第22話「最後のコイル」
残すところ5話となり、様々な謎が明かされ、さらに深い闇が姿を現したようで、これで来週総集編とは殺生な…でも現場はもっとキツいことになってるそうなので、今週のおさらいで2週間我慢しようと誓った土曜の深夜…から九日、やっと更新できました。
まず最初に、「暗号炉」が「アンゴール」に聞こえてしまい、ヤサコとイサコが二人で「ジャンガジャンガ…」とやってる姿を想像してしまったのは内緒である事をお断りしておきます。
さて、先週絶体絶命の危機に陥ったイサコを救ったのはやはりヤサコでした。
そしてヤサコの家に匿われるイサコは、緊張の糸も切れ、自分の拠って立つ術を失い遂に号泣してしまいます。
う〜ん、ずっと突っ張り通してきた心が折れちゃったね…
こうなるとやはりイサコも年相応の子供だったんだなぁ、と思わされます。
そんなイサコを優しく慰めるヤサコですが、金沢で何があったかが明かされることがあるのでしょうか?
やっぱり黒い。黒いぞ!ヤサコ。
そして、ネット上でも話題沸騰の猫目兄弟!!
タケルが赤ミゼットの飼い主=イサコいじめの元凶だったことは先週からリークされていましたが、猫目とタケルが兄弟だったとは…
ネットいじめと「兄が死んでいる」という言葉責めでイサコを追い詰めたのは猫目宗助ではなく、タケルでした。やっぱりブラフっぽいですね>兄死亡説。
ただ、生きている場合に病室を移すか投影機で病室に居ないように見せかけたのだとしたら、やはりメガマス社の実力行使は相当なレベルで行われている訳で、油断なりません。
イサコを泣かせた猫目兄は、一応裏切ってはいなかったようです。
だからと言って、全く信用できない兄弟ではありますが(笑
あと、今回の描写を見ると赤ミゼットって実は2匹いるんでは?という疑問を覚えました。
猫目兄弟を監視する赤ミゼットがもう一匹いるように見えたのですが…
これまでの経緯を振り返ると、タケルが駅向こうに行ったヤサコに近付いたのも、最初から仕組んでいたことだったのでしょう。
絡まれた相手を助けて信用させるとは…食パンを咥えて走っている女子高生とぶつかってこけた拍子に胸を触ってしまうくらいベッタベタやなぁ〜
タケルこそ実は、身体は子供、頭脳はおっさん!ってやつじゃないかと思っちゃいました。
ところで、猫目兄弟が通路を開こうとした目的ですが、やはり父親に関連したものでした。
だとすると、以前立てた予想が結構当たっているような感じです。
第18話「異界への扉」では、以下のように考えました。
では、猫目の狙いは何なのでしょうか?
おばちゃんも猫目も、メガマス社から大黒市空間管理室に派遣されて来ています。メガマス社は、メガネの違法利用を駆逐しようとしていると見て良いかと思います。(表向きは…)
おばちゃんは、メガマス社の意向と自身の正義感に沿って行動しているようですが、猫目は違います。イサコへの情報提供、おばちゃんへの消極的な妨害、ハラケンへの煽り…猫目自身の意思なのか、イサコへの指示系統とは違うメガマス社の別の指示なのか、明らかに扉を開く事が目的になっています。
しかもその為に犠牲が出ても厭わないという傲岸な態度です。
(イサコも使い勝手の良い駒としか考えていないでしょう)
冒頭で語られた「メガネの設計や開発の過程は、複雑な利権と歴史」がそれを解く鍵なのかもしれません。
以前「イマーゴは考えたものを電脳物質化する」という話がありました。
考えただけで電脳物質が作れるという事は、プログラミング作業が不要という事ですから、それが実現すれば様々な工数が大幅に削減できるでしょう。
この失われた技術をサルベージ出来れば、電脳社会において大きな利益を上げることが出来そうです。これは大きな利権と言えるでしょう。
ただ、イマーゴは現在封印されて、「無かった事」にされている。
それは何故か?物語中でも公表はされていませんが、「出来てはいけない電脳物質」が出来てしまったのではでしょうか?
それによって恐らく犠牲者も出た…(例えばヤサコの祖父?)
その為に、イマーゴは封印され、コイルス社もメガマス社に買収され、表舞台から消えていった、といった過去が想像できます。けれども、4年前に再び禁断の扉を開けようとする者達がいた…彼らこそ、原川玉子、猫目宗介と後2名(ヨシフミとノブヒコ?)だったのです。
4人の子供がしようとしたことは、夫を同じ事件で亡くしているメガばあによって察知され、対抗措置を取る事で、被害を最小限に抑えることが出来ましたが、メガばあ自身もダメージを負った、というのが玉子とメガばあの因縁なのです。
そもそも、4人の子供達の誰が扉を開けようとしたのか?
それが猫目だったのではないかと思います。
そして猫目には、扉を開けなければならない理由があった…。
猫目の両親は、イマーゴを開発するコイルス社の技術者だった。
しかし、実験中の事故で猫目の両親をはじめとした何人かが死亡乃至植物人間となってしまう。
コイルス社は事件の全責任を、死亡した技術者達に押し付ける事で事態の収拾を図る。猫目は両親の無念を晴らすため、事故当時何が起こったかが記録されている筈の「あちら」とリンクするために扉を開こうとしているのだった。
猫目が親の為に通路を開こうとしていること、出来てはいけない電脳物質=ミチコさん?など、かなりいい線を突いているのではないでしょうか?
まあ、イマーゴをサルベージするのではなく、「(メガマス社が)封印しようとして出来なかったので電脳空間そのものを変更した」という話が語られたので、ちょっと違う部分もあるのですが…
いずれにせよ、コイルス社とメガマス社との確執が、メガネを取り巻く謎に深く関わっていることは間違いないようです。
いずれにせよ、猫目兄弟はメガマス社の指示により動いているものの、お互いに利用しようとしているだけ、というのは良く判りました。
その頃、ヤサコの家で失意のどん底にいたイサコは、京子からデンスケが死にそうなので助けて欲しい、と頼まれます。
けれども、「普通のペットマトン」は、裏技的な暗号でどうにかなるものでもなく、しかもデンスケの病状が、手が付けられない程悪いため、イサコは更なる無力感に襲われます。
ところが、調べるうちにデンスケが普通のペットマトンではないことに気付いたイサコとヤサコはオジジの部屋に向かいます。
これまで謎のベールに包まれていたオジジの部屋は、やはりというか当然の如く幼かったヤサコがメガネとデンスケを貰った場所でした。
さらにイサコは、「臨床4423」ファイルを見つけ、兄とオジジに関係があったことを知ります。
オジジはメガマス社の依頼を受け、コイルス社の技術を解析していたのでした。
突然現れたメガばあからそれを聞いたイサコは、猫目から密かに奪っていたパスワードを使い、コイルス社の電脳空間を発見します。
ここらで、イサコも少し復調してきたようでほっとします。
デンスケはコイルス社製の実験電脳体、コイルスノードだった事が判明しました。
やはり只者ではありませんでした>デンスケ。
第19話「黒い訪問者」感想で「やはり、デンスケはオジジ特製だけあって、普通のペットマトンとは違い、古い空間への耐性や自律行動能力が相当強化されているように見受けられます。」と書いていましたが、まさにそれが裏付けられて満足です。
首輪が制御装置になっているということは、首輪が外れたとき本来の性能を発揮できる訳で、やはり体毛が金色になって逆立つんでしょうか?>スーパーデンスケ
そして、デンスケがコイルス社製の特別な実験電脳体であるという事は、ヤサコのメガネもコイルス社製デバイスである可能性が高いという事です。
メガマス社が封印しようとしたイマーゴ対応機能ですが、コイルス社製デバイスにはデフォルトで実装されていたと思われ、今後ヤサコの活躍が期待されます。(イマーゴ能力を持つ子供が、対応デバイスを使って始めて本来の機能が全て使用できると考えられます)
そのとき、コイルス社実験電脳空間の出現を察知したサッチー2.0が攻撃を仕掛けてきます。
パーソナルドメインを強襲出来るって、どんだけ権限強化されてんだ?さすが法務局管轄。
ていうか、現行犯で家宅捜索に入られたら、ただじゃすまんのでは?
あと、サッチー2.0にあっさりスルーされたメガばあの復讐が楽しみです。
デンスケをつれて逃げた京子を追ったサッチー2.0を追うヤサイサにオジジ特製電脳お札が渡されます。
オジジ特製だけあって、サッチー2.0にも相当の効力を発揮しますが、枚数に限りがあるのが電脳お札の欠点です。
イサコはお札を自分の電脳体に付加することで、暗号として何度でも使えるようにします
但しそれは誰にでも出来ることではなく、暗号炉を持つ自分だけなのだ、と大見得を切って最後のお札をヤサコに渡すのですが…
イマーゴの過剰使用で心臓に変調を来たすイサコを助けるため、ヤサコも自分の電脳体にお札を貼り心臓の痛み耐えながらもサッチーに向かって暗号を投擲しイサコを助けるのでした!!
うわ〜立場ないぞ、イサコ!
これが、これが無敵の主人公補正フェノメノンだぁあっ(Na:千葉繁
という怒涛の展開で、遂にヤサコ&デンスケ最強伝説の幕が切って落とされました。
まあ、本当の恐怖はデンスケの首輪の錠が外された時に始まるのかもしれませんが…
きっと魚イリーガルみたいに巨大化して、黒サッチーを貪り食うんだぜ、あいつ。
どうやら製作現場は大変なことになっているようですが、このテンションとクオリティを維持して最後まで突っ走って欲しいものです。
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