「ティナーシャ、もう少し頑張れるか?」 世界外からもたらされた呪具を探して、永い旅を続ける逸脱者夫婦。彼らは「翌朝の一人」という都市伝説の存在を知って、その正体を突き止めようと動いていた。 独裁政権の下、移民たちの街を攻撃する基地と、何故か陥落しない都市。両陣営の衝突に関わることになった二人は、そこでとうに死んだはずの人間と再会する。雨が止まない街で待っていたのは、世界崩壊の危機だった。 呪具破壊の旅に結着がつく、新章第六巻。 逸脱者として世界外からもたらされた呪具を探す夫婦の旅がいよいよ佳境に入ったシリーズ第6弾。 いつの間にか人が増えているという「翌朝の一人」の都市伝説を追い、紛争地域に飛…