(3/13)東京法哲学研究会例会に行って来(てみ)た:その2

id:contractio:20040315#p1のつづき
てことで、福井さんの報告を聞きに行った法哲学研究会ではあったのですが、福井さんの報告が興味深かっただけでなく、研究会の場そのもの もたいへん興味深かった わけで、なんか書こうとすると、想念が錯綜してうまくストーリーがつくれず、こまってしまいました。
そこで、私自身のコメントはさておき、

  1. まず会場で実際に出た質問&コメントをざっと振り返ってみて、「どんな会場であったか・どんな(=どんな質問をする)オーディエンスが参加していたか」を確認したうえで、
  2. その、(福井報告ではなく)会場からの質問&コメントのほうについて、「どうしてそのような質問がで(てしまっ)たのか」を考えてみる

ことで、間接的に報告へのコメントをしてみようと思います。

入手した材料(=諸質問&コメント)のほうから──しかもあとから振り返って──、「そのようなオーディエンスに対して、報告をどのようにデザインすることが適切だったのか」を考えてみよう、というわけです。福井報告への私のコメントは、そのストーリーのなかに、──当日、会場では述べられなかった点も含め──混ぜ込んで書いてみることにします。
福井さんの報告は、レジュメ自体はこれ↓とほぼ同じものを使用してました。以下の話はこれを見ていることを前提に書いてます。ちなみに前回は、オーディエンスが経済学者&社会学者だったが、今回は──当然のことながら──法哲学者であったので、その点に鑑みて「喋ること」をモディファイした、とのことでした。
http://www.cdams.kobe-u.ac.jp/archive/20040126.ppt [ppt:440k]
http://ktfukui.cocolog-nifty.com/rechtstheorie/2004/01/post_1.html
http://www.cdams.kobe-u.ac.jp/archive/20040126.htm


〔報告予定地:書けるのは帰宅後か。(しかし明日は“Love as Passion”読書会がぁ〜....〕
おぉ。福井さんご帰宅:http://ktfukui.cocolog-nifty.com/rechtstheorie/2004/03/post_1.html
私は二次会でかえっちゃったんだけど、福井さんは朝まで逝きましたかねー。 とにもかくにも乙カレーさまでした!
もっと「ルーマン・ヲタねた」で──「昼の部」でかなり欲求不満になってしまったので(w──盛り上がったりしたかったのですが、なんか意外(?)に、「どうするよルーマン業界」的な、妙に建設的な*1話ばっかしちゃいましたねぇ(涙




んーと。ルーマンフォーラムのほうに投稿しちゃったしなー。こっちはもういいかなー。なんちて。

*1:(゜Д゜)ハァ? どこがぁ?

お買いもの

既読だし、しかもよい印象は残っていない*1──のだが、最近あまり類書がないせいか(?)、ちょこちょこと言及をみる本。2500円にてゲト。

「91年度英国社会学協会フィリップ・エイブラムズ記念賞受賞」らしいです( ´_ゝ`)...。


物理学、生物学、テクノロジーの最新の知見にもとづく時間理論を導入しつつ自然科学と人文科学を横断する新たな時間論を提唱し、錯綜する社会的時間の多次元性を解明する。91年度英国社会学協会フィリップ・エイブラムズ記念賞受賞。

  • 第1章 社会理論における時間:宿命、必然、謎
  • 第2章 運動の尺度からエントロピー
  • 第3章 リズム性:生命と形式の源泉
  • 第4章 人間的時間の研究
  • 第5章 産業時間と権力
  • 第6章 時間の超越
  • 第7章 時間論の出発点:社会理論のために

ところでこういう↑キャッチコピー、だれが書くのか知らないが──出版社のひとだろうけど──、社会学者がネタにしている時点で それはもう 物理学、生物学、テクノロジーの最新の知見 である わけがない のは自明のことなので、そういう自明なうそを書くのはぜひともやめたほうがいいと思う。
というか、社会学ネタで、「最新の*2とかいってる香具師は、それだけでもうDQNの可能性を疑ってみる価値アリ。

*1:もう内容は忘れたが、ギデンズの弟子らしく(?)、ありがちでありながら洗練されていないという印象を得たことは覚えている。しかも、ルーマンについても──よせばいいのに──お手軽に英訳本2、3冊だけ読んで語ってみちゃったりして。

*2:症例的文例: 「しかし、ルーマンやギデンズのような最新の社会理論においては、」

(3/20)日本質的心理学会設立記念集会@御茶の水大

午前中は「発起人会」ですが、午後はシンポ、ワークショップ、パネルディスカッションなどなどがあるようです。
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~satot/qp/1styotei.html
メインイベントはこれかな?:


<午後の部>
★12:50−13:50(1時間)

  • 対談「質的心理学の来し方と行方」
    • 大橋英寿(放送大),やまだようこ(京都大)

★14:10−16:30(2時間20分) シンポ「質的心理学が切り開く地平」