二流小説家

最近映画になってる小説です。http://www.shousetsuka.com/

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

二流小説家

二流小説家

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ハヤカワ・ポケット・ミステリで見つけて、いいなと思ったんだけど、本屋の中うろうろしてたら文庫でも出てて、値段が半額ぐらいだったので、そっちに流れてしまいました・・・。
 
このミステリがすごい!だっけ?とか複数のランキング一位というから、推理小説的にすごい!のかと期待していたけど、そこはそんなでもなく、拍子抜け。犯人が××と言われても、まあ×××で考えればそうかもしれんがしかしどうやってみたいな。
トリックや謎解きに期待!というよりも、全体の描写とかユーモアとか、挿入されるいろんなジャンルの作品とかを楽しむという方がよさげです。だからこれを映画にするとどう楽しいのだろうと謎。
主人公ちょっとどうだろうと思うところがちょいちょいあるな。。。
アマゾン評価は1から5までいろいろあります。

魔法 クリストファー・プリースト

魔法 (ハヤカワ文庫FT)

魔法 (ハヤカワ文庫FT)

ネタバレちょっとあり?かもです。
 
  
  
  
  
前半の、フランスを旅しながらのラブストーリーは、町の描写とか好きな人は好きかも。私はあまり風景描写とかじっくり読めないのでささ・・・と進む。
そっからいきなり「私は不可視」とかいう話が始まる5章が楽しい。見える見えないの話は事実なのか、自分を見えなくできるのか、他人を自分を見ることのできないようにできるのか、見えたという記憶は都合を付けるために自分が作ったモノなのか?可視、不可視、意識、記憶。ふむふむー。
グラマーという単語を魅する力と見えなくする力だっけ?という意味で使ってるんだけど、やっぱ日本語にルビふってあると自然じゃないので、英語で読むのがより楽しいんだろうなあ。ふつーに考えると見せる力が魅せる力なのに、見えなくする力が魅する力?それって不可視人にとって、ということだったっけ?あの言葉は誰が使っていたのだっけ。
ラストの章でまた1個テーマが大きくなったようで、難しくなった。けどなんかラストだけなんかいきなし違うような気がする。。。っていうにはもうちょっと考えてみないといけないかしら。

魚舟・獣舟 上田早夕里

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

SFは想像力がいっぱいいるから読むの大変だなぁ・・・
世界観理解するだけで結構大変
「饗応」の、主人公が流れるのとともにスルスル異世界に流れて行く感じが面白かったです。

倒立する塔の殺人 皆川博子

倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)

倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)

タイトル素敵。挿絵が入ってたり、フォントが違ってたりと見ても楽しめる。
べー様素敵。生命力があってしっかり自分の足で歩ける人。大人以上に大人だわ。
ジダラックさんも気になるのよね。相手から拒絶されてるのにガンガン寄っていくところが気になる。
タイトルはザ・ミステリーって感じだけど、謎解きメインではなく、戦時中の様子とか、魅力的な女の子たち、その関係などが楽しめる、ちょっと独特な一冊。
三浦しをんの解説が熱い。

首無の如き祟るもの 三津田信三

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

ややこしい凝ったお話です。それなりに面白かったかも。
でもなんか人物描写が薄いよーな。説明があんまりうまくないよーな。あとなんか結局なんでだったんと納得いかんかった細かいところも少しあるよーな。ここで履き物を替えなければならぬ!とかややこしかったから、社とかおうちとかの配置図欲しかったな。

隻眼の少女 麻耶雄嵩

隻眼の少女

隻眼の少女

隻眼の少女 (文春文庫)

隻眼の少女 (文春文庫)

隻眼の少女

隻眼の少女

あっと驚く真相はいいんだけど、トリックで×××と××××使ってました−と言われると、えーそんなんありならもうなんでもありじゃん!てなっちゃう。特に前半の推理が地味なだけに、それなんだったのって感じ。
水干姿の少女探偵って現実的じゃなさすぎてあんま魅力感じない。高飛車だけど凛としてる少女ーっていうのもなんかステレオタイプ

ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)

ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)

ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)

最後の話に出てきた尾崎翠の「琉璃玉の耳輪」面白そうだなあ。そしてこの最後の話が一番面白かった。ドラマチックで、人の見え方もどんどん変わっていって。でも納得いかんところもあるし、いやいやそんなそんなぁって感じもすごくありました。
探偵キャラは、ふじこ姉さんとか特に、キャラが立ってるようでステレオタイプというか、あんまり魅力を感じず。

はてなーの皆さまの感想読んでみました。
http://d.hatena.ne.jp/uminokanata/20091026/p1
http://d.hatena.ne.jp/architect/20090108/1231417222
http://d.hatena.ne.jp/staygreen/20081120/1227188231

津原やすみさんの、星から来たエイリアン、じゃないわ、これじゃ頭痛が痛いだわ、なんだっけ、星から来たボーイフレンドだっけ、あのシリーズ読んでたなぁ。うるしなんとか先輩が編み物に凝ってたのがなんか印象深い。私はいまだ編み込み模様なんてできません。。。
星から来た男に「星男」って名付けるっていうの、夏からのドラマでもあるみたいですね。

これでよろしくて? 川上弘美

これでよろしくて?

これでよろしくて?

これでよろしくて? (中公文庫)

これでよろしくて? (中公文庫)

ラストがうーんなんだかなって感じでしたけど。まあそうかもしれんけどみたいな。
家族を野球に例えるところのシーンが熱くて面白かったです。

絶望ノート

絶望ノート (幻冬舎文庫)

絶望ノート (幻冬舎文庫)

絶望ノート

絶望ノート

まず文庫は非常に分厚いです。手が疲れます。
葉桜よりこっちのが深い!みたいな解説熱く書いてあったけど葉桜のがいい気がするな。
まあこっちはなんてったって絶望ノートだし、真相も絶望だし、そこら辺の読後感の違いもあるけど。
ノート部分長い割に真相部分えらくあっさりしてたな。
なんか刑事パートが浮いてる気したな。
いやそれちょっと無理あるのではってとこもあったな。
重要人物かと思いきやそうでもなかったーって人もいたな。それはいいけど。
読書家の照音君の読んでいた本に興味アリ。「夏への扉」はずっと前読んだけれど。
今覚えてるのはこんな。
薔薇の名前〈上〉

薔薇の名前〈上〉

13のショック (異色作家短篇集)

13のショック (異色作家短篇集)

「リプレイ」はこれかな。
リプレイ (新潮文庫)

リプレイ (新潮文庫)

魔法使いの娘ニ非ズ (3) 那州雪絵

魔法使いの娘ニ非ズ (3) (ウィングス・コミックス)

魔法使いの娘ニ非ズ (3) (ウィングス・コミックス)

さらーっと兵吾と結婚してるー。なんか兵吾へのあたりがやわらかくなった感じもするし。なんかそこにときめきました。
話は相変わらず面白いです。空気読めない野球部員のキャラとか気になります。
絵は相変わらずもう一つ。髪の毛だけでも描き方変わればだいぶ違うような気がするけどな。平麺みたいなのとか。