Sphere Engine Festival 2009

28日に大田区産業プラザにてRaidersSphereのオフラインイベント、
Sphere Engine Festival 2009 が行われました。
今回の記事ではその様子をお伝えしようと思います。


尚、当日は他の参加者の皆さん本当にありがとうございました。


会場の大田区産業プラザは駅を降りて徒歩3分、
大小様々なイベントを同時に行える施設らしく、
我々が使用したのは会議室の一つ。
会議室といっても30人は楽々入れそうな広さで、
数台の長机の上にPC、サーバー、プロジェクターなんかをのっけた上で
正面には大きなスクリーンが広げられています。


まあその設営にちょっと時間がかかり、30分ほどスケジュールがずれたのですが、無理も無いでしょう
なんといっても、準備が整ってみるとさぁどうだ
企業会議顔負けの発表会場+ゲーセン顔負けの対戦環境が整っているんですから(笑)


前回のオフラインイベント Sphere Campaignには参加せず、
数枚のスクリーンショットを見たきりなのですが、
多分今回は前回をも上回る環境に仕上がっていたのではないのでしょうか?

ちなみにその後はほぼスケジュール通りにことが進みました。


さて、料理でいうなら会場設営は下ごしらえなのです。
下ごしらえも凄いのですが素材や調理師達はもっと凄い。いや、凄すぎる
凄すぎて語彙力に乏しい私では筆舌に尽くせないぐらいに。
いや、あの内容を表現できる人はいるのか!?いやおるまい!


順を追って話しましょう。


まずはライトニングトーク
これはRaidersSphereにまつわる様々な話を、有志の方が発表するというもの。
ただし時間制限付きで、5分を過ぎると強制的にぶった切られます──と説明には書いてあります。
…冗談かと思ったんですが本当に某tの人が時間図っててタイムコールしてくださりました(笑)
そのおかげもあって、会全体のgdgd感はさっぱりありませんでした。


最初は若葉さんの『開催の言葉』、及び『みさくらじまだいふんか最短プレイ』。
これは11th off lineの最終面(を微妙に改変したもの)を文字通り最短でクリアするところを皆の前で実演してくださるというもの。
残念ながら発表用PC(私の)にクリアデータが入っておらず、機体や武装に制限が出たため困難になり、達成は出来ませんでした。<しかし観衆に晒された中、城の下を潜り抜けるといった高度なプレイを見せてくださり、流石トッププレイヤーだと改めて思わされました。
ちなみに原作からの改変内容は…察してください(笑
製作は某vの方だそうです。


続いてノースウッドさんの『原色実用迷彩』について。
実在する軍用機の迷彩の手法とその効果、さらにRaidersSphereにおける簡単な迷彩の制作方法についてが主な内容です。
図解で分かりやすく、所々笑いどころを押さえた巧妙なトークで非常に面白い内容でした。
しかしノースウッドさん自身の技術水準がかなり高い位置に到達しているため、「簡単ですよ」と言われてもたやすいことではないような(笑)
実際その技術を某氏に買われ後z(粛清されました


次にJoJoさんの『自作コース3分クッキングと戦車
コースの作り方と戦車についての説明。
戦車がどうしたって?
動かせるんですよ!!
詳細は後ほどパッケージ紹介にて。


次に若葉さんの『ポリポリ
…これってオフレコでしたっけ?
とりあえず素晴らしい内容だったということだけはお伝えしておきます(笑)




さて続いてパッケージ紹介
現在RaideresSphere最大の魅力の一つとなっている自作パッケージ。
今回も類まれなる才能の持ち主達がとんでもないものを作り上げてくださいました。
実験作、試作的な物が多い一方で、溢れんばかりの魅力を持つものばかり登場し、
完成の暁にどうなることか、いずれも期待に満たされる作品の紹介でした。

最初は初夢さんの『トリプル・キャノピーの魔女
コミケ配布用パッケージを先行公開して下さいました。
The Marnian War』でお馴染みの同氏ですが、今回もプレイの触りだけで抜群のゲームバランス、
吸い込まれそうなシナリオを予感させてくださいました。
そしてこのパッケージにはさらに驚きの要素があるのですが…c77以降で配布されるので、
是非皆さん自身の目でそれを確かめてください(笑)
間違いなく驚きます。

続いてtzadynさんの『SpheRhythm
tzadynさんというと、初のキャンペーンオンラインイベント『プロジェクト・アルゴナウタイ』を含め、
数え切れない程の作品に携わり、かつその中で綿密なストーリーとスクリプトを作り上げるというスーパークリエイター。
そして同氏最大の特徴が、誰もが思いつかないような、思いついても出来ないようなギミックを作りあげること。
今回氏が提出した作品は、恐らく世界初『3D音ゲー
十字キーとミサイルボタンを画面と音に合わせて叩き、一定スコアをあげればクリアという内容なのですが…
ぶっちゃけた感想、どうしてこうなった(笑)
今のところ若干の処理落ちによるズレが生じますが、十二分にゲームになっており、
音ゲー経験者の方がプレイされたところかなり好評でしたので、
ビートマニアとかで鍛えた人なら挑み概があるかもしれませんね。
そういえば同氏は『Rez』のファンでしたね…

続いてノースウッドさんの『Trail of Wings SEF2009
ノースウッドさんといえばこのパッケージ!というくらいに定番となった実在機のパッケージです。
RaidersSphere自体がピクセルシェーダの導入などグラフィック面の強化を図っているため、
もともと良かったモデリングやテクスチャがさらに映えるようになりましたね。
ついにF-14可変後退翼も表現されるようになり、演出面は最高頂に。
参加者の中からは「商業の携帯ゲームを超えている」との発言も。
個人的にはイベントシーンも凄いと思いました。
編隊からのブレイク等、飛行機の魅せ方を心得てるんだなぁと。
エルロンロールしてプレイヤー機の横に付くとか、かっこよすぎでしょう(笑)

続いてJoJoさんの『戦車?
上に書きましたが、動かせます。いや本当に。
ヨーイングとピッチで砲塔の視点移動、左右ロールで車体の方向変更、
加速で前進、減速で後退、アイドリングで停止…操作はこんなところです。
当たり判定が砲塔部と車体部とで分かれているらしく、
プレイヤーがダメージを受けるのは砲塔部のみ。
車体が壊れるとちゃんと移動が出来なくなり、下壊してそのまま放置、なんてこともできる訳です。
この書き方を見て気づいた方も多いと思いますが…そうです。
本パッケージはオンライン対応です。
前提、と言っても良い位に作りこまれてます。
パッケージ自体が二つあり、一つは11th on lineをベースにしたもの。
もう一つはGWB氏より提供を受けたというモデルの戦車で陣地戦を行うもの。
スタンドプレーになりがちなこれまでのチーム戦と違い、単機で突っ込むと死ねます。いや本当に。
技術としても遊び方としても、新たな可能性を示したパッケージだと思います。

続いて同じくJoJoさんの『RaceTube オンライン
これまで紹介した何作品かにも言えますが…もう完全に別ゲーだろ、これorz
失礼しました。
これはタイトル通りプレイヤー達がチューブ状のコースの中で速さを競うというもの。
まずラップの判定やスタートシグナルといったレースに必要なものが全部揃って点が驚きなのですが、
加えて美麗なコース、遊び心満載の機体、
そしてアイテムボックス…
あれぇおかしいなぁ?いつからRaidersSphereって任○堂の作品になったんだろう?
ちなみに、今年の夏に実装された死亡時における他プレイヤー追跡機能が
このゲームだと非常に良い絵を写してくれます。

そして「トリプル」と同じくコミケ配布用のながらさんの作品『Unlimited wings』もちょこっとお披露目になりました。
これはJoJoさんと同じくレースものなのですが、
前者がSFレーシングなのに対しこちらは現実のエアレースに近い内容となっています。
具体的には、プロペラ機で地表に建てられた旗の付近を飛行し続け、指定されたコースを回る、というもの。
機体自体は原作があるようなのですが、非常にカッコいいモデリングで、
加えて二重反転プロペラまで実装されていました。
こちらもオンで競えたり出来たら楽しいでしょうね。


今回は大体こんな感じですかね。
この後電プロさんが予想以上に早く到着してくださったため、
全ての発表を縮めてお伝えすることが出来ました。
その代わり乱戦会が行えなくなってしまいましたが、それ以上の収穫があったので良かったです。
ただ残念なのはスクリーンショットや動画が撮れなかった点。
また機会があったらオンラインで今回配布されたパッケの撮影会を行いたい…とか思ってたり(笑)

何より、今後のRaidersSphereの成長と発展を祈るばかりです。
長くなりましたが、今回の報告は以上で。
ご精読ありがとうございました。