マイティ・ソー

神々の国、アスガルド。そこでは全知全能のオーディンアンソニー・ホプキンス)の息子、雷神・ソー(クリス・ヘムズワース)の戴冠式がとり行われていた。しかし、敵国ヨトゥンヘイムの兵士の侵入により式は中止に。
これまでヨトゥンヘイムに寛容な態度をとってきたオーディンだったが、ソーは自らの力を示そうと攻め込むことを決意する。

しかしその身勝手な行動に怒ったオーディンによって、ソーは神の力を失い地球へと追放される。そこで彼は学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)と出会う…


観賞日

2011年9月1日





【65点】(飛行機内で観賞、ただし点数は劇場での観賞を想定して上乗せ済み)












X-MENスパイダーマン、アイアンマンなどと同じ、マーベルコミックスの映画。


観やすさでいえば、相当観やすい。本当にポップコーンムービー。
そして3Dが意識された映像(破片の飛び散りぐあいとか)で、壮大な世界観が面白い。

主人公は傲慢でマッチョな雷神だ。
(こういうとなんか変(笑)



やはり、いつも通り細かいファンへの気配りで楽しませてくれる。

特にすでにハルク、アイアンマン、ソー、キャプテンアメリカが「アベンジャーズ」へとつながることがはっきりしているので、その部分での伏線が非常に多い。

(実は、本作は『アイアンマン2』のエンドロール後の映像のあたりの話でもある)








伏線に見えるのは、
ホークアイ」になるべきキャラの存在(矢でソーを狙ってた人)、トニースターク(アイアンマン)の存在がセリフで明示されている、「ガンマ線で研究をしていた友人」というセリフ(ハルク?)などなどファン泣かせの演出は尽きない。


そして例によって、サミュエル・L・ジャクソンが演じるニックフューリーも暗躍する。「またお前か」的な。
















しかし問題は、ストーリーが完全にテンポのみになっていて、ご都合主義的すぎるところか。


ソーの言っていることはめちゃくちゃなのに、わりかしナタリー演ずる学者は納得する。イケメンマッチョだからしょうがないのか…(笑)

時間の制限もあるからしょうがないが、ソーが地球に愛着を持つ部分も薄め。序盤の戦闘を削って後半を厚くすればもっと感情移入できるのに。

だが、前半の神話的部分が他のヒーロー映画との違いとなっているので一概に削れるとも思えない。















ストーリーの一方で、さりげなくキャストが豪華なのがこの映画。

クリス・ヘムズワース(『スタートレック(2009)』)、アンソニー・ホプキンス(『羊たちの沈黙』(レクター博士)、『ニクソン』)、ナタリー・ポートマン(『スターウォーズ エピソード1〜3』、『ブラックスワン』)などが出演。

ちなみに浅野忠信も出演している。


このメンツにも関らず、あんまり役者の巧さみたいなものが感じられないのがマーベル映画らしさか。ある意味すごい。















ソーのキャラはかなりよかったが原作よりもおとなしめな印象。原作だともっと尊大な物言いで、周囲をシーンとさせる。(しばしばシカトされる)もっとサムいソーも観てみたかったかな?それは次回にまわすのだろうか?


いずれにせよ足掛け年月が3,4年の「アベンジャーズ」構想は完成へと向かっている。来年を楽しみに待とう。



予告編はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=1WBKiQ3I8HE