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『刑法の基礎 総論』
P220
国民一般からみて非難することができない行為の処罰を重ねたらどうなるであろうか。処罰された者に対する憐みの情を超えて、刑罰制度に対する不信の念を醸成することになろう。より具体的には、(1)一般人に肯定されるような「非難」を向け得るからこそ、処罰を国民が納得するのである。そして、(2)一般人の共有する「非難」に値する行為さえしなければ処罰されないと思うから、日常の行動における予測可能性を与えられ、また刑罰の一般予防効果を期待することも可能となる。また、(3)犯人は、非難に値しない場合に処罰されたら「不運だ」と思うにすぎないのである。
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- 作者: 別冊宝島編集部
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NHKに露骨に圧力をかける自民党右派議員たち、中国共産党を真似たのか?w
自民党政権の別働隊でしかないいまどきの若者らのネットウヨク、
確かに、現在の若者のウヨク優勢現象は、戦後サヨクの共産国家賛美が招いた歴史的必然というべきものだ。
80年代前半までは右派で、右派雑誌を愛読していた私から見れば、昔のサヨクはひどすぎた。
だから、当時から共産国家に疑問をもっていた私は中学から高校の時代には、もっぱら右派の「諸君!」「正論」を愛読していた。
そのころ政治の現実は右派(中道右派)が優勢だったが、論壇では右派は劣勢だった。だが、逆に劣勢だったころの右派論壇のほうが、論壇で主流化したいまどきの右派よりは、まだ骨も中身もあった。
#80年代初頭まで活躍していた福田恒存や会田雄次は草葉の陰で、いまどきの右派の堕落、劣化ぶりを嘆いているだろう。
論壇や教育現場の歴史でいえば、ソ連が崩壊するあたりから、共産主義を賛美し、社民主義という方向性を排除してきた戦後左翼は、急速に勢いと説得力を失い、そうした「敵失」で生き残った一方の右派が、タナボタ式に論壇の主流を占め、今日のような「隆盛」を築いていくのである。