BECK


退屈な毎日を送っていた高校生の幸雄(コユキ)は、アメリカ帰りの天才的ギタリスト竜介と出会い、日常は変わり始める。

ある約束を果たすため、竜介は新バンドを組み始める。やがてボーカル、ベースが加わり、最終的にはコユキとその親友サクが入り、バンド「BECK」が結成される。

ライブハウスでの活躍などでロックフェスへの参加が決まった彼らだったが…

観賞日9月11日

【65点】



うん。

地雷では無かったです。多分



人によってはその可能性もありますが…





ストーリーはサクセスの王道。
でも中盤まではテンポがよくサクサク進みます。


マフィアやらいじめっ子いかにも〜な感じで「ああ・・・」
と思えますが。


後半は過去のシーンを繰り返したり、やたらと冗長的で早く進めという所もありますが、きれいにまとめた感はあります。







監督は見事に20世紀少年を(笑)にしてくれた堤幸彦


なので正直怖かったです。



多分この作品が地雷かそうでなかったかを分けるのは次の点。



監督が、バンド映画では最も重要な要素で、『BANDAGE』のように映画外収入を求める場合不可欠なものを省略した点。



ですが個人的にはあまり漫画でも具体的な表現は無いので、監督のこの選択は明らかに正解です。


その理由としては、下手に色々してしまうと、曲やバンドのイメージが崩れる、もしくは人々を魅きつけるバンドとしての説得力を失ってしまうからです。


だからこそ、その大事な要素を全て観客に委ねて、それぞれの観客の中で理想の歌のイメージを作らせるという手法には、極めて絵画的。


そこは漫画版で読者(監督も含めて)が感じたところがダイレクトに写し出されてます。


この方法は失敗に陥りやすいこの手の作品での”抜け道”たりえたのでしょう。

個人的には想像するのは好きなので、この手法はけっこう賛成です。

もう他の映画ではこの手法を観たくはありませんが…








この映画の見どころは龍馬伝中岡慎太郎をやってる桐谷健太。彼のエネルギッシュな演技は観てて気持ちが良い。

笑わせどころも多く作るし。


今回は果敢にラップに挑戦し、多芸さを見せつけてくれました。




コユキ役の佐藤健も気弱な感じの演技など、コユキになりきったと言えるでしょう。

BECKメンバーはそれぞれのキャラの個性がきちんと出ていたので良かったと思いますね。

少々水嶋ヒロの台詞がクサいのは否めないですが…


熱い映画なのでそこは仕方がないと諦めました(笑)



取り敢えず、

悪くはなかった。










本当は『悪人』が観たかっ(ry