本日の東京市場、NY市場のダウ20ドル安ナスダック28p高とシカゴ225先物の17.035円引けを背景に19円高で始まり断続的にまとまった買戻しを入れながら上げ幅広げて後場1時25分から始まったインド市場が堅調に上昇した事を受けて大引けにかけて一段高の150円高17.106円引け、先物出来高12万4.170枚と昨日に続いて大商いの17.120円引けとなっている。昨日はインドの海外投資家抑制策の発表と一時売買停止から大幅に下落して終わった東京市場であるが、その後当事者のインド市場は大きく戻して本日も堅調な上昇となっている点に注目である。昨日も触れた通り中国やインドを始めアジア各国とも加熱的な上昇を沈静化するべく政府が動いているものであるだけに長い目で見れば好結果を産むにも関わらず東京市場に於いて慌てて売った者はまたしても取り残されたという所であり、売り方の作る踏み上げ相場が質の現在に於けるこの2日間の動きは今後の上昇を作る大きなエネルギーを得た。当面はこの質に変わりは無いだけに定期的に一時的な悪材料に依って作る押し目をバネに上昇を続ける事になるであろう。昨日一昨日の下落もその押し目に過ぎないものであり目先の動きに惑わされる事無く強気で臨む事が大切な場面である。

本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月18日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−20ドルの13892ドル、NASDAQ総合指数は+28.76ポイントの2792.67ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+55円の17,035円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4690万株、買い2410万株、差し引き2280万株の大幅売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は堅調な動き。日経平均株価始値16,974円と前日終値16,955円から19円高くスタート。幅広い銘柄が反発に転じ、インド株の下げ止まりから買い安心感が広がりました。引けは+150円の17,106円と17,000円台を回復し終了。ザラ場では+192円の17,147円まで上昇する場面がありました。

 東証1部の騰落数は、値上がり1,345銘柄に対し、値下がりは300銘柄、変わらずは72銘柄。東証1部の売買代金は2兆5636億円、売買高は17億4988万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は主力株を筆頭に幅広い銘柄に押し目買いが入り反発いたしました。昨晩の米NY株式市場でハイテク株が買われたことや、昨日に大幅下落を演じたインド株を始めとしたアジア株式市場が総じて堅調に推移したことなどから買い安心感が広がりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株に押し目買いが入り反発。

 また、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)などの非鉄金属株や、新和海運(9110)、乾汽船(9113)などの海運株、伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)などの商社株も上昇。
 更に、アイフル(8515)、武富士(8564)、シンキ(8568)、プロミス(8574)など消費者金融株や、クリード(8888)、パシフィックマネジメント(8902)、リサ・パートナーズ(8924)、ケネディクス(4321)など不動産ファンド関連株も反発いたしました。

 目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップさせて頂いたエネサーブ(6519)がストップ高となり、ロプロ(8577)、不動テトラ(1813)も大幅上昇となっております。
 その他、トキメック(7721)を始め、パシフィックマネジメント(8902)、シーズクリエイト(8921)、ドワンゴ(3715)などが幅のある上昇を演じております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが広がり大幅反騰いたしました。主力では、楽天(4755)を始め、ACCESS(4813)、フルスピード(2159)、アセット・マネジャーズ(2337)、ミクシィ(2121)などがストップ高まで買われた他、GCAホールディングス(2126)、SBIイー・トレード証券(8701)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、アルデプロ(8925)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)など揃って上昇。
 ディー・エヌ・エー(2432)は+79,000円の710,000円と大きく買われ上場来高値を更新しております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って反発いたしました。

 個別では、「一般会員注目銘柄」のngi group(2497)、「特別会員銘柄」のサイバーステップ(3810)、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップしたアストマックス(8734)、スパークス・グループ(8739)、アクロディア(3823)、ゼンテック・テクノロジー(4296)、バリューコマース(2491)、ファンコミュニケーションズ(2461)、SBIベリトランス(3749)などがストップ高まで買われるなど、新興市場は急反発し『ストップ高銘柄続出』となっております。

 本日は銀行株に押し目買いが入り暴騰後売り物に押されていた新興市場も反発いたしました。マザーズ指数を見ると+59.50の883.84ポイントと大幅上昇。戻り高値10月15日の893.02ポイントまで4.18ポイントに迫っております。明日以降ここを明確に陽線で抜けてくると、もう一段の上昇が期待されます。新興市場銘柄の新展開入りに期待していきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+150円の17,106円と反発いたしました。昨晩の米NY株式市場は高安マチマチでしたが、シカゴ平均株価先物大証終値+55円の17,035円と小高く回ってきたことや、為替の落ち着きなどから買い優勢の展開となりました。
 昨日のインド株の急落を受けての下落も、欧米の株式市場が大幅安とならなかったことから下げ止まりから反発基調に転じております。

 日経平均株価は+19円の16,974円でスタート。寄り付き後も買いが続きジリジリと上昇。中国株式市場の下落などから後場入り直後に上げ幅を縮小する場面もありましたが、引けにかけて先物主導で上昇。本日は+150円の17,106円と、17,100円台に値を戻し取引を終えました。
 中期基調は上向き。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○●●○○○●○●●○で「7勝5敗」。25日移動平均線は16,716円と上向き継続となっております。日足は短い上ヒゲを持つ陽線を形成。3日ぶりの反発となりました。陽線形成は5日ぶりです。

 昨日に「明日以降16,700円前後まで売られる可能性も高まってきましたが、テクニカル的には一端反発が期待される位置に差し掛かっております」と書かせて頂きましたが、リバウンドの動きとなりました。本日16,900円を割り込まず17,000円台の乗せてきたことから安心感が広がっております。
 ただ本日の反発は前日の182円幅の下落を埋めておらず、「反転した。買いだ!」と決め付けて強気で買い向かうのには注意が必要です。この上昇が単なるリバウンドなのか?調整終了で上げだしたのか?明日から来週中盤にかけての動きを見ていく必要がございます。