竹野内真理の書くデマの例:除染スタッフや原発労働者が必要だから、福島県人を逃がしたくない

たとえば、このツイキャッシュ)には、

Mari Takenouchi ‏@mariscontact

除染スタッフや原発労働者が必要だから、福島県人を逃がしたくないのです。もちろん国が補償額を減らしたいからという理由もある。それをごまかすためにエートスなんて言う、自主的に住民がおしゃべりしながらストレスを吐き出しながら被曝実験させる計画がある。国際原子力ロビーと医学界が絡んでね。

末続はいわき市の中でも30キロ圏に入ったところで、市のはずれ。いわき市の大部分は30キロ圏の外で、避難指示が出されていません。無人だった広野町までは短いトンネルがあるだけです。*1いわき市はある程度津波の被害があり、久之浜やその端の末続では、流されて基礎しか残っていない家が散見されます。いわき市全体からみると原発にせよ津波にせよ、そこまで大きな被害を受けていないので、この地域と他のところには大きな感情的落差があります。

そもそも福島のエートスで福島で活動している人は、全員福島県人です。だから、福島にいない人には、最初から出会いません。エートスでは集会所でお話会を行いますが、そもそもその集会所に他人を引っ張ってくることはできないし、気に入られれば人は来る、気に入らなければ来ないだけです。こういうのを決めるのは、地元の人たちです。

*1:広野町によると、2013年8月31日現在 世帯数 1,929世帯 総人口 5,195人 男性 2,590人 女性 2,605人のうち、 2013年8月28日現在 町内居住者数   1,153人 町内居住世帯数  607世帯 なので、3から4分の1程の帰還となっています。

福島のエートスの活動は公開されている。

福島のエートス活動を公開しているので、見ると分かりますが、車座になってのお話会が基本です。『正しい知識』を伝えるのが目的ではなく、同じ目線で問題解決の方法を話し合うのが目的なので、基本的に講演という形はとりません。(福島のエートスの活動を、例えば東京の人に知ってもらうための講演ならします。)

みんな楽しくHappy♡がいい♪の福島原発告訴団の記事は、福島のエートスが何かを知らない。

「福島エートス・福島原発告訴団」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
キャッシュ

ここには、

そして、ま、ちょっとなんて言うんですか、
あの…、正しいのかあれなのか私も何とも言えないんですけれども、
福島エートスというグループでね、
そういうところが講演会をどんどん始めています。
それからジャック・ロシャール(ICRP委員)という方が言ったダイアログというものも
各地で読まれたりしています。


そういう中で次第に「放射能もこのぐらいなら大丈夫なんじゃないか」みたいな
そういうものが流布されているような気がしています。

とありますが、福島のエートスは車座の集会が普通で、講演会が主体の活動ではありません。

ICRPダイアログについて

ロシャールさんがICRPの委員で、ダイアログを主催しているのは事実です。福島でのダイアログは、これまで、6回開催されていて、そのうち、5回は伊達市、6回目が福島市です。福島のエートスは、2回目から参加していて、参加した会の資料を集めて他の人も見ることができるように公開しています。

その内容は、ICRP Dialogue のページにあります。このサイトは福島のエートスのものを使用していますが、そのページの注意書きにあるように、このダイアログは国際放射線防護委員会(ICRP)が主催しているもので、福島のエートスは参加しているグループの一つです。

注意書き:

このICRPダイアログセミナーで発表されたのは、私たちのものを除き、発表者それぞれの意見であって、福島のエートスのものではありません。(ICRPダイアログの主催はICRPであり、福島のエートスではありません。)
The views presented in the ICRP dialogues are of the presenters, not ours, except the one presented by Ms Ando of ETHOS in Fukushima. (ICRP Dialogues are sponsored by ICRP, not by ETHOS in Fukushima.)

このダイアログは、福島で放射線防護に関わっている当事者が集まって、良い方策があるかを考えるためのもので、色々な考え立場の人が来ます。参加する側の立場から言えば、様々な努力をしている人たちと知り合いになり、ネットワークを作るのが一番の目的だと言えます。

竹野内真理はデタラメを書き続けている。

例えば、Easybotterで投稿されているこのツイ
キャッシュ
には、

Mari Takenouchi ‏@mariscontact

エートスでの田中俊一の講演を送りますね。「それでも福島県民は、福島県で生活しなけれ ばならない!除染した廃棄物処分を受け入れることは出来ませんか? 」だとお!!!http://ethos-fukushima.blogspot.jp/2012/03/syun-ichi-tanaka …...

と書いてあり、しかもこのリンクが壊れているのがお粗末なのですが、この田中俊一さんの発表は、ICRPの第二回ダイアログセミナーのもので、そのページに資料が載っています。第二回なので、だいぶ下の方ですが、このファイルが発表資料です。

田中俊一さんは、原子力規制委員会の委員長になったので、それを気に入らない人がいるのですが、上に書いたように、田中さんの考えは田中さんのもの。福島のエートスは田中さんと同じ『参加者という立場』で、ICRPダイアログセミナーに参加しているのであって、田中さんの発表に対して直接賛成・反対をいう立場にありません。