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しんたろサンの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-07-23

[]もし、アップロードするとISPからお金がもらえる仕組みになったら

 

ニコニコ動画の赤字をどうするか、みたいな話から。

http://q.hatena.ne.jp/1247727768

知り合いが動画投稿サイトを運営しています。

結構、アクセスはあるらしいのですが、一向に黒字になりません。

なにかいいアドバイスがあれば教えてください。

私も回らない頭で考えてみたよ。人力検索には間に合わなかったけど。

 

インターネットの利用というのは、ダウンロードするにもアップロードするにも金がかかります。で、大筋では、利用する通信速度や通信容量を大きくすればするほど、たくさんのお金を払わなければならない仕組みになっています。この費用も、動画サイトの赤字の原因の1つですね。

 

でも、これって、お金の流れがおかしくね?

 

インターネットというのはただのハコ。そこにコンテンツなりサービスなりを提供する人が居てはじめて成り立つサービス。なのに、通信インフラを提供する企業だけが安泰で、コンテンツを提供する人が死にそうになってる。

これを本の出版流通側と、著作者の関係に例えて言うなら、現状はこういうことです。

著作者が「100万円払いますから私の本を出版してください!」っつって出版社に持っていって、本を出版して売りさばいてもらいました。すると、本の売り上げは全部が出版会社流通業者のものになるというのが慣習だったせいで、著作者には経費はおろか1円のお金も入らず大赤字です。著作者は、本がたくさん世の中に出回って有名になれた!というだけで我慢するしかありません。道端で投げ銭でもしてもらうしかありません。

・・・こんな話を、もうちょっと真面目に考えて、まともな状態にしましょうよ。

 

 

ちょっと思考実験で、「ISPと組む」という方向で、もう一歩踏み込んだ感じで考えてみた。めっちゃベタな話。ベタすぎるのでだれも書かないんだろうか。まぁいいや。

 

例えば(金額はイメージを掴むためのもので根拠はないです。適当です。):

(1)1GByteをダウンロードした末端ユーザ、もしくはサーバは、

   110円をプロバイダに支払うものとする。

(2)1GByteをアップロードした末端ユーザ、もしくはサーバには、

   10円がプロバイダから払い戻されるものとする。

   お金の向きが逆になることに注目。

 

お金の流れを矢印で図に書くと、

現在: 【末端ユーザ】→【インターネット回線事業者】←【ニコ動などの大型サイト

改革後:【末端ユーザ】⇒【インターネット回線事業者】→【ニコ動などの大型サイト

 

 

インターネットでは、基本的に、ダウンロードと同じだけのアップロードがどこかで生じている、とイメージしてるんだけど、もしここの用語の使い方を間違ってたら御免なさい。(ブロードキャストはとりあえず無視する方向で。)

 

インターネット全体で見たとき(もちろんサーバーも含む)、ダウンロードの量とアップロードの量は、ほぼ同じになるもの、と仮定すると(アップロードの用語の使い方が間違ってる気がする。他に妥当な用語がありそうだけど)、ダウンロード110円、アップロード10円なら、インターネットの通信を提供している事業者は、約9割を収入とすることができる。中身のサービスを提供するサーバーを運営している所には1割ぐらいが入るようにするという案。めっちゃベタだね。

 

9割がプロバイダや基幹回線の運営・維持をやってる会社の経費になって、残り1割しか動画サイトなどコンテンツ提供者側には行かないとしても、まず現状の莫大な回線費用負担が無くなるというだけで全然違うはずだし、さらに収入にもなれば、電気代やサーバー増強などの費用にも当てられる。こっちのほうが、経済としてより合理的に、うまくお金が回っていくような気がする。

 

問題はあるさ。ざっと考えても、

 

・末端ユーザのほとんどが定額料金で、従量制じゃない。

 定額料金つーのは、「統計的に見てこれぐらいの料金を取っておけば、回線事業者は赤字にはならない」という線が目安になって決められているはずだよね。だから、末端ユーザの個々別の細かいアップロードダウンロードを集計して料金計算する、なんてことは必ずしも必要ない。問題にしているのは、末端ユーザインターネット回線事業者←ニコ動のような大型サイト の間の費用負担の不均衡の問題なのだから、末端ユーザは末端ユーザで大雑把にグループ分けして扱ってしまってかまわない。ここはなんとかなる。

問題は、ISPにしてみれば、定額料金というのはぶっちゃけ通信量が少なければ少ないほど儲かる仕組みなので、本音では動画サイトなんかISPにしてみれば迷惑な存在だということだ。ニコ動Youtubeの赤字の苦しみは、ある意味ISPによる「いじめ」でもある。しかしその原因が末端ユーザの定額料金制度なのだとすると、つまるところ「定額料金」というしくみ自体が諸悪の根源だという話に行き着く。従量制なら、動画サイトで通信量が増えて通信料金が増えれば売り上げも増えて儲かるサイクルになるので、ISP動画サイトは協力し合ってよりよいサービスに邁進できる状況になっていたはずだ。かといって、いまさら世の中の大半のユーザーを従量制に戻すなんて無理・・・なので、技術革新ISP運用経費自体が劇的に下がってくれるのを待つしかないんだろうか。

 

 

動画サイトが支払わなくなった回線費用を、だれが負担するのか。

 これは末端ユーザが負担する、の一択しか無い。末端ユーザの負担は倍増するから、反発されるだろうね・・・。ここが最大の壁。ここまで来てしまうと、動画サイトを使う人と使わない人で通信料金のプランも変えるというのが妥当な気がする。

 

違法アップロードでもお金が儲かるなんてけしからん

 もちろんこの場合はアップロード者にお金を払ってはいけない。この場合は取り締まって摘発すればしただけ、そこに行くはずだったお金が浮く事になるから、それを原資にすれば違法アップロードを摘発すること自体がビジネスとして成立するようになるだろう。

通信事業者は、通信の中身には関与しないので、その中身が違法なものであっても一切責任を負わないという建前になっている。でもこれも考え方次第では微妙な話だよな。たとえばもし仮に、統計的にトラフィックの○○%が定常的に違法コンテンツだったという事実が明らかになってしまったなら、通信事業者の収入の○○%は違法に得られたものだ、という考え方だってできる。その違法に得た○○%のお金は、違法コンテンツ撲滅のために適正に使いなさい、という指導ぐらいは有ってしかるべきと思われる。

 

国境をまたぐときは?

 御免。そこまで頭良くない。わからん。

 

現実問題としては、現状のインターネットトラフィックに伴うお金の流れは契約でがんじがらめなので、大きく変わることは期待できない。チャンスがあるとすれば、ラスト1回、IPV6に切り替わる時かなぁ。いつになるかわからんけど。動画サイトIPV6でのサーバーをたてて、「こっちのほうが空いてて快適だよー」なんていう話になれば、案外スムーズに切り替わるんじゃないかという気がしないでもない。

 

参考:

ニコニコ動画黒字化のための「動画サイトレンタル」を考える --- 論理的なアイディアはまだかい?

http://d.hatena.ne.jp/ronri/20090717

 

タイムリーニュース

ユーチューブ「対抗馬」閉鎖へ 動画投稿サイトジリ貧」なのか

http://www.j-cast.com/2009/07/23045947.html

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