^)/

本気で知らなかった。如何に普段テレビを視ていないかが分かる(ノ∀`)





コスプレ御伽ねこむ、漫画家藤島康介氏と31歳差婚 (日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

藤島先生なにヤってんすか……。

おめでとうございます。

独身だったことが一番の驚き。

嫁と子供の為に稼がなくちゃならなくなってパラダイムレジデンスや新作の刊行ペースが上がる展開を希望。それが慰謝料と養育費にならないことを願うばかりですわ

「おかえりの神様」鈴森丹子(メディアワークス文庫)

| 18:00

おかえりの神様 (メディアワークス文庫)

おかえりの神様 (メディアワークス文庫)

就職を機にひとりぼっちで上京した神谷千尋だが、その心は今にも折れそうだった。些細な不幸が積もり積もって、色々なことが空回り。誰かに相談したくても、今は深夜。周りを見回しても知り合いどころか人っこひとりもいない。

……でも狸ならいた。寂しさのあまり連れ帰ってしまったその狸、なんと人の言葉を喋りだし、おまけに自分は神様だと言い出して……??

『お嬢、いかがした? 何事かとそれがしに聞いて欲しそうな顔でござるな』

こうして一日の出来事を神様に聞かせる日課が誕生した。“なんでも話せる相手がいる”、その温かさをあなたにお届けいたします。



マヨネーズ中毒になる神様と、チョコレート中毒になる神様の話。……嘘じゃないけど本題ではないな、すみません。

恋に悩む大人たちがやけくそ/諦め/ダメ元で思わず神頼みしたら、出てきた神様は狸だったりビーバーだったりそこらにいそうなチャラい兄ちゃんだったり、およそ神とは思えない存在で……という物語。

彼らは神様らしく助けてくれることはもちろん、ありがたい神託をくれることもない。してくれるの一緒に居て愚痴を聞いてくれることだけ。一応、責任感のない軽い助言くらいはしてくれるけど。

でも、その話を聞いてくれる人や感情の捌け口が一つ有ることが如何に貴重で助かる存在か、現代人ならば大なり小なり感じているはず。それを実践してくれる、とぼけた神様たちの様子に何だか無性にホッとする。

そして何よりこの話、とても甘い。ベタ甘ラブストーリーである。

一話目のほわほわして地に足の着いてない感じの女性・神谷さんに始まり、素直すぎる乙女男子に、小学生の思い出を未だに引きずる三十路の男女と、登場人物の顔ぶれを見て大人の恋かと言われると首を傾げるしかないが、人間恋をしたら大人も子供も関係ない。そして上手くいく恋愛模様はいつだって良いものだ。

失敗や挫折を努力で覆していく話の方が登場人物に感情移入出来たり心に響いたりするけれど、たまにはなんとなくで上手くいく話も良いよね。何せこれは神様が出てくる話だし。

甘味+温かい話で実に自分好みだった。

2016-06-28 「こんな美少女たちに囲まれて、ずいぶん恵まれた学生生活ね」

よかったマークありがとーございます(・∀・)b




三者三葉 第12話「もうパンの耳は卒業しますわ」

ドット柄くっそワロタwww

でもバカ食いを除けば双葉が一番女子力高いよね。

特別なことは何もなく終わるのがこの作品らしくて好き。

でも結局卒業しないんかい(^^;

「都市伝説系彼女。2 〜永遠子さん救済倶楽部〜」おかざき登(ダッシュエックス文庫)

| 17:55

都市伝説系彼女。2 (ダッシュエックス文庫)

都市伝説系彼女。2 (ダッシュエックス文庫)

相変わらずおかしな現象に好(憑)かれまくりの永遠子だけど、なんだかんだで楽しく活動中の敬一郎たち。

でも、やっぱりこのメンバーが集まるとひとすじなわじゃいかない事件が起こりまくり!!

文類研のメンバーで校外活動に出たら、まさかの“くねくね”に遭遇!? 敬一郎のお寺にみんなでお泊まり会をしたらメリーさんも参加して百物語が始まって大騒ぎ!! おまけに永遠子と敬一郎の間に赤ちゃんができちゃった!?

“猿夢”、“ひとりかくれんぼ”など、現代怪奇もモリモリ登場のゆる〜くカワイイ怪談青春ラブコメ、待望の第二弾!!



昔懐かしヘンテコ部活ものラノベ第二弾。

綺麗な「あるあr・・・ねーよ」をみた。これも古いなー。

オカルトを絶対に信じない主人公・敬一郎による超常現象の科学的な理由付けと、その親友・謙吾による民俗学から見た都市伝説の解説がこのシリーズの面白い点の一つだが、今回は敬一郎の理由付けがかなり苦しい。流石にそれはと強引なこじ付けに苦笑いしていたら、それをアクロバティックに飛び越えていったのがヒロインの永遠子。偶然にもひとりかくれんぼこっくりさん系の降霊術)の手順をなぞっていく過程にツッコミどころ満載。苦笑いややれやれも笑いの一つだなって。それを笑いに出来るゆるい雰囲気があればこそだけど。

そんなゆるい空気を醸し出す文類研のメンバーだが、初対面の1巻よりも一緒に居ることが自然になっていて、ラブコメが濃くなっているのが嬉しい。

ここで大きいのが幼馴染み・寧々子の存在。敬一郎と永遠子がラブコメ波動を出すと彼女が必ず妬くヤキモチが、二人の恥ずかしさと読者のニヤニヤを増してくれる。良いキャラだ、負けヒロインの要素たっぷりだけどw

それとあれだね。やっぱりお弁当はラブコメ最強のツールだね。たとえ作ってるのが男の方でも。

今回もまったり安心して楽しめる一冊だった。


是非とも続いてほしいのだけど、この本売れてないらしい。

今の流行から大分外れているからねえ。ブームは廻るものだからラノベに部活ものブームが復活する可能性が……あっても、もうしばらくは来ないだろな(^^;