いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第86回センバツ 第12日

勝戦
履正社(大阪)2−6 龍谷大平安(京都)



近畿勢同士の対決となった決勝は、初回から試合を優位に進めた龍谷大平安が春初優勝を決めた。
龍谷大平安は初回、先頭の徳本がいきなりのスリーベース履正社の先発溝田の動揺を誘ってまずは2点。その後も3回4回とチャンスを生かして着実に得点を重ねていった。
一方の履正社は先制された一回裏にチャンスで四番中山のライト線の当たりはわずかにファールになった不運を皮切りに、3回ノーアウトランナー一三塁のチャンスでは恐らくサインミスのチグハグな攻撃で0点、8回の1アウト満塁の最大のチャンスもものに出来ずと攻撃がかみ合わない。
すると9回、龍谷大平安が四番河合がとどめの一発。ツーランホームランで試合を決めた。
どちらにも同じようにチャンスはあった。勝負強さ・決定力が勝負の決め手となった。



龍谷大平安の皆さん、センバツ初優勝おめでとうございます。
あの古豪平安が春勝ってないなんて意外だ。

「ルガルギガム 上 黄昏の女神と廃墟の都 」稲葉義明(ファミ通文庫)

ルガルギガム 上 黄昏の女神と廃墟の都 (ファミ通文庫)
ルガルギガム 上 黄昏の女神と廃墟の都 (ファミ通文庫)

平凡な高校生天城颯也は、ある日突然異境に放り出された。そこは、神々【ネフィル】が君臨し、魔術や幻獣、怪異が存在する神話の世界だった! 世界を渡る〈星門〉を求め、同じ〈外の者〉の戦国時代の野武士や、守護天使つきのニューヨーク市警、訳ありの十字軍騎士らと、〈瘴気〉たなびく廃都【バビロン】の探索に挑むソーヤ。とにかく家に帰りたい、その一心の彼だったが、運命の恋人を自称する女神ラクエルによって、思わぬ状況に追い込まれ――!? 本格神話ファンタジー開幕!


古代文明+神話な硬派なファンタジー
舞台は紀元前・メソポタミア文明。そこに神々がいて、魔術があって、幻獣や怪異がいる。
さらにその時代の人間に交じって、古代欧州からは十字軍の騎士、日本の戦国時代からは野武士、現代アメリカからは女性警官など、世界各国各時代から飛ばされてきた未来人がいるのが大きな特徴。
そして主人公は現代日本の男子高校生。また彼の軽い口調が唯一のライトノベルらしさ。
良くある中世ヨーロッパ風の舞台と違って取っ付きにくい面もあるが、そこは主人公が一生懸命噛み砕いて説明してくれているので分かりやすい。その反面、噛み砕いている分説明が長い。(それと漢字にカタカナルビはやっぱり読みにくい)
……と、感想じゃなくて完全にこの作品の説明になってしまっているのも、主に舞台説明と状況説明で半分以上埋まっているから。
200ページくらいからようやく物語が動き始めたところで、「帰りたい」「生き残りたい」と言いながら、自ら死地に突っ込んでいく主人公を苦笑いしつつハラハラドキドキ見守っている状況。なので下巻次第で評価は大きく変わりそう。
今のところはとりあえず、雰囲気は好きとだけ言っておこう。