■戦略は人に宿る
戦略はサイエンスではなく、アートである。
客観性や再現性があるサイエンスではなく、「ある人」が経営したときには成功するという、人に依存するものである。
だから エクセレント“カンパニー”は虚構。
エクセレントなのは、人であって、企業ではない。
エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)
- 作者: トム・ピーターズ,ロバート・ウォーターマン,大前研一
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2003/07/26
- メディア: 単行本
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戦略は人に宿る⇒戦略を選ぶことはできない
・・・人選によって間接的に戦略を選ぶ
人選の方法:気質と手口(商売のやり方、技)
気質は、何に楽観し何に悲観するかのポートフォリオで判断できる。
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SWOT
弱みと見るか強みと見るか、チャンスと見るかピンチと見るか、主観的な「解」が戦略の本質。
(成功再現性のある「解」が存在するのであれば、どの会社もうまくいく。)
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何か力を加えれば、予定通りうまくいく可能性があると仮定すること、そのものが間違い。複雑な力学の中で、能動的に力点に作用を試みても、予想された結果となる可能性低い。
戦略は、能動的なものではなく、次から次に発生する諸問題に受動的に対応していく個々の集合が結果として戦略となる。
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計画と戦略は、別物と認識すべき。
⇒戦略はリアルタイム。計画は必要であるが、計画に縛られて身動きが取れなくなるのは本末転倒。
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戦略は、人のどこに宿るのか。
世界観、歴史観、人間観のうえにある事業観(+度胸)に宿る。
戦略とは「読む」こと。
実務は知識でするもので、経営は「事業観」でするもの。
■戦略の核心
立地、構え、均整の3つ。
立地が悪ければ、儲からない。
顧客の質、数にあわせた店構え。
そして、ボトルネックのないバランス。
■成長
優れた企業は成長を「目的」としない。成長は「結果」。
「成長戦略」と言った瞬間から成長が目的化し、そのための手段は広いため、様々な実害が発生する。
売上は、伸ばすことが大切ではなく、選ぶことが第一。
(節操を保つ)