そらのおとしもの #6 水着軍団(ナミギワ)GO!GO!GO!


 本作のOPアニメーションは無意味にドラマチックな.『そらのおとしもの』,第6話.
(前回の記事はこちら.そらのおとしもの #5 任侠(セレブ)と初夜(アツイヨル) - DDC blog




※おことわり
 今回は,守形先輩のオープニングトークはありません.
期待されていた皆様方には,大変申し訳なく思う所存にございます.





 トモキが朝,目を覚ますと,イカロスと同じ種族と思われる未確認生物が
お茶の間でポテチを食べながらテレビを見ていた.






またヘンなのが増えた,と愕然とするトモキ.
いつかは来ると思っていた新キャラだが,唐突すぎる登場だ.



 トモキのことを「虫」と呼ぶそいつ,ニンフのふてぶてしい態度に,なぜか下手に出てしまうトモキ.
本人に直接言う事の出来ない情けないトモキは,なぜまた増えたのかとイカロスに問いただすが
イカロスもまったく知らない様子.
なんとかニンフに帰って貰おうとするトモキだったが,
ちょうどその日はソハラたちと海水浴に行く日.
迎えに来た守形先輩たちによって,ニンフも一緒に海に連れ出された.



 この海水浴イベント,実はソハラが福引きで,何度もハズレを引きながら挑戦して
ようやく勝ち取った1等ペア海水浴券だった.
あれだけ外すなら,普通に買った方が安く済んだんじゃなかろうか.


これで,“トモキと二人っきりで旅行に行ける”,と喜んだもつかの間,その直後に鳴る大当たりの鐘.
見てみると,なんと守形先輩と会長がそれぞれ1等を当てていた.
この人達の強運ときたら…
トモキとソハラの仲をおもしろおかしくするために,裏から手を回しているんじゃないか?



 結局,二人きりの旅行は夢と消え,海水浴は新大陸発見部の活動となってしまった.
薄倖の少女,ソハラ.
一方,ニンフまで一緒な海水浴となって,ぷりぷり怒っていたトモキ.
こちらも不運の男… と思いきや,海に来た途端ご機嫌に.
水着美女を眺めてみたり,ビーチバレーでソハラの揺れる胸を堪能したり.
もう,この世の春だ.






やっぱり今回もおっぱいアニメ.
鼻の下を伸ばしていたトモキは,ニンフの強烈なアタックを受けて轟沈.
本気になりすぎだw








 その後,ひとりで日陰に座り込んでいるニンフに,ホットドッグを買って持っていったトモキ.
手渡して,


トモキ:「こういう時は,ありがとうって言うんだ.ほら,いってみ?」


ニンフ:「虫のくせに命令しないで!



完全に舐められているw
トモキが隣に座ろうとしたときも,勝手に座るなと怒られるしww
それでも強く出られないトモキはマゾ体質か?



 そのあと,ソハラと二人でボートに乗ろうとトモキは約束するのだが,
相変わらず海底に沈んでナマコと遊んでいるいるイカロスを見てかねて,手を取って泳ぎを教え始めた.
その様子を見たソハラは,怒ってひとりでボートをこぎ出してしまう.






後の展開が見えてきたなー.




 ソハラ自身も泳げないのに,自分には教えてくれないで,イカロスにばかり構っているトモキ.
ソハラはそんなトモキに拗ねてしまっているのだ.
ひとりそんな事を考えていたら,案の定,ボートは沖へ流されてしまう.
慌てて戻ろうとしているうちに,バランスを崩して海にドボン.




 一方,ようやく約束を思い出してソハラを探していたトモキが,それを海岸で目撃する.
溺れているソハラのもとへ向かって慌てて泳ぎ出すトモキ.
でも,いまから泳いでいっても間に合うとも思えないのだが.


同じ事を考えたのだろう,ニンフが空を飛んで後を追いかけ,トモキを捕まえてボートまで運ぶ.
それによってトモキは,何とかソハラを無事に助け出す事が出来た.






ツンデレと言うより人を人とも思わない態度で,
一体なんで君ここに居るの?的なニンフだが,悪い子ではないようだ.
空飛ぶニンフは恐ろしく人目を引くはずだが,そこはノータッチで.




 岸に戻ってきた二人.
トモキは,ソハラとの約束を放り出していたことを謝る.
そして,「おまえは泳げないんだから無茶はするな」と言うトモキの言葉に
ソハラは,自分が泳げない事を忘れてはなかったんだと,内心喜んでいる.
前にもこんな展開あったなぁ.








「気を取り直して遊ぼう!」とトモキは言うが,すでに夕日が沈もうとしている.
ソハラは仕方がないと笑顔を向けるが,トモキはイカロスに「最後におさらいだ!」と再び海へ.
最後の最後でまた放っておかれたソハラは,怒りのオーラを放つ.






ソハラ;「泊まってく…!」



イカロスばかりズルイ!」と言いながらトモキに向かって放たれる,連続殺人チョップ.
そんな駄々こねられましても,いきなり泊まるだなんてねぇ…
と,そこへ我らがヒーロー,守形先輩が取り出したるは,「海の家宿泊券」!






これは昼間に行われていたカレー大食い大会の賞品.
いつの間にか出場していた先輩だったが,なんと入賞していたようだ.






この人が表情を変えることはあるのだろうか.
あれだけ食べておきながら,さらに涼しい顔して焼きトウモロコシにかぶりつく先輩.
惚れなおすぜ.





 旅館に泊まったその夜.
男女に別れて眠っていたトモキだが,ふと気配を感じて目を覚ますと,
目の前でイカロスがじっと見つめていた.
ちょっと怖い.
アンドロイドであるイカロスは眠るようには出来ていないと言う.
家でも普段は,トモキが眠ったあとはずっとそばで見ていたんだそうだ.
やっぱり怖い.



 放って寝る事の出来ないトモキは,イカロスと二人で海岸へ散歩にでかける.
人前では隠していた羽を伸ばす事が出来て,ちょっとすっきりした様子のイカロス.
そうすると,どこからか聞こえる女の子の叫び声.
声のする方に行ってみるとニンフが男達に絡まれていた.
ニンフもきっと,イカロスと同じように眠らないのでウロウロしていたんだろう.



穏便に連れ出そうとしたトモキだったが,ニンフに虫呼ばわりされた男達の怒りは収まらない.
男のひとりがトモキにまで手を出そうとしたのだが,それをイカロスが止めて…
覚醒.






前回にもあった,怒りによって目覚めたスーパーイカロスだ.
イカロスを中心に巻き起こった風で.周りの木々が吹き飛び岩が砕け散るが
なぜか人間達は扇風機の風を浴びている程度.
なんて不思議な力だ,スーパーイカロス.つぎはニンフとフュージョンだ.





 あまりの出来事にトモキは,ともかく大きな声をあげて止めさせる.
風が収まると,男達は怪物にあったような顔で逃げていった.
この男達,夜中に女の子がひとりでいるから心配しただけだったのに,
踏んだり蹴ったりの目に遭ってしまった可哀想なやられ役.


普段の様子に戻ったイカロスにトモキは
「お前,そんなんじゃないだろ!」と怒鳴ってから,イカロスの手を取って民宿に連れて帰る.
でもトモキ君,君はイカロスの何を知っているというのかね?


また,その様子を守形先輩とソハラが見ていた.
先輩はともかく,ソハラはなぁ.三角関係でドロドロしそう.







 明くる日.
帰りの電車の中でトモキはイカロスに怒った事を謝った.



トモキ:「お前が映画とかであるような,人型の兵器に見えてさ.
 そゆのは…何か,嫌だなって思ってさ」



 案外,これは核心を突いているのかもしれない.
ソハラは疲れていたのか,車中では寝てしまっていたけど,
昨夜の光景をソハラがどう捉えたのか,気になるなぁ.
また,ニンフはひとりで離れた座席に座っていた.
来るときは一緒に座っていたのに,昨夜の出来事が気に入らなかったのだろうか.




 さて,長い前振りを終えて本編であるエンディング Ver.6.0は,ニンフが歌う「夏色のナンシー」.
元は早見優の歌で,80年代テイスト全開だ.
アニメーションは,トモキがイカロスにカメラを持たせて撮影させた様子が流れる.
記念撮影のふりして,水着ばかりを狙って撮らせるというあくどいやり口だ.
よい子はマネしちゃダメだぞ.








 本編終えてCパート.
海から戻ったイカロスは,錆びてしまったのか時折,軋むような音を出すようになっていた.
なるほどアンドロイドらしい.耐水性は完全じゃないようだ.
ちょっと考えたトモキは,思いつきでテンプラを食べさせてみると… 直る.
テンプラが潤滑油になったというのか.上手くできてるな,イカロス.






 総評.

今回は全体的に,期待していたバカ度は少なめ,新キャラ出てもネタ少なめで,
今までの勢いから比べるとパワーダウンで肩透かしをくらう.


新キャラのニンフはツンデレキャラなんだろうなぁ… ツインテールだし.
初登場なのに,トモキを飛んで運んだくらいしか活躍するトコ無くて,物語中での印象派かなり弱い.
出てくる理由付けも弱い.「面白そうだから降りてきた」みたいなこと言ってただけだし.
もっとがんばって欲しかったなぁ.


設定的にはイカロスの後継機という事になっていて,感情表現がかなり豊かなので
イカロスが好きじゃない人には人気が出るかも.
せめて「虫」呼ばわりをやめれば.


でもやっぱり.ヒロインはソハラだなぁ.
いつも不幸な目に遭ったり,ひとりで喜んだり,ショゲたりしてるけど
感情豊かな普通の女の子って感じで.
ブコメ王道な幼なじみキャラとしてがんばって欲しいんだが,今回の影響が気になる所.
嫉妬のあまり,ダークサイドにのまれなきゃ良いんだけど… 少々不安.



 といいつつ,やはり主役は守形先輩.
今回の守形先輩は,オープニングトークがなかったので出番は無いかと思っていたが
結構出てきてくれてて嬉しい.
海に来たというのに相変わらず制服だったのも,また先輩らしい.
自覚無かったんだけど,クールメガネはツボなんかなー.テニプリも手塚先輩だけ好きだったしなー.






相方たる会長は陰薄かった.まぁ,前回主役級の扱いだったからか.


それはそれとして,次回こそ守形先輩の新しい助手が紹介される事を切に願う.