甲府戦が明後日あるんでこれで最後


 Jリーグの犬飼専務理事は27日、10月9日の実行委員会で川崎Fの武田社長に対し、柏戦(23日)でメンバー8人を入れ替えたことに関し“公開事情聴取”する考えを明かした。26日のセパハン戦前、関係者と報道陣の前で慶大サッカー部の後輩である武田社長を怒鳴りつけた同専務理事は「浦和も並行して戦っている。他のクラブの社長もいるところで話し合った方がいい」と説明。日本協会の川淵キャプテンも「8人も代えるのはファンをバカにしている」と一蹴した。

 試合から一夜明けたこの日、練習を再開した川崎FACL敗退と“犬飼発言”の二重ショックで困惑した。15日の大分戦からセパハンとのホーム(19日)&アウエー(26日)、23日の柏戦と12日間で4試合の日程。その間に往路24時間、復路19時間のイラン移動が含まれる。浦和と同じ条件と見なすこと自体に違和感があった。

 想像以上の過酷移動で、帰国後の選手は疲労困ぱい。ジュニーニョは腰打撲、中村や箕輪は足を痛めており、規約違反がないことをJリーグに確認して「現場で時間がない中、ベストな判断をした」(関塚監督)と8人の欠場を決めた。それだけに福家強化本部長は「それでも同じメンバーで戦えと言うなら、選手生命を考えないといけなくなる」と戸惑った。関塚監督は「初めて中東とホーム&アウエーをやって、そこらへんがどうだったか考えてほしい。聴取があれば受けます」と今後のためにも、現場の意見を伝える意向もある。思わぬ騒動に選手は困惑するが「ナビスコ杯とか優勝すれば見方が変わる。見返したい」(MF森)と言うしかなかった。


 川崎Fが「犬飼発言」に困惑した。アジア・チャンピオンズリーグACL)準々決勝で敗退し、一夜明けた27日、練習を再開。Jリーグ犬飼基昭専務理事(65)から前夜、ACL準々決勝第1戦(19日、イラン)後、一部区間チャーター機を利用して帰国しながら、23日の柏戦で8人を入れ替えたことを問題視された。しかし、川崎F関塚隆監督(46)らは選手の疲労を考慮し、その時のベストメンバーで戦ったことを強調した。

 「犬飼発言」について問われた関塚監督は、考えを明らかにした。「Jリーグには、全面的にサポートをいただいた。言われることは分かります。でも、僕は現場にいて、それがベストだと判断したとしか言えません」。

 19日にACL準々決勝第1戦をイランで戦った。イスファハン(イラン)からドバイ(UAE)までのチャーター機は、日本協会とJリーグが数百万円を負担した。これにより、ドバイからの定期便に乗り継ぐことができ、翌20日に帰国。関塚監督は選手の体調を考慮し、メンバー8人を入れ替えて柏戦(23日)に臨み、0−4で敗れた。

 26日等々力での同2戦に訪れた犬飼専務理事は「Jリーグも頑張ってもらうためのチャーター機。その思いが通じなかった。サポーターを裏切ったことへの説明を求めていく」と発言。しかし関塚監督は「最初から(変更を)決めていたわけじゃない。帰ってきた状態を見て、そうせざるを得なかった」と説明した。

 同専務理事が、決戦前で盛り上がる会場に到着するなり、川崎Fの武田社長を怒鳴ったことを伝え聞いたある選手は「(アジア一を目指し)一緒になってくれていなかったのかな」と漏らし、別の選手は「結果だけで判断されても…」と戸惑いを隠せなかった。

 柏戦では「当該試合直前のリーグ戦5試合のうち、1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならない」というJリーグ規約に抵触しないメンバーを組んだ。あらかじめ、Jリーグに問い合わせ「問題なし」との了解も得ていた。決して、Jリーグを軽視したわけではない。川崎Fの福家GMは「こんなに短期間で試合が続いたら、選手生命に影響する。川島と憲剛は代表もあって、もっと過酷だった」と理解を求めた。

とりあえず30日等々力行って甲府に勝って、『この犬野郎と川淵なめんな!!』ってアピールできれば・・・、とにかく次の甲府戦、目の前の試合に集中して頑張ろう。
選手もスタッフもサポも・・・。